伝統的な和室から便利な洋室へ！リフォームにかかる費用・相場の目安は？

畳からフローリングへのリフォーム費用の相場は？

8畳間の畳をフローリングの床にリフォームする場合、20～30万円ほどかかります。基本的な内訳は、下地工事費、フローリング材料費、畳の処分費用です。厚みのある畳と、厚みの少ないフローリングでは、支える下地材が異なります。そのため、補強工事や高さを他の部屋の床と合わせる工事の費用がかかります。

また、畳には断熱・防音効果があるため、和室の畳の下には断熱材が施工されていないこともあります。リフォーム時に断熱材・防音材を追加する場合、さらに費用がかかります。なお、フローリングにせず、カーペット敷きの床にリフォームする場合には、費用を低く抑えられることもあります。

壁と天井の洋風リフォーム。費用の相場はどれくらい？

8畳間の壁・天井を洋風にリフォームする場合は、10～20万円ほどかかります。基本的な内訳は、壁の造作工事費、クロス材料費、仕上げ工事費です。和室の壁は、柱が見える「真壁」という造りが多いですが、洋室は柱を覆い隠す「大壁」がほとんどです。「真壁」にはクロスを張れないため、造作工事が伴えばその分の費用がかかります。また、珪藻土の塗り壁やカントリー風の板張りなどにリフォームする場合は、さらに費用が上がります。

和室の天井は「格天井」や「竿縁天井」などが主流ですが、格子や溝があるため洋風のクロスはそのまま張れません。造作工事をしてクロス張りの下地を作れば、その費用がかかります。また、照明器具も洋室に合った新しいものを用意したり、ダウンライトを設置したりすれば、費用もアップします。

出入り口を洋風にリフォームする際の費用の相場はいくらぐらい？

和室の出入り口は襖が一般的です。洋風にリフォームする場合、敷居や鴨居を替えずに建具のみを変更するなら費用は5万円前後となります。敷居などの交換を伴う場合でも、およそ10万円前後でリフォームできます。
しかし、襖から開き戸にリフォームするには、隣室との段差の有無や開閉時のスペースなどの状況によって前後しますが、15万円ほどかかるでしょう。洋風の壁紙を自分で襖に貼るなどDIYなら費用は抑えられますが、意外と手間がかかるうえに、仕上がりがキレイにいかないことも多いようです。長く使うものですから、プロに頼んだ方が安心でしょう。

押入れを洋風にリフォームした際の費用の相場はどれくらい？

押入れを洋風のクローゼットにリフォームする場合は、10～25万円ほどかかります。押入れは、主に寝具の収納を想定して作られているため中段に棚が設置されています。クローゼットにする場合には、中段の棚を撤去して新しい扉やハンガーポール、収納ユニットの設置が必要となるので、費用はその分高くなります。また、押入れの寸法や交換する扉の種類などでも、かかる費用は変わります。

和室を洋風にフルリフォームした際の費用の相場はいくらぐらい？

和室の床・壁・天井・扉・押入れすべてを洋風にリフォームする場合は、50～90万円ほどかかります。下地材の傷み具合、使用する床材やクロス、建具の価格ランクによっても金額は変わります。しかし、それぞれを単独で頼むより、まとめて一社に依頼した方が費用を抑えられることもあります。条件や希望に見合った見積を複数の業者さんから請求しておけば、具体的にどこで金額の違いが出ているのか比較しやすく安心です。

おわりに

いかがでしたか？和室の床・壁の状況や、補修などの有無によって、リフォームの費用は大幅に変わります。たとえば、リフォームする範囲を見直すことで費用が抑えられる場合もあるでしょう。どうするべきか悩んだときは、一括見積の利用がおすすめです。条件・希望に合わせて多くの業者さんから見積をとっておけば、比較検討も楽になるでしょう。しっかりリサーチして、快適でオシャレな洋室を手に入れましょう！

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