マンションはどこまでバリアフリーにリフォームできる?要点と事例をご紹介

マンションは、長く暮らすことを考えて購入している場合がほとんどでしょう。しかし、購入当初は暮らしやすく感じていた箇所も、ご自身やご家族の加齢などによって暮らしにくく感じてくることがあります。そのように、年齢や生活環境の変化などで生じる、家での暮らしにくさを解消するリフォームが「バリアフリーリフォーム」です。戸建て住宅のバリアフリー化はイメージしやすいものですが、マンションでできるバリアフリーリフォームも数多くあります。そこで今回は、マンションのバリアフリーリフォームについてご説明しましょう。

本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています

  • 31268
  • 4
  • 0
  • いいね
  • クリップ

マンションでできるバリアフリーリフォーム

戸建て住宅のバリアフリー化といえば、玄関ドアの間口を大胆に広げたり、浴室を大規模に拡張して広いシステムバスに入れ替えたりする大がかりな工事を想像する人も多いでしょう。マンションではこれらのような大規模改修は難しくなるものの、基本的なバリアフリーリフォームであれば大半の工事は可能になります。

マンションで多く行われている代表的なバリアフリー工事には、以下のものがあります。

・室内の段差解消
・廊下や浴室などへの手すりの取り付け
・室内ドアを引き戸へ交換する
・浴室・浴槽の見直し
・床をすべりにくい床材に張り替える
・キッチンの見直し(吊り戸棚をなくす、ガス火からIHに替える、シンクを低いものにするなど)

もし、ドアが引き戸へ交換できない場合には、ドアノブを握力の低い人でも持ちやすいレバー状のものに替えるなどの対策を行うだけでも、高齢のご家族などが開閉しやすくなります。また、小さな段差であれば床を改修しなくても、段差箇所に簡易スロープを取り付けるだけで移動が楽になることがあります。

住宅の構造や予算などの都合で大規模なリフォームが行えない場合でも、少しの工夫で暮らしの快適さを取り戻せる場合があります。リフォーム計画の際には「プチリフォームによるバリアフリー化」も視野に入れて検討するとよいでしょう。

マンションでは「意外なあの箇所」がバリアフリー化できない?

マンションでは玄関の間口を広げたり、浴室を広くしたりすることは難しいと先に述べましたが、他にも意外な箇所でバリアフリー化が難しくなるケースがあります。廊下や居室から、浴室へつながる洗面脱衣所へ移動するときに、数cm~10cmほどの大きな段差はないでしょうか。マンションでここに段差がある場合、その解消は困難とされています。理由は、段差の下に洗面や浴室の排水管があるためです。

大規模なスケルトンリフォームを行うようなら、それに伴って段差解消も可能かもしれませんが、洗面所の単独リフォームでこの段差を解消することは難しいと考えましょう。ちなみに、最近のマンションではバリアフリー化があらかじめ考えられている物件も多く、新築の段階でこの段差を設けないよう配慮されているケースも増えています。

もし、中古マンションを購入してリフォームすることを検討している場合で、将来を含めてバリアフリー化も考えているなら、物件を内見する際には洗面所への動線に大きな段差がないか確認しておくとよいでしょう。

マンションのバリアフリーリフォーム事例

次に、実際にマンションでバリアフリーリフォームを行った成功例をご紹介します。

事例1 ご両親が長く暮らす古いマンションをリフォーム。老後も安心できる快適な住まいに

ご両親が暮らすマンションが築40年を超え、室内や設備の老朽化が目立ってきたため、バリアフリー化を取り入れて全面リフォームを行いました。1室が狭く使いにくい3LDKの間取りから、スケルトンリフォームで広々とした1LDKに変更。寝室からトイレなど水回りへの距離を近くし、移動を楽にする工夫をしました。

内窓を取り付ける断熱工事を行い、床の段差は全てなくして素材を無垢フローリングに統一したフラットな床としています。家のどこにいてもあらゆる箇所へ目が届く空間とし、洗面台は将来的に車椅子で生活することも想定して低くオープンな構造のものを選びました。

木や塗り壁など天然素材をふんだんに使った、風通しが良く明るい住まいを実現。室内が暗く老朽化が不安だったマンションを、まだまだご両親が長く快適に暮らせる家へと一新しました。

事例2 設備の見直しだけのシンプルなマンションリフォームでも、バリアフリーを実現

間取りの変更は一切行わず、キッチン・浴室・トイレの設備を新しくするだけのリフォームをした例です。しかし、新しくなったシステムバスは浴槽の高さを低くし、手すりを多数設けてあるほか、滑り止め加工がされた床材を使うなど、バリアフリーにも配慮されています。

キッチンも、引き出し収納タイプのシステムキッチンに替え、壁のタイルをパネル張りに替えてお手入れを楽に。トイレにも立ち座り用の手すりを取り付け、シンプルリフォームながら水回り全体のバリアフリー化を実現しました。

おわりに

■おわりに
マンションでも、意外に多くの種類のバリアフリーリフォームが可能です。もし、暮らすうちにそれまで何とも思わなかった箇所が急に使いにくいと感じられたなら、バリアフリー化を視野に入れる機会かもしれません。

バリアフリーリフォームに強い施工業者さんも多くありますから、まずはネットで情報を集めて相談してみましょう。ネットで優良業者さんを見つけるには、一括見積の利用がおすすめです。1度の申し込みで多くの業者さんへ見積請求ができるため、多くの業者さんから見積を取って比較検討するのも簡単です。

もっと具体的にリフォーム・リノベーションについて知りたい方は、多くの業者から見積もり・提案を無料で受け取ることができる、一括見積もりサービスからお気軽にお問い合わせください。

  • 31268
  • 4
  • いいね
  • クリップ
コンテンツを違反報告する

あなたにおすすめ

関連キーワード

カテゴリ

このアイデアを投稿したユーザー

LIMIAおすすめのリフォームやリノベーション、住宅設備に関する記事を中心にご紹介。施工事例や費用相場、リフォーム会社の選び方など、住まいに関する情報満載でお届…

LIMIA 住まい部さんの他のアイデア

住宅設備・リフォームのデイリーランキング

おすすめのアイデア