「壁リフォーム」の張り替え・塗り替え費用は?種類別に徹底解説

壁のリフォームで気になるのはやはり「費用」。広さや壁材の材質、工法や家の状態などでかかる費用も異なります。そんな今回は、壁リフォームの費用について詳しく解説! 張り替えはもちろん、塗り替えや壁を作るリフォーム方法についても触れていきます。

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壁をリフォームしたいと思ったときに、「予算にはこだわらず、自分の好きな1番良いものを」と考えて計画を立てられる人は少ないでしょう。リフォームの際には、必ず「予算」という壁が立ちはだかってくるためです。

壁のリフォームは何度も経験するものではないので、「どれぐらいの費用になるのかわからない…」といった声は少なくありません。そういった費用の不透明さから、なかなかリフォームに踏み切れないといった方も多いことと思います。

そこで今回は、壁のリフォームをする場合の費用・相場について、広さや材質・工法や家の状態などの違いを踏まえてご紹介していきます。

壁をクロス張り替えのみでリフォームするにはいくらかかる?

以下では目安として、6帖での費用の概算をご紹介します。ただし、あくまで概算となるため、家の状態や要望などによって費用が大きく前後する可能性があります。

まずは、もっとも簡単な工事である「クロス(壁紙)のみを張り替える場合」から見てみましょう。一般的に、クロスの幅は0.9mである場合が多く、これをベニヤ板や石膏ボードなどの壁材の上から縦に張っていく工法となります。部屋のスペースが6帖、そして天井の高さを2.6mとした場合は、窓やドア・収納の扉などクロスを張らない部分を差し引くと、天井分を含んで46m強ほどのクロスを使用することになります。

クロスの単価は1,000円弱~1,000円代後半とされる場合が多く、既製クロスの張り替え費用は、工費を含めて4万円台半ば~7万円前後となるでしょう。もちろん、天井にクロスを張らない場合はこれより安くなりますし、特殊な素材のクロスを使う場合は高くなります。

また、元の壁が砂壁や土壁などの天然素材で、一般的なクロス張りの壁に変更したい場合は、下の壁材を石膏ボードなどに加工する必要があるため、工賃を含めると費用は13万円前後と少し高くなります。

壁の種類で費用も変わる

一口に壁のリフォームといっても、その方法はクロスの張り替えだけではありません。例えば、昔ながらの工法でつくられた壁の場合には、上からクロスを張れないものもあります。

そのため、壁材そのものを変更するリフォームの費用も把握しておきましょう。以下では、リフォームにかかる費用を壁の種類別にご紹介していきます。

【種類その1】砂壁

砂壁を塗り直しによってリフォームする場合の相場は、6帖で5万円~9万円前後が相場となります。なお、砂壁からクロス張りへリフォームする場合は、10万円前後が相場とされています。砂壁をほかの壁材に変える場合は、既存の砂壁を剥がす作業が必要となるので、その分工事費が少し高くなります。

【種類その2】土壁

土壁をそのまま上から塗り直す場合には、6帖で10万円前後が費用の相場となります。なお、クロスに張り替える場合は工事費が少し高くなりますが、クロス自体の価格が土壁よりも安いので、総費用としては塗り直す場合と大きな違いはありません。

【種類その3】漆喰壁

漆喰は比較的価格が高い素材であるため、6帖の部屋を漆喰壁にリフォームするとなると、9万円~11万円前後の費用がかかります。ただし、下地処理が特に必要ない場合は、リフォーム費用を大きく抑えられる可能性があります。

【種類その4】珪藻土

6帖でクロス張りから珪藻土へのリフォームを行った場合の費用は、8万円~10万円ほどが相場となります。漆喰壁に比べると、多少費用を抑えやすいと考えておきましょう。

【種類その5】機能性壁材

防水・防汚やホルムアルデヒド低減などの効果がある「機能性壁材」へリフォームする方法もあります。例えば、内装用ジョリパットをリフォームに使用すると、1平方メートルあたり4,000円ほどの費用が必要となります。ジョリパットには、クロス張りの壁に直接加工できるものもあり、珪藻土風・漆喰風などさまざまな質感を選べるため、人気が高まってきています。

壁をつくるリフォーム・撤去リフォームにかかる費用は?

以前と生活スタイルが変わり、便利に生活するために壁をつくりたい・撤去したいという方も多いことでしょう。では、そのようなリフォームでは、大体どれぐらいの費用が必要となるのでしょうか?

以下では、リフォーム費用の概算を方法別にご紹介していきます。

【方法その1】壁をつくって部屋を仕切る

ひとつの部屋を完全に仕切る場合には、10万円~20万円前後の費用が必要となります。基本的には、壁をつくる範囲が広いほど費用も高くなると考えておきましょう。

【方法その2】壁を撤去する

壁を撤去するのみであれば、リフォーム費用は3万円~10万円前後となります。しかし、壁跡をきれいに処理する場合には、追加で10万円~15万円前後の費用が必要となるでしょう。

【方法その3】壁の一面を壁面収納にする

壁面収納のリフォームは、内容によって費用に大きな違いが見られます。一面を単にクローゼットにする場合は、20万円~30万円前後が相場となりますが、大型の収納スペースとなると70万円以上の費用がかかることもあります。

壁のリフォームの実例から、費用を想定してみよう

壁のリフォームにも様々な種類や方法があり、かかる費用も千差万別です。例えば、「塗装仕上げの壁に穴があいてしまったので、部分的に修復したい」という場合でも、壁のリフォームにあたります。

上記のような部分補修のケースでは、0.4m四方ほどの部分補修で、費用は3.5万円前後とされています。ただし、元々の壁がクロス張りの場合は、穴を修復したあとにクロスを張り替える必要があるため、これよりも費用が高くなる可能性があります。

ほかにも、壁のリフォームの種類はいくつか見られるため、以下の実例を確認しながら、リフォームにかかる費用を想定しておきましょう。

【実例その1】壁のリフォームに加え、間仕切りを足す

元からある壁のリフォームをするだけでなく、リビングなどに壁を足して新たに部屋をつくるといったリフォームは比較的多く見られます。例えば、子どもが増えた家庭では子ども部屋を増やす、物が増えた家庭では物置部屋をつくるなどのケースです。

これは室内に新しい壁を設けることになるため、その分工賃も高い傾向にあり、35万円~50万円ほどの費用が相場となっています。

【実例その2】リビングの壁の1面のみを、カラフルなクロスに張り替える

リビングの壁の1面をカラフルなクロスに張り替え、部屋の雰囲気を大きく変えるようなリフォームも人気があります。こういった部分的なリフォームでは、壁の全面を張り替える場合より養生などに手間がかかることがあるため、10万円以上の費用がかかることもあります。

リフォーム範囲によっても費用は変わりますが、工事の手間によって費用が大きく変わってくるケースもあるため、注意しておきましょう。

【ケースその3】シックハウス症候群予防のため、珪藻土の壁にリフォームする

シックハウス症候群予防を目的として珪藻土の壁にリフォームする場合は、施工に使う接着剤などのケミカル類もすべてシックハウス症候群予防に対応したものを使う必要があるため、その分費用が高くなります。子ども部屋の事例では、全ての壁のリフォームをするのに20万円の費用がかかったといったケースも見られました。

ただし、珪藻土に関しては、天然壁材としては材料費が比較的安価な上に、調湿効果なども期待できるため、コストパフォーマンスが高いと注目されている素材となっています。

おわりに

壁だけをリフォームする場合も、材料選びやリフォームの目的次第で費用は変わってきます。全面のリフォームより一部を張り替える方が割高になる場合もありますし、何のためにリフォームするかで使用する素材が異なり、かかる費用が大きく変わってくるケースも少なくありません。

そのため、一括見積もりを依頼する前には、

・リフォームの目的
・リフォームの範囲
・現在の壁の状態

の3点を明確にしておきましょう。

もっと具体的なリフォーム・リノベーション費用について知りたい方は、厳選された複数リフォーム業者での価格見積もりを無料で徹底比較できる、リフォーム料金一括見積もりサービスをお気軽にご利用ください。

※賃貸物件の場合、退去の際に原状回復を行う義務があり、修繕費用が必要となる場合があります。必ず賃貸借契約書を確認の上で、家主や管理会社の許可を取ってから作業を行いましょう。

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