目指すは憧れのパリ！海外旅行をお得＆安全に楽しむ秘訣【ねこのふらり一人旅 #1】

年に一度のお休みを確保するためにすべきこと

石畳の小径、教会の鐘の音、歴史的建造物、どこまでも青い空と映画のような街並み。ヨーロッパへの憧れを胸に抱きつつも、なかなか踏み出すことができない人は意外と多いのではないでしょうか。

ママ世代ともなると、子どものことや仕事などで忙しくなり、海外旅行なんて夢のまた夢と二の足を踏んでしまう気持ちもわかります。

実のところ、わたしもその一人でした。家事は？　子どものお弁当は？　仕事は？　と、主婦が一週間も家を空けるとなると乗り越えるべきハードルの多さに心が折れそうにもなりました。

でも、ちょっと待って。そのひとつ一つをクリアできるとしたら？　憧れの海外ひとり旅も夢では終わらないはず！　年に一度の一週間のお休みは、綿密な準備と計画を立てることで実現するのです。そのためにクリアすべきタスクをあげてみましょう！

1. 家族の理解と協力

主婦が一週間、家を空けるとなると家族に少なからず負担はかかります。でも、考えてみましょう。その一週間以外は、日々、一生懸命主婦業をこなしているではありませんか！

まずは家族の理解を得て、協力をお願いしましょう。ひとり旅計画でもっとも難関とも言えるこのタスク。別な見方をすればこれさえ乗り越えることができればあとは簡単です！

2. 旅の予算20万円をつくる！

海外旅行、しかもヨーッロッパとなるととにかく高い！　と思われがち。確かにパッケージツアーを見ると50万〜100万円という商品もあります。これら、旅行代理店の商品はさまざまな手数料や、高級ホテルの宿泊費などが含まれていることがほとんどです。

反対に、格安をうたうツアーは、トランジットの回数が多かったり、サーチャージが含まれていないこともあるので要注意。とはいえ、至れり尽くせりのパッケージツアーが魅力的なのも事実。予算に余裕がある場合は利用するのも良いでしょう。

ここで提案する「予算20万円」というのは、すべて個人手配をした場合の予算です。これは、航空券やホテル、美術館の入館料などをすべて自分で手配する旅のスタイル。難しいと思われがちですが、今やインターネットの時代。後日ご紹介しますが、語学に自信がなくてもパソコンやスマートフォンがあれば簡単に予約することができちゃうんです！

3. 旅の準備は半年前から始めよう

子どもの送り迎えやお弁当、家族の食事など、いつもあなたが一人でこなしていることを家族に頼むことになる一週間の休暇。祖父母にお願いをしたり、ママ友の協力が必要になったりするケースが出てくるかもしれません。

また、仕事を持っているとなると上司や同僚へ配慮も必要です。そのため、旅の準備は半年前から少しずつはじめていくのがベター。主婦が不在のシミュレーションをしてみるのもオススメ。子どもが成長する良い機会になるかもしれませんよ。

このほかにも旅の準備を半年前とするのは理由があります。次にご紹介するお得な旅テクニックを参考にしてくださいね。

お得に旅するために“半年前準備”のセオリー

旅の予算の割合を大きくしめるのが「航空券」。こればっかりは避けて通れません。人気の“格安航空券”は、価格だけみれば確かに魅力的。ただし、フライト時間があらかじめ決められているものが多く、深夜到着便であれば空港からホテルまでの移動手段も確保しなければなりません。なれない土地でタクシーに乗り、はたしてきちんと目的地を伝えることができるでしょうか？

現地オプショナルツアーの送迎プランという便利なサービスもありますが、これまた結構なお値段……。予算20万円と決めたからにはできるだけ出費を抑えたい！

このように、料金だけではなく、その先にある現地で使うお金も考えることが航空券選びには大切。無理のない離発着（乗り継ぎ時間）が確保できる航空券をチョイスしましょう！

そこでおすすめなのが正規割引航空券（PEX）です。航空会社が自由に運賃を決め、正規割引として販売するPEX航空券は、予約と同時に便名が決まったり、座席指定をしたりすることができます。半年前から準備をすれば、早期割引が適用されたり、セール時期に当たることも！　つまり、航空券選びの自由度が一気に広がるというわけです。

また、ヨーロッパは国内を鉄道で移動する場合、こちらも半年〜３ヶ月前の予約で早期割引が適用されることがほとんど。旅の準備をゆっくり確実に進めるためにも「旅の準備は半年前」を目安に計画を立てていきましょう！

次回は、実際に私がパリ行きのPEX航空券を往復8万円で購入した方法と、次なる難関、ホテル選びや予約方法をご紹介します。

【ねこりょうこ】
雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。