リノベーションでマンションの間取りはどこまで変えられる？大幅変更は可能？

リノベーションできる部分と、できない部分は？

一般的なマンションの床面積は60平米から70平米といわれています。戸建て住宅と比較すれば狭めになりますから、旧来の細かく区切られた間取りから現代的なLDKスタイルに変更して、より開放感を向上させたいと考えている人も多いでしょう。

まずは、リノベーション不可とされる箇所を紹介します。大幅改修ができるとはいえ、集合住宅であるマンションには変更できない箇所もあります。これら、変更不可の部分も頭に入れておき、リノベーションプランをより具体的にしていきましょう。

■構造体
構造柱や梁、各戸の界壁や床スクラブなどの構造体は変更できません。

■玄関ドア
共用部分となるためドアの移動や変更はできません。しかし、ドアの内側であればペンキを塗る、シートを貼るなどは可能な場合もあります。

■パイプスペース
排水や給水管、ガス管などの共有のパイプスペースは基本的に変更できません。

■窓
共有部分にあたるため、基本的には変更できません。ただし、枠はそのままでガラスのみを複層ガラスに変更できるケースもあります。詳しくは、各マンション管理規約をご確認ください。

■ベランダ・バルコニー
共有部分のため、基本的には変更できません。

リノベーションできると思っていても、色んな理由で施工が難しいケースもあります。その一つとして、マンションの管理規約で変更不可とされている場合があります。各マンションで管理規約の記載事項は異なりますから、必ず事前に確認しておきましょう。

間取りの変更の鍵は、もともとの構造にあった！

マンションの構造も間取り変更に大きく影響します。建物の構造で理想の間取りになるかが左右されます。では、一般的なマンションの構造の特徴をみてみましょう。

■ラーメン構造
梁と柱で建物を支える構造で、中高層のマンションに多くみられます。間仕切りの壁を取り外しでき、大幅は間取り変更が可能です。

■壁式構造
梁と柱がなく、壁と床で支える構造です。中低層のマンションで用いられ、構造壁の撤去ができないため間取り変更に制限があります。

もちろん、どちらの構造でもリノベーションはできますが、構造によっては制限が発生します。「ラーメン構造」では、間仕切りの壁を取り外すことができるので、部屋数を変更することも可能です。マンションの間取り変更は、いったん床や壁、天井などを撤去して「スケルトン」状態にしてから行います。

そのため、大幅な間取り変更が可能になるのです。次に、どんなケースがあるのか実例をご紹介します。

間取り変更を伴うマンションリノベーション事例

それでは、間取り変更を伴うマンションリノベーションを実現した例を紹介していきましょう。

■ 【事例1】壁を解体して和室とリビングをつなげる
リビングに隣接する和室の壁を撤去し、広い開放的なリビングに変更するケースです。大空間のリビングの人気は高く、さらにダイニングキッチンにしてリビングをくつろぎ空間へ大変身させます。

■【事例2】使わなくなった子供部屋を寝室とつなげ、収納スペースも拡大
子供が大きくなり家を出たため、子供部屋をなくして1室にまとめるリノベーションを行いました。収納スペースを追加したゆとりのある寝室をつくり、押入れをクローゼットに変更してより使いやすい空間を追求しています。

おわりに

いかがでしたか？イメージしていたよりも、多くの間取り変更ができると感じておられるかもしれません。リノベーションでは、ご家族のライフスタイルに合った住宅造りが実現できます。マンションだからと、あきらめずに心地よい空間をリノベーションで手に入れませんか？まずは気軽に一括見積をしてみてはいかがでしょうか？

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