狭い洗面所をリフォームする場合の成功例と失敗例を実例と共にご紹介

狭い洗面所をリフォームする時は、洗面所を快適に使えるようにするための合理的なスペースの使い方を考えないと、リフォームをしたのに洗面所がかえって不便になる場合があります。そこで今回は、狭い洗面所をリフォームするにあたっての成功例と失敗例をポイント別にご紹介します。


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洗面所ですることは意外に多いもの。洗顔や歯みがき、ドライヤー、お化粧、ひげ剃り、洗濯物の取りまとめなど…。その上、洗面所は家族全員がきまった時間に毎日使う場所です。広々と使えるならストレスも少ないものでしょうが、現実はそうもいかないことが多いでしょう。

一般的に、洗面所の広さは「2.5畳」が理想といわれていますが、実際の平均的な広さといえば2畳ほど、坪換算では1坪です。2~3人が1度に洗顔やヘアケアをするにはちょっと辛い大きさですし、洗面台には基本的に1人分のスペースしかありません。

洗面所が狭いならリフォームで快適にしよう

洗面所の狭さに関する悩みは、挙げればキリがないほど出てきます。多い悩みとしては、

・忙しい朝、洗面所でお父さんや子どもたちが使う場所を取り合ってけんかになる
・子ども(主に年頃の娘さん)がドライヤーを使うのに、場所を占領してしまう
・洗面所の狭さに合わせて小さい洗面台が置いてあるため、使いづらいのを仕方なくずっと我慢している
・誰かが洗顔や歯みがきをしていると、洗面所ですれ違えず洗濯機が使えない
・狭いため、必然的に窓の開口部も少なく、なんとなく暗い雰囲気になって朝から気分が沈んでしまう

などが挙げられます。もし、洗面所のリフォームを考えているのであれば、ただ設備や内装を新しくするだけではなく、面積の狭さをカバーするアイディアや工夫を取り入れて、これらの悩みが少しでも解決できるよう対策を試みてみるのも良い方法ではないでしょうか。

狭い洗面所のリフォーム成功例・失敗例

以下では、狭い洗面所の悩みをリフォームで実際に解決した例を挙げていきましょう。

【成功例その1】洗面ボウルのリフォーム

ひとつ目は、洗面ボウルが大きく深いものに変えたら使いやすくなったという事例です。これは、洗面台自体の大きさを変えずに、洗顔や歯みがきなどを効率よく行えるようにした好例です。

現代では、小さな洗面台でも洗面ボウル部分を極力大きく深くしたものが出回っていますので、うまく利用すれば予算を増やしすぎることなく、スペース効率を高めることができます。

【成功例その2】収納スペースを増やす

次に、壁面収納を取り付けて、室内に置く物を減らしたという事例です。洗面所に無駄なものが多いせいで、実際の面積以上に狭く感じたり、貴重なスペースを有効に使えていなかったりすることがあります。壁に収納を設けることで、面積自体は若干減っても有効に使える空間が増え、すっきりと広く感じられて快適になる場合があります。

【成功例その3】自宅に洗面台を増設した

2階の廊下にスペースの余裕があったので、緊急用に小さな洗面台を追加したら、家族同士の取り合いが減ったといった事例も見られます。このリフォームは、水周り設備を追加することになるため、予算や環境が許す場合に限って使える事例となりますが、洗面所の狭さを解消する発想としてはユニークで効果的でしょう。

【成功例その4】洗面所自体のスペースを広げた

ちなみに、もともと浴室が広めだったので、浴室の面積を削って洗面所を広げたという事例も見られました。これは、浴室と洗面所を同時にリフォームする場合に限って使える方法となりますが、住宅の構造によっては思ったより楽に実現できる場合もあります。お風呂と洗面所を同時にリフォームするなら、一括見積もりを利用する際に洗面所だけでなく、浴室をリフォームしたい旨も伝えておきましょう。

【失敗例その1】家電・設備の場所を変えて不便になった

洗濯機を思い切ってベランダに移動したら、お風呂の残り湯を洗濯に使えず不便になったという事例も見られます。狭さが悩みの中心である場合は、とにかく広くすることに意識が集中してしまいます。冷静に考えて、修繕する箇所や設備を普段どのように使っているのか、そこを変えたことで実際の使い方が変わる場合には、かえって不便になることはないかなども念頭に置いた上で、リフォームを計画する必要があるでしょう。

【失敗例その2】生活スペースが減ってしまった

狭い洗面所を広くするリフォーム行い、ほかの生活スペースが減ってしまったといったケースも珍しくありません。例えば、お風呂場が狭くなると子どもと一緒に入れなくなってしまったり、廊下のスペースを削ると通りにくくなってしまったりする恐れがあります。

このように、狭い洗面所のリフォームでは、成功例だけでなく失敗例もいくつか見られます。上記でご紹介したような失敗をすると、見た目は綺麗になっても生活の利便性が悪くなってしまう恐れがあるでしょう。そのため、リフォーム後にどのように暮らしたいのかをイメージし、必要になる具体的な設備やスペースなどを見極めることが大切になります。

賢い収納アイディアで狭い洗面所をリフォーム

上記の項目にも書きましたが、ただ単にスペースを広げる、物を減らすといったリフォームだけでは、せっかくのスペースを有効に使えなかったり、リフォームした箇所以外の部分にそのしわ寄せが出てきたりします。今ある設備を減らすことは、便利さを損なうリスクにつながりますから、設備をそのままにして収納効率を上げるリフォームを考えるのも一案です。特に、設備以外の日用品などが室内に多く置かれているなら、有効な方法になるでしょう。

「洗面所が狭いのはだいたいどこの家でも一緒。狭さに悩む人に限って、室内に無駄な物が多い」という辛辣な意見もあります。思い切って収納スペースを増やして、置くものを減らすだけでも、格段にスッキリ感じる空間ができあがり、狭いながらも使いやすい洗面所になることもあります。

また、洗面所の壁や上部は意外と使われないため「空き」の多い箇所でもあり、アイディア次第でぐっと「使える場所」になります。例えば、四隅の目線より高い位置に棚などを設置して、普段使わないリネン類や季節家電を収納するなどすれば、圧迫感のない収納スペースを増やすことができるでしょう。

おわりに

洗面所のように狭い場所のリフォームほど、アイディアと効率化がモノを言います。平面の広さだけにとらわれず、部屋を立体的な空間と考え、あらゆる知恵を絞ってみてください。

その上で、「具体的にこうしたい!」と思ったことがあれば、一括見積もりを利用する前に要望をまとめておくと良いでしょう。例えば、必要なスペースや設備、リフォームの工法などをまとめておけば、一括見積もりを利用する際に迷うこともありません。予算的に厳しい場合には、一括見積もりの後に計画を変更することもできるため、まずは理想的なリフォームをイメージするところから始めてみましょう。

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