想像してた色と違うことも……!外壁塗装で色選びをするときの注意点とは
外壁塗装の色選びに失敗するケースは意外に少なくなく、塗り直して費用がかさむ事態にもなり得ます。しかし、これは事前に色選びの注意事項を把握していれば避けられるミスとも言えます。そこで今回は、サンプルの色と実際の塗装の色がなぜ違うように見えるのか、原因や色選びの注意点をご紹介します。
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サンプルと仕上がりでは色の見え方が違う
【注意点1】面積効果を考慮しよう
色見本、カラーサンプル、PCのカラーシミュレーションで良いと思った色を選んだら、施工後の仕上がりがイメージと違った…という失敗例はとても多いです。これは、「面積効果」が深く関係しています。
面積効果とは、色の大きさで見え方が変化する視覚効果のことです。サンプルは面積が小さいので分かりにくいのですが、実際の外壁は見え方もかなり大きくなるため、色が違うように見えてしまいます。一般的に、サンプルでは色が濃く見えていても、外壁に塗ってみると薄く見える傾向があります。色は、見える面積が大きくなると以下のような特徴を持ちます。
・色が薄く明るく見える(明度)
・色が鮮やかに見える(彩度)
・色合いが強調されて見える(色相)
つまり、外壁塗装での色選びの際、サンプルはイメージしている色より暗く渋い色にすることで、失敗を避けられるということです。外壁塗装の色選びは、明度と彩度をワンランク下げることがポイントとなります。塗装で外壁のトーンが明るくなりすぎると、周囲の家との調和が取れにくくなることがあるため、注意が必要です。
【注意点2】光の影響を考慮する
光源にも注意が必要です。光源が太陽光と蛍光灯の場合では、色が違って見えます。室内で色のサンプルをチェックする際は、蛍光灯や白熱灯の下で行うケースが多いと思いますが、屋外で色の確認をすることをおすすめします。
屋外でも、天候状態によって光の差し込み方は異なります。晴天、くもり、雨の日では太陽光が違ってくるため、その点を考慮して何度もチェックしてみると良いでしょう。
【注意点3】ツヤ加減をチェックする
塗装したときの色の見え方は、ツヤのありなしでも大きく印象が変わってきます。光沢感があると明るく見えるため、ツヤの調整も考えておく必要があります。実際に外壁塗装工事をした家を見て、ツヤがあるもの、少し抑えたもの、まったくないものを見比べてみると分かりやすいと思います。
実際の施工例を見て、色を決めよう
外壁塗装の色選びは、業者の施工例を確認してからにしましょう。取り扱っている色の種類や施工技術、施工者のセンスなどが分かります。多くの業者はHP上に施工例をアップしており、実例写真の閲覧も可能です。以下のチェック項目を参考に、優良な外壁塗装業者を探しましょう。
・施工の前後写真を載せている
・拡大機能がついており、画像の細部までチェックできる
・施工例の数が多い
・工事内容まで詳しく文章解説している
これらの条件を満たす外壁塗装業者なら、優良業者と言えるでしょう。業者によっては施工例を載せなかったり、載せても小さい写真だけだったり、詳細が分からないように隠すことがあります。業者を選ぶ際の参考基準にもなるでしょう。
また、施工例を見る際は、外壁とその他の部分とのマッチングにも注目してみましょう。サッシ枠、玄関ドア、雨戸などは塗装できないことが多い部分です。既存のものの色との相性を見て、調和するかどうかも考える必要があります。
周囲の家とのバランスを見よう
外壁塗装の色選びを自分好みにしてしまうと、周囲の家と調和しなくなることがあります。ご近所の家の雰囲気、色とマッチする外壁の色を選びましょう。
【注意点1】違和感がない色を選ぼう
ご近所と同じ色にする必要はありません。まったく同じ色にすると「真似したの?」と思われる可能性もあります。ポイントは、周辺環境との違和感が出ないようにすることです。居住エリアに多い色をチェックし、自然環境にも配慮しましょう。山の緑、海の青、自然が少ない無機質な雰囲気など、環境によって選択の幅が変わってきます。
【注意点2】自治体の景観ガイドラインを確認しておこう
景観ガイドラインを定めている自治体があります。街並みの色合いを統一し、美しさを守る目的です。居住エリアの自治体に景観ルールがあるか、塗装前に確かめましょう。
【注意点3】色が与える印象の違いを知ろう
外壁の色には心理的な効果があり、暖色系と寒色系ではまったく印象が異なります。暖色系と言われる色には赤系(オレンジなど)があり、寒色系には青系と白系があります。
暖色系のオレンジは、ランプの明かりと同じ色で、暖かさと懐かしさを感じます。周辺に学校や幼稚園などがある場合、暖色系の色にすると安心感を与えます。茶系の色も似たような効果を与えます。木材に近い色は親しみが持て、昔から日本人が好んで使っている色です。
寒色系の青や白には、スタイリッシュな雰囲気があります。自然が少なく都会的なエリアなら、暖色系より寒色系の方が似合うでしょう。無機質な雰囲気が近代的に見え、周囲に馴染みます。
まとめ
外壁塗装における色選びの注意点をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。一度色を選んでしまうと、施工完了まで修正が難しいです。事前に注意点を守って色選びをし、後悔しないリフォームにしましょう。外壁塗装に関する情報を詳しく知りたい、リフォーム業者へすぐに見積を依頼したいという方は、インターネット上での問合せも検討されてみてはいかがでしょうか。
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