リフォームで床の傾きを直して、健康で快適な暮らしを実現！

なぜ床が傾くのか？

住宅の床が傾いてしまうのは、なぜなのでしょうか。ここでは、その主な原因をご紹介します。

【施工不良】
いわゆる欠陥住宅と呼ばれるケースには、この理由が多くなるかもしれません。建物の土台や柱、梁などの施工が完全ではない、または構造上無理な設計のため歪んでしまっているケースが考えられます。

【木材の経年変化】
住宅に使用される木材も、日々の天気や湿度によって変化したり、乾燥が進んで収縮したりします。そのため、本来まっすぐだったはずの木材が経年によって波打ったり、反ったりという変化が起こり、その影響で床が傾くことがあります。

【シロアリの被害や腐食】
床の基礎となる部分がシロアリ被害や漏水などで腐食すると、その箇所が弱くなってしまい、傾きが起こってしまうことがあります。

【地盤沈下】
地下水や地下空洞の影響のほか、大きな地震による地盤の液状化現象などにより起こります。また、もともと水分を多く含む軟弱地盤や、傾斜地に盛り土をして建てられた建物の場合、適切に地盤改良がされていないと不同沈下（片側だけ沈む現象）が起こりやすくなります。

床の傾きを直すにはどんな工事が必要？

床の傾きを直す方法は、傾きの原因によって異なってきます。そのため、まずは傾きがなぜ起きているのか、どの程度なのか、基礎の部分に亀裂や腐食はないかなどを調査する必要があります。


施工不良や木材の経年変化によって起こった傾きの場合、土台となる基礎部分に問題がなければ表面の補修で解消できることがあります。具体的には、床材の下にある根太の厚みを場所ごとに調整するような対策工事が主体となります。この場合、基準となる高さを決めてすべての床をリフォームすることで、家全体の床の高さを調整することもできます。ただし、和室の床を施工する場合には、敷居や鴨井などの造作工事が難しいため、高度な技術や工期が必要となるので要注意です。

シロアリ被害や腐食が原因で傾いている場合には、まずその腐食を止めて劣化した箇所を補修する必要があります。薬剤による腐食防止対策を施したのち、腐食部分の補修、床下の高さを揃える対策工事などが主なリフォームの内容となります。

最もリフォームが大変なのは、地盤沈下による傾きの場合です。地盤沈下の対策工事としてジャッキアップによる「耐圧盤工法」、樹脂や液状の調整材を注入する「薬液注入工法」、金属鋼管で建物を支える「鋼管圧入工法」などさまざまな方法があります。しかし、どれも費用が高く、施工日数も多くなりがちです。しかし、土台からしっかり治すため、安心して長く暮らせるリフォームになります。

ちなみに、床が傾いているからといって、すべてのケースがすぐ構造上の問題につながるわけではありません。具体的には、住宅品質確保促進法で、1000分の3以上の傾きがある場合には「構造耐力上主要な部分に瑕疵が存する可能性が高い」とされています。

一方で、床の傾きによりドアや窓が開けづらいなどの生活上不便があるだけではなく、平衡感覚が失われることで、めまいや立ちくらみなど身体的症状が出る可能性もあります。だからこそ、プロの施工業者に依頼して、しっかり調査・診断のうえリフォームを行うことが大切になります。

おわりに

いかがでしたか？床の傾きを直すリフォームは、かかる費用や手間も気になるものです。例えば、シロアリ被害の有無など、床下を事前に調査する費用も施工業者によって異なります。計画を立てるなら、複数の業者へ1度に見積を申し込める一括見積を利用してはいかがでしょうか？工事内容や価格なども詳しく比較検討できますからおすすめです。

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