
外壁塗装に最適な湿度とは?外壁塗装にNGの湿度条件もあわせてご紹介します!
外壁塗装を美しく仕上げるためには、正しい条件のもとしっかりと乾燥をおこなうことが大切です。そのためには気温や天候はもちろんのこと、湿度にも配慮が必要です。ここでは意外と知られていない、外壁塗装に最適な湿度やNGの湿度条件について解説します。
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なぜ外壁塗装には湿度条件があるの?
外壁の塗装は下塗り・中塗り・上塗りと重ね塗りをすることで仕上げられます。その際に使われる塗料は、しっかり乾燥させることで塗膜(塗装表面)の硬化が進み、美しい見た目の、雨にも強い塗装となります。ですが、乾燥前に雨が降ってしまうと、きれいな塗膜ができなくなってしまうだけでなく、塗料に水分が混ざることで仕上がりが悪くなったり、塗料の寿命が短くなったりしてしまうのです。
実は外壁塗装は雨だけではなく、湿度でも影響を受けます。たとえば、洗濯物を雨の日に部屋干しすると乾きが遅いですよね。外壁塗装も同じです。湿度が高いと塗料の乾きが遅くなり、きちんと乾燥しきらないうちに次の工程に入ってしまうことになりかねません。
下塗りや中塗りが乾ききらないうちに重ね塗りした場合には、塗膜の剥がれや膨張、収縮などの原因となりますし、塗装の寿命を縮めることにもつながります。だからこそ、塗装する日の湿度はしっかりチェックしなければならないのです。
通常、湿度が上がる雨の日や雨の降り始めのタイミングでは、外壁塗装の工事はおこなわれません。もし作業中に雨が降ってきてしまったら、そのぶん工期が伸びて、思ったとおりのスケジュールで進行しない場合もあります。ですから、日程には余裕をもった工事業者の手配が必要ですし、しっかりと施工管理をしてくれる工事業者を選定するようにしましょう。
外壁塗装に最適な湿度は?
では、外壁塗装にぴったりな湿度とはどれくらいなのでしょうか。日本には四季があり、季節の変化によって気温や湿度も大きく異なりますが、外壁塗装に最適な湿度の条件は75%以下といわれています。季節的には、3月から5月の春先、9月から11月の秋口は湿度も低く比較的天候が安定しているので、塗料が乾きやすく工期も延びることの少ない時期です。気温も高すぎず、窓を閉め切っていても過ごしやすいので依頼が多くなり、この時期は塗装業者の繁忙期となります。
とはいえ、施工管理をしっかりとおこなってくれる工事業者であれば、季節に左右されることなく外壁塗装をお願いすることが可能です。たとえば、硬化が早い塗料を使うのも1つの方法です。さらに硬化剤を混入することで化学反応を起こし、塗料の硬化を早めるという方法もあります。
また、天気予報や湿度計をこまめにチェックして、しっかり乾燥時間を確保できる工期スケジュールを立ててもらえば、梅雨時でも施工してもらうことは可能です。日が出てから2時間くらい経つと、濡れた部分がしっかり乾きます。そのあとに塗装を開始し、最低でも日没の2時間前には工事を終了させて乾燥時間を確保するという感じです。
しかし、湿度の高い時期はどうしても工期が長くなりやすく、費用もかさみがちです。また乾きにくいので塗料の臭いが気になることがあります。雨の多い時期に外壁塗装を依頼する場合は、こうしたことを事前に考慮しておきましょう。
外壁塗装をしてはいけない湿度は?
外壁塗装は施工管理をしっかりとおこなえばいつでも可能とお伝えしましたが、それでも塗装工事をすることのできない条件があります。それは、湿度が85%を超えている場合です。実際、外壁塗装に使用するほとんどの塗料の仕様書で「湿度が85%以上の場合には塗装を避ける」と記載されています。湿度が高くなる雨や雪の降る日は要注意ですし、夜露や霜が降りやすく結露しやすい早朝も塗装には向かない時間帯です。
では、なぜ湿度が85%を超えると塗装できないのでしょうか。お風呂場や洗面所にあるガラスを想像してみてください。お風呂のお湯の湯気が当たるとくもりますよね。外壁塗装の場でも同じです。湿度が85%以上だと、塗装する面にこまかい水滴がついていて、お風呂場のガラスと同じようにくもった状態になっているのです。その状態で塗装しようとすると塗料が水分で薄まったり、不純物が混じったりしてしまうことがあります。また、しっかり乾燥することができず、塗装の剥がれやひび割れなどの施工不良にもつながってしまいます。
もう1つ、湿度の高い日や雨・雪の降る日は足元が滑りやすくなるため、職人さんの安全確保のためにも作業はおこなわれません。そのため、そうした日は工事が順延となってしまいますが、職人さんが安全に作業できて、美しくて長持ちする塗装に仕上げてもらうためであるということを理解しておきましょう。
まとめ
外壁塗装で一番大切なのは、下塗り・中塗り・上塗りといった工程ごとにしっかりと乾燥させることです。そのためには、雨や雪といった天気だけでなく湿度もチェックしなければいけません。湿度管理を怠ると、塗装の仕上がりや耐久性に大きな差が出てしまいます。梅雨時期など、湿度の高い時期に外壁塗装をする場合には、複数の施工業者から見積もりを取るなどして施工管理がしっかりとできる業者を選定するようにしましょう。
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