リビングと和室をつなげるリフォームで、広くて便利な生活空間を生み出そう！

どんな工事が必要になるの？

リビングと和室をつなげるリフォームとなると、複数の工事が必要になってきます。工期や費用などを予測するために、まずはどんな工事が必要になるのか知っておきましょう。

■【1】壁の除去
リビングと和室の間に壁があるケースでは、その壁を除去しなければなりません。耐力壁であるなど、壁の除去によって建築上の問題が生じる場合には、撤去することができない恐れもあるので事前に確認しておきましょう。

■【2】床の除去や調整
2つの部屋の床の高さが異なるケースでは、どちらの部屋の床の高さを調整する必要があるでしょう。段差を残したままの状態では、生活がしづらく躓いてしまう恐れもあるためです。一般的には、低いほうの床を高くすることによって、高さを調整するケースが多くなっています。

■【3】間仕切り開閉用の建具を設置
フローリングのリビングと、畳の和室が同じ空間にあると、違和感が生じてしまうことがあります。そのようなケースでは、間仕切り開閉用の建具を設置する必要があるでしょう。

和室を潰すのも選択肢のひとつ

空間を広くしたい場合には、和室を潰すリフォームも選択肢として考えられます。和室を潰し、リビングの雰囲気に合わせることができれば、リビングを一気に広くすることができるでしょう。

ただし、和室を潰すとなると、さらにいくつかの工事が必要となります。計画を進める前に、どのような工事が必要になるのかについて把握しておきましょう。

■【1】天井や壁紙のリフォーム
リビングと和室では、天井や壁紙の素材が異なるはずです。リビングの雰囲気に統一するには、天井や壁紙を張り替える必要があるでしょう。

■【2】床の張り替え
リビングと和室では、床の素材も大きく異なります。したがって、和室の畳を取り除き、その下に新たにフローリングなどを張る必要があります。

■【3】押入れをクローゼットに変えるリフォーム
和室に押入れが備わっている場合には、その押入れがリビングの雰囲気を壊しかねません。そのため、押入れをクローゼットに変えるリフォームも、計画に入れておくべきです。

部屋のつなぎ目を自然に仕上げるポイント

リビングと和室をつなげるリフォームでは、特に「2つの部屋のつなぎ目が自然に仕上がらない…」といった失敗例が多く聞かれます。リフォーム前にイメージしたものの、完成像がイメージと異なっていたといったケースは珍しくありません。

そのため、さまざまな事例を確認し、自然な仕上がりにするヒントをつかんでおくことが大切です。そこで以下では、部屋のつなぎ目を自然に仕上げるポイントをご紹介しましょう。

■【ポイント1】洋室のフローリングの素材に合わせる
和室を潰す場合は、既存のフローリングの素材を細かくチェックしておくことが大切です。フローリングにも、さまざまな色合いや感触のものがあるので、既存のフローリングに近似した色合い・感触の素材を選ぶようにしましょう。

■【ポイント2】洋室の壁と、間仕切り開閉用の建具の色を合わせる
間仕切り開閉用の建具を設置する場合には、洋室の壁と似たカラーの建具を選ぶようにしましょう。建具が閉まっている時には、その建具はリビングの壁の役割を果たします。奇抜なカラーを選ぶと浮いてしまうので、同じ明るさのカラーを選ぶ方法がおすすめです。

■【ポイント3】板畳の導入も考えてみよう！
和室の畳をそのまま残す場合、洋室の雰囲気と合わせることに苦労するでしょう。そのようなケースでは、「板畳」の導入も考えてみましょう。

既存の畳を囲うように板畳を設置すれば、洋室のリビングとの間に一体感が生じやすくなります。ただし、板畳のカラーは既存のフローリングに合わせることが大切になるでしょう。

おわりに

リビングと和室をつなげるリフォームでは、2つの部屋の雰囲気を合わせることが重要なポイントになります。壁紙や天井だけでなく、建具や板畳などにもこだわり、可能な限り2つの部屋の雰囲気を合わせられる計画を立てておきましょう。

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