築60年住宅のリフォーム！費用・相場はどれくらい？事例もご紹介

全面リフォームの費用相場は1,000万円から

築60年を経過すると、しっかりと造られた家でも部分的な傷みは多かれ少なかれ見つかってきます。また、将来を踏まえて最優先したい耐震補強などもほとんどのケースで必要になるでしょう。それらの事情を考慮すると、全面リフォームの場合にかかる費用は少なくとも1,000万円からが相場と考えられます。

実際のリフォーム事例などを参考にしても、1,000～2,500万円の費用が発生しているケースが多くなっています。特に、築60年など古い家の場合には、借地条件の都合や再建築不可物件などで建て替えが基本的にできないこともあるため、それだけの費用をかけてもリフォームで再生する必要があったと記されている例も多くありました。

また、築60年の家に今後何年住み続けようと考えているかも、予算を立てる上でのポイントになってきます。これから先に20年、30年と暮らしたいのであれば、1,000万円規模の費用をかけてもリフォームする値打ちがあると考えられるでしょう。都市計画の都合であと何年住むか期限が決まっているなどであれば、それまで暮らせるレベルでの小規模改修で済ませてよい場合もあります。

築60年の住宅リフォーム事例と費用

次に、築60年の住宅を実際にリフォームした例と、かかった費用をご紹介します。

事例1　老朽化が進んだ築60年の家を、見違えるように全面改修！…1,500万円

全体に老朽化が進み、どこを見ても古さしか感じられなくなってしまった住宅を、思い切ってフルリフォームした例です。まずは安全性を最優先に考え、建物の強度を高める改修に最も費用を割きました。少しでも強度不足の可能性がある構造柱はすべて補強・交換しています。

間取りや外観などもできるだけ好みに合った仕様としましたが、それよりも重点を置いたのは耐震補強とバリアフリー化です。目に見えない箇所の改修にかなりのお金をかけましたが、内装などは量販品などをうまく利用し、安くて良いものできれいに仕上げることを心がけることで、予算1,500万円に抑えた安心のリフォームを実現しています。

事例2　間取りを見直して耐震性を高める裏技リフォームで和モダンな家を実現！…1,500万円

築60年ながら、立派な梁などしつらえの魅力的な古民家をモダンに再生した例です。まずは耐震補強のため、基礎を打ちかえるとともに間取りを見直し、部屋数を少なくしました。特に古民家の場合、間仕切りをなくして重量を抑えることで強度を高められる点に注目してコストを抑えています。

内装面では、しっかりと造られた既存の設備はできるだけ残し、老朽化対策をしっかり行ってレトロモダンな味わいを実現。特に家のシンボルのようなリビングの大きな梁は、汚れを落とすだけで十分きれいになるほど良い状態を保っていました。

あとは、古民家独特の寒さへの対策をしっかり行うことで、年間を通じて快適に暮らせる和モダンな家を実現。すべて改装すれば2,000万円を超えると言われたリフォームですが、良いものを大切に残すことを心がけながら費用を節約。その結果、建て替えるよりずっと安い1,500万円の予算で、新築では実現できない魅力を持つ住まいをかなえられました。

おわりに

築60年の住宅では、改装に加えて耐震面での強度対策も重要です。安心して暮らせる家を末永く残せるよう、予算と相談しながら慎重に検討して直す箇所に優先順位をつけながらプランを立てましょう。

古い家をリフォームする時は、実績やノウハウを豊富に持ったリフォーム会社選びも重要です。できれば複数のリフォーム会社から見積を取り、比較検討しながら慎重に探しましょう。一括見積サイトを利用すれば、1度の申込みで多くのリフォーム会社に見積を請求できます。

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