大胆リフォーム！壁や仕切りでマンションの部屋を増やそう！

転居後数年間は問題なく過ごしていても、家族構成やライフスタイルなどの変化によって、「部屋を増やすリフォームをしたい」と考える方は多く見られます。しかし、マンションは工事の方法が限られているため、実現できるリフォームに制限がある点には注意しなくてはなりません。

そこで今回は、マンションの部屋を増やすリフォームの方法や注意点をご紹介します。

部屋を増やすリフォームの方法

一口に部屋を増やすと言っても、その方法にはさまざまなものがあります。以下では、マンションで壁をつくる際にどのような方法があるのかに加え、各方法のメリット・注意点をご紹介します。

【方法その1】アコーディオンドアを設置

アコーディオンドアとは、伸縮性のある間仕切り用カーテンのことであり、主に天井から吊るして間仕切りをします。シンプルな内容の工事であるため、工事期間は約半日となります。

メリット

アコーディオンドアは柔らかい素材でできていることが多いため、曲線的な設置が可能です。また、さまざまなデザインがあり、部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。

デメリット

天井にレールを設置してアコーディオンドアを吊るすと、光が遮られるため圧迫感が生じます。ただし、吊りパイプを設置して吊るせば、天井に光が差し込む隙間をつくることができ、圧迫感を防げます。

また、アコーディオンドアは材質上、防音効果はほぼ期待できません。

【方法その2】パネルドアを設置

パネルドアは「折りたたみタイプ」と「引き戸タイプ」の2タイプに分かれており、主に垂れ壁に設置して間仕切りをします。工事期間は約半日となります。

メリット

パネルドアは、板状の枠組みに半透明のガラスが組み込まれていることが多く、採光性に優れています。また、隙間ができにくく、既存のドアのように設置することができます。

デメリット

パネルドアを設置するには垂れ壁が必要であるため、設置できる場所が限られてきます。大きな家具を移動させたり、垂れ壁の設置を視野に入れたりするなど、入念な計画が必要となるでしょう。

【方法その3】間仕切り壁を新設

間仕切り壁の素材には、最も一般的でコストを抑えやすい「石膏ボード」と、防音効果を大きく期待できる「コンクリート」があります。どちらの方法を選んでも、工事期間は約2日となります。

メリット

間仕切り壁を新設することで部屋を完全に仕切ることができ、防音効果も大きく期待できるため、プライベートな空間を作りやすくなります。

デメリット

間仕切り壁は、間仕切り後の広さを十分に考慮しないと、圧迫感が生じる可能性があります。また、「間仕切り壁を新設したために、部屋を迂回しなければいけなくなった」という失敗例も見られるため、十分な検討が必要でしょう。

マンションならではの注意点

マンションには、自由にリフォームができない「共用部分」と、自由にリフォームができる「専有部分」があります。

共用部分とは、マンションの所有者全員の資産である部分を指しており、具体的には屋外の階段やベランダ、外壁などを指しています。ベランダに間仕切り壁を新設するなど、共用部分を含むリフォームはできないため注意が必要です。

専有部分とは、具体的には玄関ドアの内側からバルコニーの手前までのスペースを指しています。専有部分であっても、構造に関わる部分は基本的にリフォームができないので注意しましょう。

また、管理規約や細則はマンションの構造や実情によって異なるので、事前に確認をしておく必要があります。

おわりに

「壁を作る」といっても方法はさまざまであり、ぴったりな選択肢は生活スタイルによって変わってきます。例えば、プライベートな空間になりにくいリビングやキッチンにはアコーディオンドアやパネルドアを設置して、プライベートな空間になりやすい寝室には間仕切り壁を設置するなど、目的によって方法を選ぶと良いでしょう。

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