洋瓦の屋根に太陽光発電!取り付ける際に気を付けたいことを紹介!
電気代の削減にもなり、売電も可能な太陽光発電はとても魅力的な発電方法として、一般家庭にも普及しています。電気代を賄えることから、導入を考えている方も多いでしょう。しかし太陽光発電導入の際には、パネルを設置する場所である自宅の屋根について把握しておくことが重要です。今回は自宅の屋根が「洋瓦」の場合におけるポイントを紹介しましょう。
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洋瓦の屋根の種類とその特徴
洋瓦とは瓦の種類の1つです。日本家屋で使用されている和瓦は、ある程度材質や形が決まっていますが、洋瓦は種類が豊富にあります。アメリカやドイツ、スペインなど世界各国で瓦屋根が使われているため、同じ洋瓦でもさまざまな材質や形が存在します。
すべてをあげるとキリがありませんが、日本国内で採用されている代表的な洋瓦をいくつか紹介しましょう。
【形による分類】
洋瓦の形にはおもに「F型」と「S型」の2つがあります。
・F型
フランス由来の瓦で、和瓦のような波型ではなく、平坦な形が特徴です。屋根にかかる線も真っすぐになるため、シャープでスタイリッシュな印象になるでしょう。
・S型
スペインが由来の瓦で、平板と丸板を組み合わせたような形の瓦です。風情ある西洋建築に似合うデザインの瓦です。
このほかにも、1つの瓦に2つのコブがあり、並べると細かなウェーブが楽しめる瓦など、さまざまなデザインのものがあります。F型、S型ともに、江戸時代末期に日本に持ち込まれたものですが、製造は国内でおこなっているものがほとんどです。
【材質による分類】
洋瓦は、材質の種類も豊富です。おもな材質としては粘土やセメント、コンクリートのほか、金属でも作られています。
・粘土
和瓦と同じ粘土瓦は、風情があり丈夫で寿命が長いのが特徴です。ただし陶器のため重量があります。
・セメント・コンクリート
一時期流行した洋瓦として、セメント瓦やコンクリート瓦があります。成型しやすく焼きムラがないことが特徴ですが、粘土同様重いのがデメリットです。
これらは現在ではほとんど生産されておらず、交換しようとしても同じものが見つからない状況もあり得ます。またセメント瓦やコンクリート瓦は、定期的に塗装によるメンテナンスが必要なため、そのぶん手間もかかります。
・金属
最近では、金属を使用した金属瓦も登場しています。金属瓦は一般的に軽量なのが特徴です。そのため耐震性に優れ、メンテナンスも容易というメリットがあります。またチタンが主原料の瓦は腐食にも強く、高価ですが耐久性に長けた瓦です。
洋瓦に太陽光モジュールを設置するには?
そんな洋瓦ですが、太陽光モジュールとの相性はどうでしょうか? ここからは洋瓦における太陽光モジュールの設置について解説しましょう。
【メジャーな洋瓦なら基本的に設置可能】
洋瓦にもさまざまな種類があることを解説しました。基本的には、よく使用されている形状の洋瓦であれば、太陽光モジュールの設置が可能です。メジャーであればあるほど、業者としても手慣れているため、設置はしやすいといえます。
【特殊な形状のものは設置不可の可能性がある】
洋瓦の中には特殊な形状のものも存在します。代表的なものは、ハウスメーカーが独自に開発したオリジナルの瓦です。形状や厚みが特殊だと、対応した金具がないため設置ができないケースがあります。
特殊な瓦であっても設置可能なものもあるため、気になる方は確認してみると良いでしょう。設置可能かどうかは、業者に問い合わせればわかります。
洋瓦の屋根に太陽光モジュールを設置するときの3つの注意点
ここからは太陽光モジュールを設置する際に注意しておいた方が良い点を、3点紹介します。設置の前にこれらの点を確認しておきましょう。
【注意点1:マイナーな洋瓦では要注意】
前述したように、ハウスメーカーオリジナルの瓦など、マイナーな瓦では太陽光モジュールの設置自体ができないケースがあります。この際、業者によっては知識に乏しく、設置不可のところを無理矢理設置してしまうことも考えられます。
もし無理に太陽光モジュールを設置した場合、事故が起きて大きな被害が出る可能性も否定できません。プロだからといってすべて任せるのではなく、複数の業者に依頼をして、本当に大丈夫か確認をおこなうことがリスク低減につながります。
【注意点2:設置方法や日程をチェック】
パネルの設置方法にも、いくつか種類があります。どのような方法で設置をおこなうのか、その方法のメリットやデメリットはなにかなども事前に把握しておきましょう。また、スケジュールもチェックしておいてください。
【注意点3:業者選びは慎重に】
上記2点を踏まえた業者選びはとても重要です。失敗をしないためには、安さで選ぶのではなく、信頼と実績を重視しましょう。
まとめ
洋瓦でも太陽光モジュールを設置することは十分可能です。ただし自宅の洋瓦がどういった種類なのかをきちんと把握し、もし特殊な洋瓦であれば、入念にチェックしておきましょう。またしっかりと調査や説明をおこなう業者を選ぶことも重要です。
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