防音対策なら壁のリフォームは必須!静かで落ち着いた住環境を手に入れよう

皆さんは近隣住宅の騒音や交通の騒音に悩んだ経験はありませんか?防音・遮音のリフォーム. 近隣トラブルの原因でよく聞くのが音の問題。お家やお部屋の防音を手に入れるには壁のリフォームが不可欠なのです。今回は、防音壁へのリフォームについて具体例を交えつつ詳しくご紹介していきます。

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私たちの日常生活は、さまざまな音に囲まれています。昼間は気にならない車の音であっても、静かな夜になるとうるさく感じ、寝られなくなってしまう方も多いことでしょう。また、話し声や移動音など、生活音が原因となって近隣トラブルに発展してしまうケースも見られます。

このようなことに不安を感じている方におすすめしたいのが、防音壁へのリフォームです。防音壁にリフォームすれば、外からの音が気にならなくなるだけでなく、自分の生活音に注意を払い過ぎる必要はありません。

そこで今回は、防音壁へのリフォームについて詳しくご紹介していきます。

壁は音の通り道?遮音と吸音で防音効果

音が自宅に侵入する、あるいは外部に漏れる主な経路のひとつが壁です。つまり、壁に防音対策を施すことは、防音対策として高い効果を期待できます。では、具体的にはどのような方法で、防音対策を施すのでしょうか?

一般的な方法としては、音を跳ね返す「遮音」と、音を吸収する「吸音」を組み合わせた方法が挙げられます。では、以下で具体的に見てきましょう。

【遮音の方法】

遮音の方法としては、主に「遮音シート」や「遮音パネル」などが使われます。壁に張られた遮音シートは、同階層から聞こえる生活音を遮音し、自宅からの音の漏れを防ぐ効果を期待できます。

遮音パネルは複数の材料を組み合わせたパネルであり、遮音シートより厚みがある点が特徴です。密度が高いため、遮音シートより高い遮音性を期待できます。

【吸音の方法】

吸音の手段として主に使われている「グラスウール」と「ロックウール」の2種類の素材は、遮音材の間に挟んで使用することで、高い防音性能を発揮します。また、断熱材としての評価も高く、高い耐火性能も備わっているため、自宅の安全性も向上するでしょう。

生活音が気になる?思いっきりピアノが弾きたい?目的に合わせて防音対策

手軽にできる防音対策としては、壁に遮音シートを張るという方法があります。このシートは文字通り音を遮断するので、壁の内外の音を遮ってくれます。また、空気の振動を抑える制振材を張れば、さらに高い効果を期待できます。

しかし、遮音しすぎてしまうと音が反響して聞き取りづらくなることがあるので、その点には注意が必要です。音が反響してしまっては、楽器の音やオーディオ、ホームシアターなどを楽しむことができません。反響してしまった場合には、遮音材や制振材、吸音材などで防音する方法が効果的な対策となります。音の反響が抑えられるので、さらに防音効果がアップし、音の聞こえが良くなります。

また、生活騒音対策が目的の場合でも、遮音材・制振材だけではなく吸音材を組み合わせた方が、より防音効果を感じられます。

住居に合わせた防音壁で対策効果アップ

戸建ての場合は、車の音など外からの騒音も気になりがちですが、思いのほかピアノや話し声、足音などの生活音が外に漏れていていることがあります。

外からの騒音が気になる場合には、壁に遮音材と制振材を施すだけで、高い防音効果を期待することができます。一方で、楽器の練習をしたい場合など、屋外への防音対策が必要なケースでは、壁だけでなく床や天井などの振動や反響も考慮して工事する必要があります。

マンションのような集合住宅では、隣家の話し声やテレビの音、室外機の音が聞こえてくることがあります。また、自分の家から出る音が漏れていないか、不安に感じている方もいることでしょう。

鉄筋コンクリート造のマンションは、隣り合う住戸を厚いコンクリートで仕切っているケースがほとんどです。その場合、内装の仕上げはコンクリートに直接クロスを張る「クロス直張り」と、石膏ボードを角材などで固定してクロスを張る「二重壁」の2パターンがあります。まずは、事前に自分のマンションがどのような造りなのかをチェックしておきましょう。

クロス直張りと二重壁とでは、防音対策の方法に違いが見られます。以下では、各構造の対策法について見ていきましょう。

【クロス直張りの壁の防音対策】

石膏ボードを張り、中に吸音材を入れ、その上に遮音性のあるシートやクロスを張ることになります。つまり、壁が数センチ出ることになるので、若干部屋が狭く感じてしまう可能性があります。

【二重壁の防音対策】

特にコンクリート壁とクロスボードの間に空洞がある「GL工法」が採用されている場合、中で音が共鳴してしまい、音が増幅されることがあります。GL工法のマンションでは、例えばエレベーターの動く音が響き、夜も眠れないほど悩まされるなどのトラブルが生じやすくなります。

このような場合には、壁を剥がして中に吸音材を入れ、上から石膏ボードや遮音・制振シートを張るという本格的な防音対策を施す必要があるでしょう。また、グラスウールなどの吸音材が既に入っているのに音が気になるという場合は、壁ではなく窓や床、天井に防音対策が必要になるケースがあります。

知っておきたい!壁の防音リフォームのメリット

防音壁には、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。以下では、主な3つのメリットをご紹介いたします。

【メリットその1】近隣トラブルの事前防止

壁を通して聞こえてくる話し声や足音などの生活音が気になったり、あるいは自分の発する生活音が近所の迷惑になっているのでは、と不安に感じたりした経験はないでしょうか?マンションなどの集合住宅では、これら生活騒音が近隣トラブルに発展することがあります。

また、一戸建ての住宅であっても、近隣トラブルの可能性はゼロではありません。そこで防音壁を導入すれば、外部に漏れる音だけではなく、内部に入り込む音を軽減することができ、近隣トラブルを事前に防止します。

【メリットその2】趣味の時間を楽しめる

読書や仕事、勉強などは静かな環境でこそ捗るものです。そこでリフォームによって防音壁を導入すれば、周囲の騒音を遮音でき、集中して趣味などに取り組めます。

また、ギターやピアノなど楽器の演奏、スピーカーを使っての音楽鑑賞や映画鑑賞など、外部への音漏れが気になる趣味を自宅で楽しめるようにもなるでしょう。

【メリットその3】子育て世代の心強い味方になる

子どもの声は意外に響くものです。さらに暴れたり騒いだりなど、大きな音を立ててしまうこともあるでしょう。子どもなので仕方がない部分もありますが、子どもの生活音が原因で近隣トラブルに発展するケースも少なくありません。

しかし、防音対策を施した壁であれば、子どもの声や立てる音が近隣へ漏れるのを防いでくれます。常に子どもを監視する必要がなくなるため、親御さんの負担も軽減されるでしょう。

防音壁リフォームの工程

では、防音壁にリフォームする場合、どのような工程を踏むのでしょうか?以下では、目的別にリフォームの内容を分けて、具体的な手順をご紹介していきます。

【目的その1】お手軽に防音性能を高めたい場合

「壁の一部分だけをリフォームしたい」という方や、「マンション住まいで大掛かりなリフォームができない」という場合には、クロスの上から施工できる防音工事がおすすめです。クロスの上にブラスターボードを張り、上から遮音シートを取りつけるだけの比較的簡単な工事となります。

防音対策として一定の効果を見込める上に工期が短く、かつ安価で実行できます。

【目的その2】高いレベルの防音性能を求める場合

「気兼ねなく音楽演奏を楽しみたい」という方や、「静かな寝室を作りたい」という場合には、より複雑な工程を踏んだ防音リフォームが必要になります。ひとつの例としては、壁の下地の隙間に吸音材を備えつけ、遮音性の高い石膏ボードを張りつけて固定し、さらに遮音シートや遮音パネルを重ねる手法があります。

施工に手間が必要となるので、費用と工期はかかりますが、その分高い防音効果を期待できます。

リフォーム後、「防音効果が感じられない」とならないためには

「防音壁にしたはずなのに、まだ音が気になる」といったケースも中には見られます。それは、「隙間」が生じていることが原因になっているかもしれません。

音は空気伝搬するものであり、少しでも隙間があると防音効果を期待することは難しくなります。例えば、「防音壁と床や天井の間に隙間ができてしまった」、「ドアや窓には防音対策をしていなかった」という場合は、期待した効果を得られないことがあります。防音対策はDIYでも可能ですが、このような失敗を防ぐためには、一括見積もりを利用して内装業者に依頼する方法が望ましいでしょう。

おわりに

防音リフォームでは、自分の住環境にあったリフォーム方法を選ぶことが大切になります。普段感じている音に関する悩みから、どれぐらいの防音性能が望ましいのかについて判断してみましょう。

必要な防音性能を見極めれば、ぴったりなリフォーム方法や素材を選ぶことができるはずです。

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