マンションのリビング。上手にリフォームを成功させるには？

マンションのリビングリフォームでできることを確認しておこう

まずは、マンションのリビングリフォームで「できること」を確かめておきましょう。マンションにお住まいの方なら、「マンション管理規約」についてはご存知でしょう。この管理規約の内容により、マンションのリフォームには一定の制限があります。しかし、リビングは基本的に「専有部分」といって入居者様の持ち物として扱われる箇所のため、自由に変更を行ってよいとされる場合がほとんどです。

ただし、窓・サッシについては「共有部分」とみなされ、入居者の都合で好きなようにはリフォームできないこともあります。リビングのリフォームで、同時に窓部分の変更も検討している場合は、管理規約を必ず確認して窓のリフォームの可否をチェックしておきましょう。

また、リビングの床部分をリフォームする場合は、管理規約の「防音規定」もチェックしましょう。マンションによっては、防音性能の観点で使用可能な床材に制限を設けていることがあります。数少ないケースですが、古めのマンションの中には「フローリング材は全面禁止」という場合もありますから、計画を立てる段階で確かめておくことが重要です。

マンションのリビングリフォーム成功のコツ

それでは、マンションのリビングリフォームを成功させるポイントを以下に紹介します。

■工事の日程などを明確に決め、近隣の居住者に配慮する
リフォーム工事には、騒音や多くの人の出入りが避けられません。そのため、マンションによっては工事禁止の曜日などが指定されている場合もあります。規約を踏まえて日程や工期をあらかじめはっきりとさせておき、それを守って工事を進めることが入居者間のトラブルを防ぐ意味でも大切です。工事開始前に、ご近所さんへ挨拶しておくことも忘れずに。

■建物の構造を必ず確認し、安全性を損なわない改修を
リフォームでリビングを含む箇所の間取りを変更したいと考える人も多いでしょう。しかし、マンションも戸建て住宅同様、建物の構造によって撤去できない壁や取り外せない設備があります。ご自分で確認する方法もありますが、安全性に関わる箇所のリフォームの判断は、施工業者さんに行ってもらうのが無難です。

■限られた空間はカラーコーディネートで広々と見せる
マンションのリビングは増築が難しいため、限られた空間の中でいかに開放感を演出するかがポイントです。明るく上品なカラーコーディネートで広くおしゃれに見せるのもよいでしょう。また、天然素材など見た目に軽快さを感じる材料を活用すると明るいイメージに仕上がります。狭さに悩むリビングなら、あえて空間の小ささをスタイリッシュに見せる「カフェ風」のコーディネートもおすすめです。

マンションのリビングリフォーム実例

それでは、マンションのリビングをリフォームで一新した成功事例をいくつか紹介しましょう。

【事例1】賃貸に出すため、人気のイメージを取り入れてリーズナブルにリフォーム

手持ちのマンションを賃貸用にするため、リビングを含めた内装を全面リフォーム。人気のある無難な雰囲気にまとめ、できるだけ安価に仕上げることに。リビング部分はカーペットからフローリングに替え、白を基調とした明るいインテリアにまとめました。内装材や建具の質感・イメージを統一するなどの工夫で、間取りを変更せずに人気物件を生み出すことに成功しています。

【事例2】間仕切りの見直しで和・洋の雰囲気を両方楽しめるリビングに

リビングと隣の和室の間仕切りを襖から引込み式の大きな扉に替え、1室のLDKのように使える空間としました。壁は珪藻土でナチュラルに仕上げ、畳部分は正方形の縁なし畳で和モダンなイメージを取り入れています。

【事例3】白を基調としながらも、差し色でアクセントをつけた楽しいリビングに

白を基調とした無難なリビングに、沢山の棚を造り付けたギャラリースペースを設けて遊び心をプラス。壁の一部分は黒板色や水色にそれぞれ塗装し、リビングの扉も真っ赤にしてアクセントをつけました。料理や趣味を楽しみながら暮らせる雰囲気を大切にした意欲的なリフォームは結果として大成功。インテリア選びが楽しくて仕方なくなるリビングに生まれ変わりました。

おわりに

いかがでしたか？マンションのリフォームには制約や注意点もありますが、その中であらゆる工夫を凝らし、自分好みのおしゃれなリビングリフォームを実現しているケースは沢山あります。構造確認の段階からしっかり施工業者さんと打ち合わせをし、工事完了まで近隣環境にも配慮しながら行うことも、マンションリフォーム成功のポイントです。工事をきっかけに、リビングにご近所さんが訪ねてくるようなよい関係を生むリフォームをめざして、計画を立てていきましょう。

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