【専門家監修】ダイニングをリフォームするメリット&費用相場を解説
ダイニングのリフォームをおすすめする理由や、リフォームする上で大切なポイント、費用の相場をまとめました。キッチンからの導線が悪かったり狭かったりと、使い勝手が悪いと居心地が悪くなってしまいますよね。リフォームをして、家族が集まりやすい快適なダイニングを作りましょう。
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このアイデアの監修者
森住宅コンサルタント株式会社 代表取締役 森雅樹
名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。
退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住
宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサ
ルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行
っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。
森住宅コンサルタント(株)
http://mori-consultant.com/
ダイニングリフォームがおすすめな理由とは?
そもそもダイニングの定義とは何でしょうか? 直訳すれば【食事】という意味で、食事を摂る場所をダイニングルームといいますよね。日本においては、ダイニングルームを略してダイニングと表現するのが定着しています。
そんなダイニングをリフォームしたほうがいい理由は3つあります!
理由1 狭いダイニングを広々空間へ
最近の住宅ではあまり見られなくなりましたが、古い住宅では台所と食事をするスペースが完全分離され、なおかつその食事スペースが完全孤立しているような間取りが数多くありました。
食事スペースの面積は4人掛けの食卓用のテーブルを置くとほぼ満杯という感じですね。座って食事を摂れるものの、これではあまりに使い勝手がよいとはいえず、窮屈でどうしようもありません。
簡単な話ですが、この悩みを解決するには、ダイニングリフォームをして可動面積を増やせばいいのです。もちろんそれに伴う細かい設計は考えるわけですが、とにかく狭い空間を広くするだけで、それまでの鬱屈感が和らぎます。
理由2 ごちゃついている空間をすっきりと
面積が狭いこととリンクするのですが、ある程度の面積を確保しても食器棚やそれなりの棚を置くと、結局はそれが邪魔をして座ったりすることが精いっぱいという状況になってしまいます。
そこでチャレンジしてほしいのがダイニングリフォームによる収納量アップ。
今の生活を思い起こしてみてください。例えばダイニングテーブルの上はすっきりしていますか? ティッシュ箱が無造作に置かれて居たり、本来はなくてもいいようなものが乗っていませんか? また、ダイニングテーブルの上が綺麗であっても、その周囲が雑然としていてはとにかく落ち着きませんよね。
私の子どものころの記憶ですが、食事をしているダイニングテーブルの上には、母親が服用していた薬の袋がいくつも置かれて居たり、なぜかキリンレモンと書かれた薄いガラスコップが3~4個伏せておかれていた記憶があります。
このほかにもなんやかんやと物がダイニングテーブルの上を占拠していましたし、その周囲ももろもろのものがあふれかえる状況でした。子どものころは気にも留めませんでしたが、大人の今となってはとてもではないですが落ち着かない状況です。
このような問題を解消するのもダイニングリフォーム。可動面積を広げるとともに、その周囲の物をしっかりとしまえる場所を設ければよいのです。
いかがですか。ずいぶんとイメージが変わることが想像できませんか?
理由3 動線が悪いイライラを解消
理由の3つ目は動線の改善です。
独立したダイニングの場合、食事を配膳するのは移動の手間がかかります。毎回の配膳はわずかな時間です。しかし、そのちょっとちょっとが毎日積み重なり、ストレスへと変貌を遂げ、それがやがて激しい苛立ちへと昇華するのです。
こんなわずらわしさを軽減させるのもダイニングリフォームだからできることですが、動線の改善はダイニングルームだけを見てもまとまりません。少なくともLDKに加えて水回りの位置関係まで考えたリフォームを計画するのです。
思い切ってキッチンとダイニングゾーンをすべて撤去し、対面キッチンなどスムーズに配膳ができるリフォームを検討してみましょう。大掛かりな工事にはなりますが、日々のストレスが解消されることを思えばなんてことはありません。不満を抱えているならば、思い切ってリフォームを実行すべきでしょう。
ダイニングをリフォームする上で大切な3つのポイント
ポイント1 ダイニングの位置づけを明快にする
静岡の方から住宅相談を受けたことがあります。大手2社から見積もりとプランを取って「どちらが良いと森さんは思いますか?」という相談だったのですが、このプランは施主であるご主人の強烈なる家に対する考え方が反映されていました。
「食事をしながらテレビを見るのは言語道断!」
竹を割ったような性格の方で、この考え方に基づいてキッチンとダイニングは対面式にして、配膳をスムーズにすると同時にテレビがあるリビングとは完全に分離させました。生活に対するポリシーをきれいに貫かれたリフォームプランでした。
ほかには、食事が終わると主人はそのまま何となくダイニングテーブルにいて洗い物をする奥さんと話をし、子どもたちはすぐにテレビのあるリビングに移動するような生活スタイルをとる家庭があるとしましょう。これはこれでもちろんOK。奥さんとご主人が会話をしやすいように対面キッチンにすることはもちろん、テレビの前の子どもたちと大人の目線が外れないようなプランニングもできると家族のコミュニケーションをより円滑にしてくれますね。
ポイント2 照明を甘く見ない
“甘く見ない”というのは“適当に付けない”ということ。ここでいう適当というのは、照明器具の選択や取り付けの高さです。
ダイニングテーブルにつける照明は明るければいいというものではありません。食事がおいしく見えるような色目を選ぶべきですし、吊下げ式のペンダント式であれば、その高さ調整も真剣に考えなくてはいけません。この高さが低すぎると照射範囲が狭くなりとても使いづらくなるからです。
また、照明の角度によっては、食事中に直接光や間接光が知らぬ間に目に入り込むことになり、それが無意識のストレスとなる危険性があります。
また、朝食時にはしっかりと朝日を浴びたい!という要望を強く持つ方ならば、窓の取り方も重要ですよ。
ポイント3 手の届く範囲の収納を充実させよう
ダイニングテーブルは食事だけをするところ、と完全に定義づけている家庭ならばいいのですが、通常の家庭では家族の談笑の場でもありますし、食事ができる前から椅子に座って待つ方もいるでしょう。
たとえば食事後に必ずつま楊枝を使う習慣があるとしましょう。
とても小さなことですが、これを取るためにわざわざキッチンまで毎回行くのも面倒だし、かといってつま楊枝入れをダイニングテーブルの上に置くのも嫌だなとなりますね。
それならば、座りながらでも手の届く範囲でかつ目立たない場所にそれらの細々としたものを置く収納スペースを作ればいいのです。
ダイニングリフォームにかかる費用の相場
キッチンと絡めると話は別ですが、ダイニングだけを面積を変えずにリフォームするのであれば、30万円~60万円程度で十分でしょう。壁紙を変え、床を張り替えるなどの基本的リフォームに加えて、照明を変えてイメージ一新ができます。
ただ面積を変えるとなると、壁の撤去と作成が必要になるので100万円近くになることがあります。
また大規模工事となりますが、キッチンまで含めた工事になれば150万円~200万円はみてください。
ダイニングリフォームで今よりも家族が集まる空間に!
キッチンなども含めてしっかりリフォームをすることを考えると安い買い物ではありませんが、毎日使い家族が集まる空間だからこそ、一度検討してみてほしいのがダイニングです!
これを機に不便に感じていることをあげてみて、リフォームプランを立ててみてはいかがでしょうか? 無料で見積もりを出してもらうこともできますよ。
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