【専門家監修】子ども部屋のリフォームに悩んでいる方は必見!さまざまな種類をまとめ

子どもが2歳の時に購入したマイホーム。大人も年齢を重ねることにより住宅に不都合や不便さが出てきますが、子どもの成長は大人の比ではありません。2歳だった子どもも10年経てば12歳。小学校6年生に成長するのです。異性同士の“きょうだい”で使っていた部屋を2つにわける、足りなくなった収納を増やすなど、子ども部屋のリフォームをすることはある意味当然なことといえます。今回は、そんな子ども部屋のリフォームの種類や費用についてご紹介します。

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子ども部屋のリフォームにはさまざまな種類がある

もっともポピュラーな子ども部屋のリフォームは、1室だった子ども部屋を2室に分けるものでしょう。とくに兄弟、姉妹ではなく兄妹、姉弟の組み合わせの場合に発生しやすいリフォームです。

次に考えられるのは収納不足問題です。これは大人も同じですが、子どもの収納は予測がつきません。とくに高校生、大学生となった場合にはまったく予期せぬ収納スペースが必要となるかもしれないのです。

一口に子ども部屋リフォームといっても、このようにさまざまな種類があります。次からは具体的なシチュエーションをイメージしながら、具体的に検証していきます。

子ども部屋を間仕切りで作るリフォーム

私の子どもが長男3歳、次女1歳の時に一戸建ての新築住宅を購入したと仮定しましょうか。当初は10畳程度の部屋を一つ作り、そこを2人で使わせることに。

ところが、そこから7年が経過すると長男が10歳、長女が8歳となるわけです。

親としては思案のしどころ。まだまだいいか、とも言えますがしばらくしたら長男が中学生で長女もそれなりの年齢になります。こうなると、さすがに同じ部屋というわけにはいかないとなるでしょう。

また、親が気にかけずとも、長男が「妹と一緒の部屋は嫌だ!」と言いだすのも時間の問題です。

具体的なリフォームの内容とかかる費用

もっとも簡単なリフォームは、家具などで間仕切りを作成する手法でしょう。これならば間仕切り家具代だけで済みますし、そもそも工事代も不要なので安上がりですね。

では、工事を伴う子ども部屋の分割リフォームの費用を見ていきましょう。

まずはもっとも安価なケースですが、これはズバリ10万円もあれば問題なくできるでしょう。工務店によっては5万円程度で請け負うケースもあるかもしれません。ただここで問題となるのは、ドアを追加でつけざるを得ないケースです。

現状の子ども部屋には入り口が1か所しかないパターンを考えてみましょう。そもそも一部屋なのですから、入り口が一か所なのは当たり前です。しかし、完全に部屋を仕切ってしまう場合には、入り口を付けざるを得ません。こうなると、間仕切り工事のほかにドアをつけることになります。

子ども部屋のドアですから高価なものを選択する必要はまったくないのですが、どうしても工事費が発生します。ただ、それらを総合しても新規のドア追加工事は15万円程度で収まるのではないでしょうか。

子ども部屋の壁紙を張り替えるリフォーム

一般的には新築後10年ほどで壁紙は張替え時期になります。汚れも目立ちますし、やんちゃな子どもであれば汚し放題になりますから5年もすれば寿命です。

子ども部屋の話ではありませんが、家族にヘビースモーカーがいればリビングなどは同じく5年もすればかなりくたびれるのでリフォームの時期といえるでしょう。

また、物理的に汚れやヘタレがなくても、気分転換で張替えリフォームをするケースもあります。

たとえば女の子でよくあるのが、中高生くらいになったときに「かわいい壁紙にしたい!」となるケース。汚れや傷があるからリフォームするのではなく、こんな理由の壁紙リフォームもあるのです。

具体的なリフォームの内容とかかる費用

具体的な費用をみていきましょう。

6畳の子ども部屋と仮定し、ごく一般的な単価のクロスを選んでリフォームしたとしましょう。

このパターンであれば、5万円もあれば十分です。単価の高いものを選んでも10万円出せばかなり満足できるはずですので、ぜひお子さん本人に気に入ったものを選ばせてみてください。

子ども部屋の収納を増やすリフォーム

注文住宅であろうが建売であろうが同じなのですが、日本の住宅は子ども部屋の収納が狭すぎます。主寝室の収納スペースに関してはずいぶんと改良が進み、広いスペースを取るケースは増えてきましたが子ども部屋に関してはまだまだですね。

それが引き起こす問題が、子どもの年齢が上がったときにおこる収納不足問題なのです。

たとえば女の子。よく見かける収納は幅1間のクローゼットだけ。ところが高校生にもなると、女の子は洋服がどんどん増えていきます。とくにお洒落に開眼してしまうと、その量は半端ないものになってしまうのです。到底小さなクローゼットでは収まりません。こういったケースで子ども部屋の収納リフォームが必要になるのです。

具体的なリフォームの内容とかかる費用

では、子ども部屋に収納追加のリフォームを行う際の費用を見ていきましょう。

実際に工事をした事例を見ていくと、50万円以下で行っているケースが多いと言えます。特殊なものを使ったリフォームならば話は違いますが、クローゼットを追加するだけならばこの程度の金額で十分でしょう。

また、面積の都合で収納を増やす余裕がないケースでは、棚段を増やしたりするなどの対応ができます。この場合であれば、さらに安価な費用でリフォームが可能です。業者に頼んでも10万以下で済みますし、DIYで対処する気持ちがあれば3万円もあれば収納面積を十分に確保できるのでぜひチャレンジしてみましょう。

また、子ども部屋内に収納を設けるのではなく、2階の廊下に増設する方法も検討すべきです。

全く余裕がなければ仕方がないですが、2階ホール部分には意外な空きスペースがあったりします。その場合はそこをしっかり活用するのも良いと思います。

子どもの成長とともに住居もアップデート

子どもはあっという間に成長します。乳幼児の時は親と一緒に過ごすかもしれませんが、幼稚園から小学生と成長する過程では子ども部屋を与えることが多いと思います。そして、中学生、高校生となると小さなときに作った子ども部屋では過ごしにくく不便な点が鮮明となります。

こうなると子ども部屋のリフォームを検討する時期に入るのですが、これは子ども部屋だけをリフォームすればよいというものではないのです。

例えば、あなたに6歳の一人娘がいたとしましょう。幼い時は構わないのですが、大きくなれば洋服などを収納するスペースが減ってリフォームの必要性が出てきます。

そして、中学生、高校生となるとこれまでは母親だけが使っていた脱衣洗面台の化粧品スペースだけでは足りなくなるかもしれません。こうなると、脱衣洗面台や下手をするとお風呂そのものをリフォームする必要に迫られるかもしれないのです。

また、中学生くらいまでは料理に何の興味を示さなかった娘が、突如としてお母さんの料理を手伝うようになったらどうでしょう。それまでの調理スペースでは狭くなり、思い切ってアイランド型キッチンへリフォームしようと考えるかもしれません。

このように、子どの成長とともに住居もアップデートしていくべきなのです。リフォームは長いスパンで考えなくてはならないと考えておきましょう。

このアイデアの監修者

森住宅コンサルタント株式会社 代表取締役 森雅樹

名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。
退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住
宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサ
ルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行
っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。

森住宅コンサルタント(株)
http://mori-consultant.com/

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