
コンクリート壁は劣化が目立ちやすいって本当?外壁塗装の費用や塗料をご紹介します
クールでスタイリッシュに見えるコンクリート打ちっ放しの外壁は、1990年代頃に大流行しました。現在では、築20~25年ほど経っている住宅も多くなっているでしょう。そろそろ劣化が目立ち始め、外壁塗装を検討しているという方も増えているはず。そこでこちらの記事では、コンクリート壁の外壁塗装にかかる費用や、塗料の種類などをご紹介します。
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シンプルでおしゃれなコンクリート壁。でも、劣化が目立ちやすい?
コンクリートの壁が持つ魅力は、なんといっても素材の質感が直接見えるシンプルさでしょう。都会のファッションビルのような、生活感のあまりないモノトーン基調のエクステリア・インテリアが流行した時期に、一般の住宅にも大きく普及しました。
おしゃれな外観のコンクリート外壁ですが、素材の表面がむき出しになっている特徴上、劣化が始まるとすぐに目立ってくるデメリットもあります。特にクラック(ひび割れ)や表面の剥がれなどはすぐに目で見て判断できてしまうはずです。しかし、メンテナンスの目安が早期に分かるという意味では、手入れをきちんとすればお家を長持ちさせられるとも言い換えられますね。コンクリート壁ならではのシンプルな魅力を長く楽しむために、まめに目視で状態を点検してメンテナンスの目安を確かめておきましょう。
コンクリートの劣化原因ってなんだろう?
コンクリート壁が劣化する原因には、主に以下の5つが挙げられます。
【1.防水加工の劣化による水の侵入】
塗装でカバーしないコンクリート打ちっ放しの壁も、新築時には必ず壁面に防水加工を施します。しかし、それが劣化してしまえばコンクリート内部まで水がしみ込みやすくなり、劣化を早める要因となります。
【2.カビなどの発生】
一般の外壁塗装と同様、コンクリートの表面もカビが生えてしまうと劣化しやすくなります。カビが出た部分から表面の剥がれが発生する場合も少なくありません。
【3.表面の剥げによる腐食】
先に述べたカビや壁面に大きな衝撃が加わるなどで、コンクリート壁の表面が剥がれると内部の腐食を早めてしまいます。
【4.地震などでのひび割れ】
強い地震などに遭った際に、壁がひび割れてしまうこともあります。放置すると内部から腐食が進み、雨漏りなどの原因となりますから早めに手入れをしましょう。
【5.紫外線の悪影響】
紫外線を長期間浴び続けることで、コンクリートの表面も徐々に劣化していきます。
これらが、主なコンクリート壁の劣化原因となります。「カビが目立つ」「壁面の一部が剥がれている」など、目で見て分かる不具合を見つけたら、早期の対処を検討しましょう。コンクリート壁の定期的なメンテナンスの目安は「10年ごと」といわれています。そのため基本的には、新築から10年ほど経ったらお手入れを検討するとよいでしょう。
コンクリート壁の塗装。塗料によって、耐用年数や費用もさまざま
コンクリート壁のメンテナンスを検討する際には「むき出しのままより長持ちしそうだから、思い切って塗装してしまおう」と考える方も多いでしょう。塗料の選定によって耐久性や費用はかなり異なってきます。適正な出費で、できるだけ長く美しさを保てる壁のメンテナンスができるよう慎重に計画を立てましょう。以下に、コンクリート壁用の主な塗料とその耐用年数をご紹介します。
・アクリル塗料…5年が目安
・ウレタン塗料…8年が目安
・シリコン塗料…10年が目安
・フッ素塗料…15年が目安
・光触媒塗料…20年が目安
コンクリート壁自体のメンテナンス時期は10年ごとといわれていますから、塗料を選定する際もそのサイクルを考えて、耐用年数10年以上とされている塗料を選ぶのがおすすめです。
また、外壁のメンテナンスを考えるときには費用面も気になってくるでしょう。コストパフォーマンスと耐久性のバランスがよいおすすめの塗料は「シリコン塗料」です。実際、シリコン塗料はコンクリート壁に限らず現代住宅の外壁塗料のスタンダード的存在になっており、とても幅広く活用されています。延べ坪30坪の住宅の場合、外壁の面積はおおむね「120㎡」となりますから、これで「シリコン塗料」を用いた場合の外壁塗装の総費用を計算してみましょう。
・足場設置 600円/㎡×120=72,000円
・高圧洗浄 200円/㎡×120=24,000円
・養生 300円/㎡×120=36,000円
・下塗り 600円/㎡×120=72,000円
・シリコン塗料2度塗り 2,500円/㎡×120=300,000
・合計 504,000円
足場+下地処理の合計が132,000円、塗装の合計が372,000円で、総合計は504,000円となります。「30坪の住宅のコンクリート壁を外壁塗装すると、予算は50万円くらい」と考えるとよいでしょう。もちろん、塗料のグレードを上げれば価格の相場も上がります。先にご紹介した「シリコン塗料+フッ素塗料」で塗装すれば、費用はもう少し上がると考えましょう。ただし、ここでご紹介した相場はあくまで目安です。塗装業者や地域によっては前後する可能性もあるでしょう。また、上記でご紹介した費用は塗装の料金となりますから、劣化した壁面の修復などを伴う場合はさらにその費用が加算されるとお考え下さい。
ちなみに、コンクリート打ちっ放しの外観のままクリアの撥水剤を再度塗装する場合の費用の目安は「1,500円/㎡×120=180,000円」となります。そのため、上記でご紹介した計算方法に当てはめると、総費用は312,000円となります。
まとめ
こちらの記事では、コンクリート壁の外壁塗装を行う際の費用や塗料の選定についてご紹介しました。コンクリート壁は一見頑丈に思えますが、装飾をあまり行っていない分劣化するとすぐに目立ってしまいがちです。劣化のサインを見逃さず傷みが進行しないうちに補修のプランを立て、末永く美しい外壁をキープしましょう。
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