実家をリノベーション!住み慣れた我が家を改修するポイント・注意点は?
今回は、実家のリノベーションのポイントや注意点についてご紹介します。「実家に戻って二世帯同居を始めるタイミングでリノベーションしたい」「今は実家を空けてしまっているが、親族に住まわせるためにリノベーションしたい」など、実家のリノベーションにはご家族の何らかの転機が伴っているケースが多いものです。リノベーションの目的がはっきりしているだけに計画も立てやすいかと思いきや、家族の意見が合わず難航することも少なくないので、ぜひこの記事でまとめた情報を参考にしてみてください!
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実家をリノベーションする時のポイント
実家のリノベーションを考えるタイミングは、主に二世帯同居や子供たちが家を出て住み方が変わった場合、あるいは「事情があって空き家にしていた実家を復活させる」という状況になった時が多いものです。それだけに「家族のために住みやすく」と、あらゆる箇所を改善したいと思うはずです。
しかし、予算や既存の家の状況・状態には制約がありますから、あれもこれもと迷って手詰まりにならないよう、「ここは優先してリノベーションしよう」というポイントは押さえておきましょう。以下に紹介する3つの項目は、特に実家のリノベーションに取り入れたいポイントです。
1. 子育てや介護を想定して「動線」に気を配る
実家で将来的に訪れるご家族の転機といえば「子育て」や「介護」が思い浮かびます。リノベーションでバリアフリー化を検討される方は多くいますが、それに加えて「動線」に配慮するだけでも育児や介護がしやすくなります。
特に、介護を受けているお年寄りの場合、家の中での移動がスムーズにできなければ、外へ出ることが億劫になりがちです。負担の大きい介護担当者を気遣うことで外へ出る意欲を失い、引きこもりがちになることも少なくありません。動線に気を配り、できるだけ介護する人の負担を少なくしつつ、お年寄りがご自分で外出しやすい家にすることはとても大切です。
「どんな動線になるよう設計するか」などは、やはり専門業者さんに相談するのが無難でしょう。要望などはしっかり伝え、意見交換できるような業者さんを見つけておくこともポイントです。
2. 断熱工事が必要なら、リノベーションと同時に済ませておく
リノベーションが必要なご実家なら、新築から数十年と経った住宅も多いはずです。築年数の古い家の場合は、無断熱であることや、旧来の天然素材などの断熱材が劣化してしまっている可能性もあります。事前に住宅診断などを行い、状況を確認して断熱工事が必要であれば、妥協せずしっかり行っておくのが賢明でしょう。
3. 2階建てなら、各階にトイレを設けておきたい
現代の住宅であれば、1階と2階のそれぞれにトイレを設けるのが一般的ですが、数十年前に建てられた家ではトイレは1階のみという場合も少なくありません。介護や育児の可能性を視野に入れ、リノベーションのタイミングで2階にもトイレを設けておくと、この先の暮らしやすさがぐっと向上します。
実家リノベーションの注意点
実家をリノベーションするには、失敗を防ぐために気をつけたい注意点もあります。以下に、それらをご紹介します。
1. 二世帯住宅にする場合、プライバシーの尊重には妥協しない
「もともと家族だったんだから、気を遣わずに暮らせるだろう」と、つい甘く考えがちになる二世帯同居のためのリノベーション。しかし、実の家族といっても世代が異なり、完全に別の生活サイクルで暮らしていた人たちが突然同居を始めると考えれば、そう簡単にいかないこともあるでしょう。
長年離れて暮らしていた場合などは、「別の家族同士が急に同居する」ぐらいの距離感が必要になってくることもありえます。どちらかが、あるいは双方が意に反してストレスを感じてしまう事態にならないよう、双方の生活時間などに関するルールや、共用部分の割り振りなどに気を配った二世帯住宅リノベーションを考える必要があります。
2. 親名義の実家の場合は、贈与税や住宅ローン控除について把握しておく
親の名義の実家を子供さんの資金でリノベーションするケースも多くなりますが、親名義の家を子供の資金でリノベーションする場合、子供から親への資金贈与とみなされ、贈与税の対象となります。また、この場合に資金を出した子供さんは、自分名義の住宅ではないため住宅ローン控除が受けられなくなってしまいます。
この場合、リノベーション前に住宅の一部所有権を資金の持ち分に合わせ子供に譲渡し、親子の共同所有とすることで住宅ローン控除が受けられるようになります。ただし、このケースは所有権の譲渡にあたるため、譲渡所得税が課税される可能性がありますが、所有権譲渡を行わない場合にかかる贈与税と比較すれば少額で済みます。
実家リノベーションの事例
それでは、実家のリノベーションを行った成功事例をみていきましょう。
【事例1】古い実家を受け継いだ息子さん一家の、ナチュラル感が居心地良いリノベーション
空いていたご両親の古い実家を受け継いだ息子さん一家。築40年弱という典型的な昭和の住宅でしたが、その古さが気に入っている箇所も多くあり、残せるところは残しつつリノベーションすることに。まずは耐震診断を行い、間取り変更する部分を中心にしっかり補強を施しました。
LDKを1階から2階に移動し、リビングができるだけ明るい空間になるようにしました。また、住宅そのものが無断熱だったため、屋根と壁と床のすべてに断熱材を入れ、窓も断熱性の高いものに交換しました。リビングのみですが、床暖房も設置しています。天井を高く上げてロフトを設け、収納を増やすなどの工夫もしています。
無垢フローリングをはじめとする天然素材にこだわりつつ、カラフルなタイルやアクセントクロスで遊び心も演出。シンプル&ナチュラルな中に楽しさも感じられる、子育て世代のご夫婦こだわりの住まいに生まれ変わりました。
【事例2】出入口から水回りまで分割した完全二世帯住宅にフルリノベーション!
プライバシーに配慮された完全二世帯住宅を、築30年を超えた実家で実現した事例です。1階はご両親の、2階は息子さんご家族の生活スペースになるよう、スケルトンリフォームを伴う大規模リノベーションを行いました。
基礎部分の補強まで行い、耐震性などは現代の規格に完全対応。各室の断熱工事とともに、生活音を極力遮断する遮音シートまで施工して同居のストレスをなくす工夫をしています。キッチンやシステムバスなど水回りも各階に設け、1階のバリアフリー化には特に気を配って高齢のご夫婦が暮らしやすくなるよう配慮しました。
おわりに
ご家族でリノベーションの計画を立てるときは、ある程度意見の食い違いなどが出てしまうのは仕方ありませんが、そこに信頼できる施工業者さんのアドバイスが加わることでプランが進めやすくなることも。まずは異なる意見であってもご家族の要望をまとめておき、業者さんにバランスのとれたアイデアを提案してもらうのもよい方法です。業者さん選びには一括見積を利用すれば、選りすぐられた優良業者さんの中からお悩みに合った業者さんを見つけることができるのでおすすめです。
もっと具体的にリフォーム・リノベーションについて知りたい方は、多くの業者から見積もり・提案を無料で受け取ることができる、一括見積もりサービスからお気軽にお問い合わせください。
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