歌って踊って楽しめる。世界一幸福な国、フィジーの魅力

2018年7月3日、9年ぶりに日本からの直行便が就航したフィジー。フィジーと言えば、美しいサンゴ礁のビーチや世界有数のダイビングスポットとして人気が高い南の国というイメージでしたが、「世界幸福度調査」で何回も世界一に輝いているハピネスな国でもあるのだとか。なんだか楽しそうです!

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海洋学者も魅了する美しいフィジーの海

小さな子ども連れのファミリーにおすすめしたいのが、著名な海洋学者として、また潜水用の呼吸装置スクーバの発明者としても知られる故ジャック・イヴ・クストーの息子で、自身も海洋学者として活躍するジャン・ミッシェル・クストーが、フィジーのバヌアレブ島に作ったリゾート〔ジャン・ミッシェル・クストー・リゾート・フィジー(Jean-Michel Cousteau Resort Fiji)〕です。クストーが作ったリゾートは、世界でもここだけ。

広い敷地に建つ五ツ星リゾート

リゾートでは海洋生物学者がスタッフとして勤務し、アクティビティなどを通して海や自然の大切さについて教えてくれます。

海洋生物学者のオファさん

小さな子どもには専属のナニーが付き、子ども向けのプログラムもたくさん。リゾートでは多くのファミリーを見かけました。

同じくバヌアレブ島にある、〔サバシ・アイランド・ブティック・リゾート・フィジー(Savasi Island Boutique Resort Fiji)〕は、わずか7軒のブレからなる高級リゾート。ゲスト一人ひとりに寄り添うようなプライベートな滞在が可能です。

海と緑に囲まれた部屋は、自然の中に包まれるような感覚

宿泊人数が限られてくるので、スタッフとゲストがすぐに仲良しに。どんなアクティビティを楽しみたいのか、どんな食事が食べたいのかなど、きめ細かくフォローしてくれます。

ディナーでは、洞窟にすてきな飾り付けをしてくれました。
リゾートの目の前にあるブローホールはぜひ体験して。

フィジーは333もの島々からなる島国。高級リゾートから個性的なブティックホテルまで、さまざまなホテルがあります。旅の目的にあったリゾートを選ぶのも、よりフィジーを楽しむコツと言えそうです。

歌と踊りにあふれる日々

フィジー滞在中に何度となく目にしたのが、フィジーの人たちの歌と踊り。ホテルや村に到着したら歓迎の歌で出迎えてくれ、その場を去るときは、別れの歌を歌ってくれます。

みんなリズム感抜群で歌も上手!
ビレッジツアーの最後はみんなでダンス
みんな笑顔が自然で素敵

フィジーの人は、いつもニコニコと笑顔でフレンドリー。「ブラ!(Bula!)」とフィジーの言葉で「こんにちは」と言えば、素敵な笑顔で「Bula!」と答えてくれます。スタッフ同士も、すれ違うたびに常に言葉を交わしていて、楽しそう。いつも笑顔のフィジーの人たちに混じって過ごしていると、こちらまで自然と笑顔になっています。

フィジーのおすすめ土産!

フィジーでのんびりとできた理由のひとつに、外資の大型チェーン店を見かけなかったことがあげられます。そのぶん、ホテルでリラックスしたり海で泳いだり、充実した滞在になりました。お土産を買う場所は、ホテルのギフトコーナーか、現地の市場や地元のスーパー、デューティーフリーショップといったところ。個人的にこれは良いと思ったフィジーのお土産をご紹介します。

〔フィジアナ カカオ(FIJIANA CACAO)〕のチョコレート

板チョコのパッケージは糊を使わず、1枚の紙を折り紙のようにして作られています
図越智仁さん、治美さん夫婦

フィジーで絶滅しかけていたカカオを復活させ、世界的にも注目される高品質のチョコレートを作っているのが、図越智仁さん、治美さん夫婦。フィジーには旅行で訪れたのが切っ掛け。その後家族でフィジーに移り住み、さまざまな仕事や人との出会いを経てカカオの生産とチョコレート作りにたどり着きました。〔フィジアナチョコレート〕は、今ではフィジーに欠かすことができないチョコレートブランドです。工場併設のショップのほか、セレクトショップやデューティーフリーショップなどで購入可能です。

フィジー産のラム酒

スーパーでラムの飲み比べカウンターを発見!

あまりのおいしさに驚いたのが、フィジーのラム酒です。さまざまなメーカーがあるのですが、個人的に気に入ったのが〔フィジー ラム カンパニー(Fiji Rum Company)〕のラム酒のコーヒーテイスト。「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション2016」でダブルゴールドを受賞したものだそうで、納得のおいしさ。リカーショップやスーパー、空港内のデューティーフリーショップで購入可能です。

〔ピュアフィジー(PURE FIJI)〕のコスメグッズ

リゾートホテルでも〔ピュアフィジー〕の製品が使われていました

フィジー産のココナッツやフルーツを原材料に使用しているナチュラルコスメ。フィジーのリゾートホテルや、高級スパなどでも使われていました。石鹸やシャンプーなどのボディケア商品ほか、キャンドルや虫よけなど、さまざまな種類と香りがあるので、お土産にもぴったり。デューティーフリーショップなどで購入可能です。

フィジーの人が大好きな飲み物《カバ》

村へ入る前に、カバを回し飲みする儀式
カバの材料になるヤンゴーナ。根っこの部分を粉末にして、布で包み、水の中で絞り出したものが《カバ》になります。市場ではヤンゴーナや粉末が売られています。

フィジーの人好きな飲み物といえば《カバ》です。外部の人が村に入る許可をもらうための儀式で、《カバ》を回し飲みするのですが、日常的にもよく飲んでいるそう。「カバは好き?」と聞くと、みんな笑顔で「大好き!」と答えるのが印象的でした。味はおいしいというよりは、漢方のような感じ。鎮静作用があることが分かっており、リラックス効果が期待できそうです。

助け合いと優しさの心にあふれているフィジー人

フィジーの人たちの優しさは、国の要人の発言にも表れています。2014年にキリバスを訪れたフィジーのエペリ・ナイラティカウ大統領は「国際社会が温暖化防止対策に失敗し、海面が上昇し続ければ、キリバスの人たちの一部、もしくは全員がフィジーに移住する必要があるかもしれない。我々は隣人に背を向けることはない」と発言しています。

困っている人に手を差し伸べるのがフィジー人の優しさ。ほんの少しの滞在でも、そんな国民性は伝わってきました。体と心をデトックスして、笑顔になりたい! フィジーそんな人にもおすすめの旅先です。

●写真・文 美濃羽佐智子

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