マンションをリフォームする時の注意点は?一戸建てとはどう違う
マンションといえども自分たちで購入したマイホームなので、リフォームは自由に行って良いものと考えてしまいがちです。しかし、マンションの場合は一戸建てと比較するとリフォームする際にもルールがあり、改修の自由度に限っていえば少し低くなる傾向があります。そこで今回は、マンションリフォームの注意点についてお話しましょう。「一戸建てとの違い」「工事」「トラブル」の3つの視点から、それぞれに伴う注意点を詳しくご紹介します。
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一戸建てと違うマンションリフォームの注意点・
1.リフォームできない箇所がある
一戸建ての持ち家であれば建物の全てが自分たちの持ち物ですから、基本的には全ての箇所を持ち主の意思でリフォームすることができます。しかし、マンションは「建物の一部の区画のみを購入し所有している」という格好になるため、自分たちの持ち物とみなされない箇所が必ずあります。
自分たちの持ち物になる箇所とそうでない箇所は、「専有部分」「共有部分」と呼ばれて区分けされます。個人でリフォームしてよい箇所は専有部分に限られ、共有部分は基本的に改修を認められません。お住まいの室内の大半は専有部分にあたりますが、エレベーター・階段・エントランスや廊下は共有部分となります。
しかし、気をつけたいのは各戸の居住空間の一部にも共有部分がある点です。一見専有部分と思いがちな玄関ドアやバルコニー、窓のサッシは共有部分にあたるため、個人でリフォームが行えません。「家の一部でも、外に面している箇所は共有部分にあたる」と考えればわかりやすいでしょう。
ちなみに、玄関ドア自体は共有部分扱いですが、その内側面に限っては外部と面していないため、塗装の塗り替えなどが認められている場合もあります。また、壁や床などのコンクリート部分は室内であっても共有部分扱いとなるため、穴を開けたり削ったりすることはできません。
2.電気容量やガス給湯器の種類が制限される場合がある
使用できる電気の容量が足りないと感じ、リフォームを機に電気容量の増設を考えている方も多いかもしれません。一戸建てなら比較的自由度の高い箇所ですが、マンションの場合は増設できる電気容量にも制限が設けられている場合があります。また、選べるガス給湯器の種類にも規定があるなどで、個人の好きなようには変えられない場合があります。マンション管理規約を事前にしっかりチェックし、違反がないように気をつけましょう。
マンションリフォームの注意点【工事】
1.床のフローリングへの改修に制約がある
リフォーム工事で床をフローリングに改修する場合は注意点があります。管理組合が床の改修に関して「防音規定」を設けている場合は、床の衝撃音に対する防音性能にも一定の基準を設け、それを満たさない床材の使用は不可としていることがあります。古いマンションなどでは、フローリングへの改修そのものが管理規約で禁止されていることもあるため、床のリフォーム前には必ず管理規約を確認しましょう。
2.エアコンの交換・取付に関する注意点
リフォームに伴ってエアコンの交換や移動・増設を考えている場合は、壁に穴を開けて配管を外部へ通す工事が必要になります。もし、エアコン設置用のダクトが設けられていない場合、コンクリート躯体に穴を開けることができないため、増設や移設は不可という場合もありえます。室外機をベランダなどに置けない場合も、外壁に穴を開けて室外機を取り付けることは難しいでしょう。また、一戸あたりの電力供給量に制約がある場合などは、エアコンの増設自体ができないことがあります。
3.水回り・ガス配管の移設はできないことがある
水回りやガスなどの配管は、管理規約で共有部分とされている場合が多くなります。リフォームする場合も、基本的に給排水のタテ配管などについては移動せずに行うことになりますから、水回り設備の大幅な移動は難しくなる場合がほとんどです。
マンションリフォームの注意点【トラブル回避】
1.事前の許可申請と近隣への挨拶は必ず行う
マンションのリフォームをしようと決めた時、まずやらなければいけないことが管理会社への許可申請です。正式に許可が下りるまでには1ヶ月単位の長い期間を要する場合もありますから、許可申請はできるだけ早めに行いましょう。
また、リフォームの許可が下りてから着工するまでの間には必ず、リフォーム工事で影響があると思われる近隣の入居者さんに挨拶を済ませましょう。工事での騒音や振動そのものに対する苦情よりも、日程などが正確に伝えられていなかったことでトラブルに発展するケースが多くなります。多少の騒音などが出ても、その日時が正しく伝えられているだけでご近所さんの心象もだいぶ良くなる場合が多いといわれますから、ご挨拶をする際にも工事の詳細な日時をまず優先的にお伝えしましょう。
2.間仕切りの変更をする際の注意点
間仕切りの変更を伴う大掛かりなマンションリフォームを検討している場合は、火災報知器やスプリンクラーなど、消防に関する設備の移設工事が必要になる場合があります。また、リフォームに伴って部屋の用途を変えた場合(クローゼット→脱衣所などのように)、消防に関する設備の増設が必要になることがあります。
おわりに
マンションのリフォームには何といっても「管理規約の確認」が重要です。あらかじめ制約を理解しておき、その範囲内でリフォームを行ったとしてもかなり高い自由度での改修が行えますから、決まりごとを押さえてトラブルのないリフォームにつなげましょう。自信がないという場合は、マンションリフォームの知識を持った業者さんのアドバイスを得ながら計画すれば安心でしょう。まずは一括見積を利用して、お悩みに合った業者さんを比較検討しながら探してみることから始めるのがおすすめです。
もっと具体的なリフォーム・リノベーション費用について知りたい方は、厳選された複数リフォーム業者での価格見積もりを無料で徹底比較できる、リフォーム料金一括見積もりサービスをお気軽にご利用ください。
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