壁を撤去するリフォームでかかる費用・相場をチェック！具体例もご紹介

不要な壁を撤去すれば、その分生活スペースを広くしたり、スペースを有効活用したりすることが可能となります。例えば、子どもが成長して自立したタイミングなどは、壁の撤去を考える方も多いことでしょう。

そもそも壁の撤去にはいくらかかるのか

壁の撤去を計画している段階では、それに伴う工事そのものだけを考えてしまいがちです。しかし、単純に壁を撤去するだけでなく、ほかにも工事が必要になる可能性があります。

壁を除去した部分は必ず壁があった箇所に跡が残りますし、壁の撤去で両方の部屋がつながった場合でも、それぞれ元の部屋の床材の種類が同じとも限りません。もしも、フローリングの部屋とカーペットの部屋を壁撤去で1部屋にしたとすると、必要によってはどちらかの床の種類に合わせて、リフォームをしなければならなくなる場合もあるでしょう。

そのため、壁を撤去するリフォームでは、撤去工事だけでなく、付帯費用も含めた予算を計画段階で設定しておくことが大切です。

【費用その1】壁を撤去する工事のみの場合

壁跡の除去を含まなければ、3万円～10万円ほどの費用で壁を撤去することができます。壁の面積が大きいほど、費用が高くなる傾向にあります。

【費用その2】壁を撤去し、壁跡をきれいに処理した場合

壁の撤去と同時に、天井や壁の表材を張り替えた場合は撤去費用込みで20万円～35万円ほどの費用がかかります。ただし、張り替えの素材によって費用は上下するため、注意しておきましょう。

【費用その3】壁の撤去、壁跡の処理、片方の床リフォームを同時に行った場合

壁跡の処理に加えて、片方の部屋の床をリフォームするとなると、70万円～100万円ほどの費用がかかってきます。こちらに関しても、床材の種類によって費用が異なるため、事前に確認しておきましょう。

壁の撤去リフォームの事例と注意点

費用をより具体的に想定するために、以下では壁の撤去リフォームの実例と、それぞれのリフォームにかかった費用をご紹介していきます。

【事例その1】完全に仕切ってある壁を取り外した場合

これは、リビングと洋室を仕切る壁面を撤去して、広く使えるようにした事例です。壁跡については、リビングと洋室に張ってあるクロスが同じものであったため、跡の部分のみクロスを張って処理できました。ただ、床のフローリング材は同じ品番の資材を入手できず、全面張り替えると費用もかさむため、面積の小さい洋室だった箇所のみフロアタイルに張り替えを行って仕上げています。

このリフォームでかかった総費用は約100万円、工期は約2週間とされています。

【事例その2】可動式間仕切り壁で一時的に仕切ってある場合

可動式間仕切り壁は、もともと1室だった部屋にはめ込んであるだけの壁なので、基本的には簡単な工事で撤去することができます。壁や床を改めてリフォームする必要もありません。

このリフォームの費用は数万円、工期も数時間～半日といったところでしょう。

壁を撤去するリフォームの場合、壁の撤去工事・壁面の修繕・床の張り替えは、それぞれ異なる業者が行うことになるケースが大半です。仮に、業者に全ての作業見積もりをまとめて依頼した場合、各作業にそれぞれの下請け費用が上乗せされた価格を提示されることがあるので、注意しておきましょう。

また、各作業を行う業者に直接それぞれの見積もりを依頼したほうが、明確な金額を提示してもらえる可能性が高くなります。そのため、壁を撤去するリフォームを考えている場合には、一括見積もりの利用を積極的に考えてみましょう。

おわりに

壁の撤去は、リフォームの依頼内容として多く見られる案件です。そのため、さまざまな事例を確認しながら、理想的なリフォームの形を考えてみると良いでしょう。

また、複数の工事が必要になるケースもあるため、壁の撤去リフォームでは一括見積もりを利用すると結果が分かりやすく便利です。理想的なリフォームの形がある程度決まったら、まずは一括見積もりを利用することから考えてみましょう。

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