
最近よく聞くガルバリウムの屋根の特徴や屋根塗装の注意点、タイミングをご紹介
常に外気にさらされ雨や雪を受け止め続ける屋根は、家の中でもとくに劣化の激しい部分の1つです。定期的なメンテナンスや屋根塗装の塗り替えは必須といえるでしょう。それは、耐久性に優れているといわれるガルバリウム製の屋根であっても例外ではありません。そこで、今回はガルバリウム製の屋根のメンテナンスや塗装にあたって必要な情報をまとめました。ガルバリウム製の屋根の特徴もご紹介しますので、屋根材を検討している人はぜひ参考にしてください。
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ガルバリウム製の屋根の特徴は?
「ガルバリウム」は、アルミと亜鉛、シリコンを混ぜてできたアルミ亜鉛合金を鋼板にメッキしたもので、もともとはアメリカで開発されました。日本で用いられるようになったのは80年代と、比較的新しい屋根材です。まずはその特徴を見ていきましょう。
【特徴(1)】サビにくい
金属製の屋根と言えばトタン屋根が思い浮かびますが、それに比べてガルバリウムは格段にサビにくいのが特徴です。その秘密は、アルミ亜鉛合金でメッキされているため。たとえ傷がついても、金属部分が外気にさらされることがないので、サビにくいのです。
【特徴(2)】軽量で耐震性が高い
ガルバリウムは、その軽さも特徴の1つ。構造的には鋼板にアルミ亜鉛合金をメッキしただけなので、日本瓦やセメント瓦よりはるかに軽量です。家屋全体にかかる重量が少なく、家屋の基礎部分への負担も少ないことから、地震の際の家屋へのダメージを和らげます。つまり、耐震性が高い屋根材といえます。
【特徴(3)】耐用年数が長い
ガルバリウム製の屋根の耐用年数は約25年。これは他の屋根材と比べて、抜群に長い年数となっています。またメンテナンスがお手軽なのもポイント。基本的には汚れを水で流すだけでオーケーとなっています。ただし、海沿いなど塩害のある地域や、極端に高温多湿な地域での耐用年数は25年を下回る場合もあります。
【特徴(4)】断熱性と防音性は低め
ガルバリウム製に限らず、金属製の屋根全般にいえることなのですが、素材自体の断熱性と防音性は低めです。とはいえ、遮熱効果のある塗装を施したり、下地に断熱材や防音材を施工したりするなど、工夫次第で十分にカバーできます。
ガルバリウム製の屋根の塗装タイミングは?
耐久性に優れ、ときには「メンテナンス不要」とも宣伝されるガルバリウムですが、決して不朽ではありません。とくに表面の塗装は、毎日、直射日光や風雨にさらされているので劣化は避けられません。ガルバリウム製の屋根を塗装するタイミングとしては以下のとおりです。
【タイミング(1)】塗装が色あせた
屋根は建物の外観の印象を決める大切なパーツです。その大切なパーツの塗装が色あせると、家全体のイメージが悪くなってしまいます。新築時と比べて屋根が色あせて見えるようになったら、塗り替えを検討する時期といえるでしょう。
【タイミング(2)】チョーキング現象が確認できた
機会があれば直接屋根材に触れてみましょう。そのとき、手に白い粉のようなものが付着したら塗装のタイミングです。これは塗装が劣化して起こるチョーキングという現象で、色あせと並ぶ初期段階の劣化症状です。
【タイミング(3)】サビができてしまった
ガルバリウム製の屋根はサビに強いですが、そこは金属製、サビないわけではありません。サビは放っておくとどんどん浸食し雨漏りの原因にもなりかねないので、見つけたら早めに取り除き、塗装を塗りなおしてもらいましょう。
【タイミング(4)】ヒビ割れや剥がれが見られるようになった
ヒビ割れや剥がれが見られるようになったら、もう限界のサインです。むしろ、ここまで劣化が進むと、塗り直しだけでは済まないこともあります。既存の屋根の上に新たな屋根を重ねるカバー工法か、完全な葺き替えで屋根をリフォームし、そのあとで塗りなおせば安心です。
ガルバリウム製の屋根を塗装する際に注意すべきこととは?
ガルバリウム製の屋根の塗装をおこなう際の注意点をご紹介します。できばえに不満があってもやり直しがきかないこともあるので、事前に把握しておきましょう。
【注意点(1)】経験豊富な業者を選ぶ
ガルバリウムは汚れが付着しにくいですが、そのぶん、塗料の付着もしにくい屋根材です。経験や知識の少ない業者に依頼すると、塗料の付着がうまくいかず、数年で塗装が剥がれてしまうことも起こりえます。
業者選びの際は、ガルバリウム製の屋根を塗装した経験があるかどうか、また可能であれば施工例を見せてもらうなどして慎重に選ぶようにしましょう。
【注意点(2)】塗料によって性能や費用が異なる
ガルバリウム製の屋根の塗装では、性能面と費用面のバランスのよいシリコン塗料がよく選ばれています。しかしそれ以外にも、費用は安価でも耐用年数が比較的短いウレタン塗料、費用こそ高いものの耐用年数は長いフッ素塗料など種類があります。
予算が許すなら、ガルバリウム製の屋根の弱点を補える遮熱塗料などもおすすめです。これらの塗料の中からどれを選択するか、予算や請負業者の経験などと照らし合わせて選択しましょう。
まとめ
長い耐用年数を誇るガルバリウム製の屋根ですが、「メンテナンス不要」ということではありません。屋根材の寿命より先に、塗料や下地の寿命が訪れます。ガルバリウム製の屋根をお持ちの方は、10~15年に1度のペースで専門の業者に状態をチェックしてもらい、必要に応じたメンテナンスをおこなうようにしましょう。
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