3階建て住宅のリフォームは、どのようにしてうまく行えばよいの？

3階建て住宅にはこんなリフォームがおすすめ！

リフォームが難しいといわれる3階建て住宅ですが、全てのリフォームが困難というわけではありません。以下のような工事なら、通常の住宅と同じようにリフォームすることは容易にできます。

・床・壁の張り替えなど内装の補修
・重量の重くない簡易な間仕切りの新設
・水回りなどの設備・配管の交換(配管の移設を伴わないもの)
・内窓の設置による二重窓リフォーム
・構造部分に影響のない作り付け収納やクローゼットなどの設置

基本的には、内装をお化粧直しする程度のリフォームなら通常の住宅と同じようにできます。3階建て住宅で難しいとされるリフォームは、住宅の構造部分や強度そのものに影響を及ぼすような大がかりなものに限られます。上記のようなリフォームは大抵の場合可能ですから、安心してプランを立てて大丈夫でしょう。

3階建て住宅のリフォームで気を付けること

3階建て以上の木造住宅は、建築基準法第20条において規定の技術的基準を満たしていることと、規定の構造計算による安全性の確認が必要とされます。逆に言うと、これらを満たしていなければ建築物として違法にあたってしまいます。

既存の3階建て住宅が違法建築でないことを確かめるには、建てた時に建築認可と完成時の検査を受け、安全性が証明されていることを完成検査証から確認する必要があります。ただ、気を付けたいのは、完成検査証のない物件の強度的な安全を証明できる方法が現状では無いことです。完成検査証がなければ、先に認可だけ受けたものの、認可通りの建築がされなかった違法建築かもしれないと疑われてしまう可能性もあるということです。

住宅の強度が問われるような大がかりなリフォームを考えている場合は、以下を必ず確認するようにしましょう。

・家を新築した時に完成検査を受けており、完成検査証が手元にあること
・中古で購入した家の場合は、新築時の完成検査証を受け取っていること

3階建て住宅のリフォーム事例

次に、3階建て住宅を実際にリフォームした例をいくつかご紹介します。

事例1　3階建てでも二世帯住宅！使わないフロアを改修して子世帯用に

3階建て住宅の2階部分をすっかり使わなくなったため、子供さんのご結婚を機に二世帯住宅へリフォームした例です。2階部分は個室が多く細かい間取りで使いにくかったため、思い切って広いLDKを設けられるよう間取りを変更しました。

このリフォームで注目したいのは、沢山あった既存の間仕切りの撤去に伴い、使える間仕切りは再利用しながら間取り変更を行った点です。廃材コストの節約と、密接した状態で隣接するご近所さんへの迷惑を極力減らせる一挙両得のアイデアといえるでしょう。

明るい色のフローリングで開放感を出し、カウンターキッチンは大手メーカーの量販品を選びましたが、シックな色合いで統一しておしゃれにコーディネートしています。照明は埋め込み式にするなど、圧迫感を出さない工夫も各所に取り入れています。

事例2　増築を繰り返している混構造の3階建てを丁寧にリフォーム

2度の増築がされた結果、木造とRC造の混構造になっている3階建て住宅。中古で購入するにあたってリフォームを計画しましたが、混構造住宅のリフォームは難しく、なかなか施工業者が見つかりません。そんな中、入念に診断の上、安全なリフォームを親身に提案してくれるリフォーム会社に出会い、なんとか工事ができることに。

基礎や柱の状態をしっかりチェックし、構造上重要な柱を生かすために畳の和室をリビングとして使うことを提案。フローリングのキッチンと畳のリビングという、個性的な広いLDKが出来上がりました。小さな子供さんが転んでも安全な畳の部屋を1つは残したいという、ご家族の希望にもマッチする快適な空間が生まれました。

水回りも、広いシステムバスやお手入れが楽な最新の洗面台などで一新。内外装に加えて階段の架け替えまで行い、築38年の家がシックでモダンに統一されたおしゃれで使いやすい家に生まれ変わりました。

おわりに

3階建て住宅のリフォームは構造の確認が肝心。リフォーム中・リフォーム後ともに安全を確保しながら、近隣にも迷惑のないよう工事しなければなりません。経験豊富で、多くのノウハウを持つリフォーム会社のアドバイスも必須になるでしょう。

リフォーム会社を探すには、一括見積サイトの利用が便利です。ネットから1度の見積請求で、多くの優良リフォーム会社からの見積が取れますから、お忙しい方でもじっくり比較検討の上計画が立てられるでしょう。

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