外壁塗装の塗り替え工事中は換気ができない?外壁塗装中の換気を解説!
外壁塗装の塗り替えを検討しているとき、不安に思うことの1つが換気ではないでしょうか。一般的に工事期間中は「換気はできない」とされています。しかし暑い時期や掃除のときなど、部屋の換気ができなければ日常生活に支障をきたすこともあります。健康を害することがあるかもしれません。この記事ではそんな外壁塗装工事中の換気について解説します。
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外壁塗装の工事中に換気ができない理由は2つ
そもそも外壁塗装の工事中には、なぜ窓を開けられないのでしょうか? その理由はおもに養生シートで窓をふさがれてしまうことと、下地処理で水やほこりが室内に入るのを防ぐためです。
【養生シートで窓がふさがれる】
一般的な外壁塗装工事は建物の周りに足場を組み上げ、メッシュ状の養生シートを設置していきます。これは塗料が周囲に飛ばないようにするためです。窓ガラスやサッシの枠、給湯器、エアコンの室外機、ドア、ベランダ、テラス、縁側など、塗装がかかってはいけない部分を、ビニールシートやマスキングテープですき間がないようにしっかりと覆います。この養生シートを設置したあとに外壁を高圧洗浄および下地処理し、塗装に移ります。
外壁工事中はこの養生をそのままにしなければいけません。そのため、ビニールシートでふさがれた窓は開けることができなくなってしまうのです。
【下地処理で水やほこりが入るのを防ぐ】
また塗料を塗る前の下地処理にも窓を開けられない要因があります。それは高圧洗浄と補修工事による水やほこりの進入を防ぐためです。
高圧洗浄は汚れた外壁を洗う作業ですが、この際に洗浄時の水が飛び散る場合があります。このときに窓が開いていると室内に水が入り込む可能性があり、作業中は窓を閉め切っていなければなりません。
またひび割れた部分の補修工事や、サビを落としたり、汚れを除去したりする作業をおこなう場合も同様です。このときに窓を開けていると、ごみやほこりなどが室内に入ってしまいます。こうしたことも「窓を開けないように」といわれる原因です。
換気ができない期間はどのくらい?
では換気が難しいのは一般的にどれくらいの期間になるか、外壁塗装工事の工程を見てみましょう。次に記載したのは一般的な流れです。
・1日目…足場の組み立て、養生シートの設置
・2日目…高圧洗浄
・3、4日目…乾燥
・5日目…下地処理、養生作業
・6日目…下塗り(1回目の塗装)、乾燥
・7日目…中塗り(2回目の塗装)、乾燥
・8日目…上塗り(3回目の塗装)、乾燥
・9日目…仕上げとチェック、養生取り
・10日目…養生シート取り、足場の解体
・11日目…清掃
・12日目…引き渡し
上記はあくまでも一般的な流れで、塗装をおこなう家の規模や外壁の状態によっても日程は変わります。また塗料の種類によって乾燥に時間が必要となる可能性もあります。
さらに日程に大きく影響するのは天候です。雨で作業ができなければ順延することもあります。そのため外壁塗装工事は一般的に1週間から2週間程度必要になると認識しておきましょう。
しかしこの工事中、ずっと換気が難しいかというとそうではありません。職人さんの動きが気にならなければ、1日目の足場の組み立てと養生シートの設置の際は窓を開けることも可能です。また3回目の塗装が終わり、養生が取られた9~10日目くらいから窓を開けることもできるようになります。
これらのことから外壁工事の際に換気ができない期間は7~10日くらいと見るのが良いでしょう。ただし、換気対策をおこなってくれる業者も増えてきており、換気をしても構わないといわれるケースもあります。
塗装工事中にも業者の腕によっては換気ができる場合がある
外壁塗装工事中に換気ができないのは、前述したように窓をふさいでしまうためです。養生は塗料が窓枠やサッシに垂れないようにするためのもののため、必要不可欠なのですが、ちょっとした工夫をすることで窓の開け閉めが可能になります。
それは「養生を傘にする」という方法です。「傘にする」とは塗料の垂れない窓の下側にすき間を作りつつ、窓をふさぐ方法です。そのため窓の開け閉めができ、換気ができるようになります。
そのほか、足場を使うことで窓をしっかりふさがないといった方法もあります。また通常は、エアコンの室外機もふさいでしまいますが、エアコンが使えるように養生する方法もあります。
しかしこうした作業は業者にしてみると煩雑で面倒です。また養生にすき間をあけることで、強い風が吹いてはがれてしまう危険性もあります。そのため積極的にはおこなっていない業者も少なくありません。
しかし依頼主として要望を伝えることはできます。また業者を選ぶ際にこうした養生技術を持っているかを確認することで、外壁工事中でも換気をすることが可能です。
まとめ
通常、外壁塗装工事中は7日~10日ほどは換気ができません。しかし窓を開けないことは、適切な外壁塗装のためにも必要なことです。換気対策として養生を工夫してくれる業者もいるため、換気を望むなら業者選定を慎重におこないましょう。技術を持っていても積極的ではない業者もいますので、しっかりと要望を伝えることが大切です。
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