自分の家も持ち上げることは可能?修理時の注意点など役立つ情報満載!

住宅を修理する際に、家を持ち上げる場合があることをご存じですか?修理工法によってその手法は異なりますが、家を持ち上げることで効率的かつ大規模な修理工事が可能となります。今回は、「我が家も持ち上げることができるの?」と気になる方向けに、役立つ情報を提供していきたいと思います。

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どんなときに家を持ち上げるのか

家を持ち上げることを「家揚げ」と呼びます。家全体をジャッキで持ち上げ、快適に過ごせる家に修理します。生活したままの状態で工事できるため、不便さを感じないまま基礎をやり直すことも可能です。家を持ち上げる理由はさまざまですが、主に以下のようなことが挙げられます。

【快適な家にするケース】
・家を持ち上げ、1階にスペースを作り駐車場などにする
・周囲の宅地が高くなり日光が射してこなくなったため、家を高くする

【家を修理するケース】
・床下浸水した後の修理
・地盤沈下で下がった家を修理
・シロアリでボロボロになった土台と柱を入れ替え
・基礎にひびが生じたため修理

家揚げのほかに、「家曳き」をするために家を持ち上げる場合があります。家をそのままの状態で違う場所へ移動させたいときに行う工事です。家揚げとは異なり、家を持ち上げた後に移動させて設置します。

家を持ち上げる方法6つ

家を持ち上げる方法は主に6つあります。それぞれ家の状態に応じて修理が必要な場合に行う工法です。

【土台揚げ工法(プッシュアップ工法)】
土台揚げ工法とは、家と基礎を切り離し、家を水平に戻す工事です。およそ2m以上家を持ち上げて移動させ、修理工事を行います。スキルがあり時間をかけてくれる業者なら、10cm以上の傾きにも対応可能とされています。30cm以上の大幅な修正が必要な場合は、土台下に仮設鉄骨を組み、基礎をきちんと補強して水平を取った状態にしてから家を戻します。

【押上工事】
現地調査をしたり、解体して補強したりすることを目的に家を持ち上げる工法です。ケースバイケースですが、およそ3m持ち上げます。新しく基礎工事をし、柱梁を設置、建物の修理や増築などを行います。

【アンダーピニング工法】
液状化した場合に施工する工法です。基礎下を削り、管杭をつぎ足しながらジャッキアップしていきます。基礎修理だけでなく、床の解体や復旧工事が必要な場合があり、その際は少し費用がかさみます。

【耐圧版工法】
これも液状化した際に施す工法の1つです。基礎下を削り、仮受けと打設を繰り返します。良質な地盤面に耐圧版を構築してジャッキアップしていきます。支持層が浅い場合や、沈下がおさまっているときに行われる工法です。

【ポイントジャッキ工法】
基礎の一部を削り、土台の下に爪付ジャッキを挿入してからジャッキアップする工法で、既存の基礎を補強して再利用する場合が多くみられます。床と壁の一部を解体または復旧することがあり、その際は費用が加算されます。

【注入工法】
基礎下に薬液などを注入して、その膨張圧で家を持ち上げる工法です。液状化した場合に用いられる工事で、液状化層への注入改良がうまくいくと、再液状化に対しても効果が期待できると言われています。

家を持ち上げる際の注意点まとめ

家の歪みや傾きを修理する際に家を持ち上げることがありますが、その際に気をつけたい点がいくつかあります。費用、ご近所対応、業者選びに関する注意点をまとめてみます。

【費用の注意点】工法によって異なる
一般的に費用がかからないと言われるのは、「土台上げ工法」、「薬液注入工法」、「耐圧版工法」、「アンダーピニング工法」の順です。しかし、業者によって費用の内訳は異なるため、その点は事前確認が必要です。

【ご近所対応の注意点】家を持ち上げる際に迷惑がかかる可能性がある
家を持ち上げる修理工事などを行う場合、ご近所への配慮も必要です。かなり大掛かりな工事になるため、騒音や業者車両など、ご近所トラブルに発展しそうな問題は事前に業者と相談しながら対応しましょう。

【業者選びの注意点】優良業者かどうかを見極める
質の高い修理をしてもらうためには、業者のスキルを見極めることが大切です。また、いくつかの質問で優良業者かどうかを見極めることができます、以下のポイントをチェックし、家を持ち上げる大掛かりな工事を任せられる業者か判断しましょう。業者のスキルチェックするポイントは5つです。

・大手企業と同じくらい高品質な工事を実施するか
・リフォーム会社 、不動産会社、ハウスメーカーとの取引はあるか
・建設業許可があり、土木施工管理技士と建築士の有資格者が在籍しているか
・施工計画を丁寧に提案してくれるか
・工事実績が豊富で評判が良いか

業者に質問し、スムーズに回答できるかどうかで優良業者を見極めるポイントは8つです。

・家の歪みや傾きはどの程度か
・家の歪みや傾きの原因は何か
・家を持ち上げる工法で修理工事するのか
・修理でどの程度改善するか
・工事後に再沈下する心配はないか
・アフターフォロー、サービスなどの保証はあるか
・費用の内訳を細かく説明してくれるか
・修理工事中に気をつけることはあるか

これらの質問をして、全ての項目にきちんと回答してくれる営業さんがいる会社は施工の面でもお金の面でも信頼できる可能性が高くなります。

まとめ

修理やリフォームのためには家を持ち上げる場合があり、その工法にはさまざまな特徴が見られます。家の状態や工法によって費用も注意点も異なるため、信頼できる施工業者を見つけ、相談しながら修理を検討してください。自宅を持ち上げてのリフォームは可能か、一度現地調査をしてもらった上で見積をとってみましょう。

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