ダイニングの照明の位置とテーブルの位置がずれないための考え方

「家具から考える家づくり」とは使い方に合わせた間取りや配線などを考えることをいいます!
今回も目からうろこ的なお話となると思います。
ダイニングテーブルの照明の位置を家具の置き方から考えてください!
今回紹介する事例は照明の位置に合わせてダイニングテーブルを置かなくてはならない事例です。
逆の発想が大切です!

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ダイニングの照明位置は、照明位置に合わせてダイニングテーブルを置くのではなく、テーブル位置に合わせて照明位置を決めるべし

みなさんはどちらの配置がお部屋が使いやすいと思いますか?

リビングダイニングを見渡すと、造り付けの収納棚はございますが
キッチン裏のキッチンボードとテレビボードかし主だった収納家具はございません!

下の写真のようにダイニングスペースはダイニングテーブルを置けばよいのでしょうか?

このダイニングテーブルの位置は照明の位置に合わせてテーブルを置いた写真です。

この場合キッチンの大きさ2m60㎝ほどの半分の位置
壁から1m30㎝ほどの場所に照明が備え付けられております。

しかしながらこの位置では腰窓下の壁面に収納家具を置くことは難しく
仮に家具を置いてもとても狭いスペースとなってしまします。

ダイニングテーブルの奥行きは80㎝となりますので
テーブルの端から壁までの距離はおよそ90㎝ほどとなります。
(130㎝(照明位置)-40㎝(テーブルの半分の寸法))

貴重な家具を置くスペースでもある腰窓下の使い方提案です!

リビングダイニングに子供のおもちゃや絵本を置くスペース、文房具や爪切りなどの小物を収納する引き出しなどを
収納するスペースは必要ではないでしょうか?

下の写真は、照明の位置が家具の置き方とずれていることがわかると思います。
家具屋としてはダイニングテーブルの理想的な置き場所に照明の位置がずれていることが多く
家具の置き方に困る場合がございます。

家具は必要以上に置くことはないと思いますが、最低限「理想の暮らし」を追求すれば
家具の配置をしっかり考えた間取りを提案し、照明の位置やコンセントの位置などは
具体的な使い勝手のもと考えられるべきではないでしょうか?

ダイニングテーブルの位置を下の写真を見て頂くと和室側にずらしたところで
和室側の導線が狭くなることはございません。

そのような場合、腰窓下の収納家具を置くスペース45cm~50cmほど照明の位置が
和室側にずれていれば
もっと家具が配置しやすいリビングダイニングとなるのです。

当たり前のことが今回のコーディネート事例でもわかるように
当たり前になっていないことがございます。

現在、設計中の方は是非照明の位置やコンセントの位置、ガス栓の位置など
本当にその位置が使いやすいのか?施主様ご自身が問題意識を持って
図面と向き合うことができなければ、このような形となってしまうことがございます。
是非、チェックしてみてください!

ダイニングスペースは照明の位置だけでなく、カウンターの有無、キッチン裏の収納の有無も十分考慮して下さい!

家具のご案内をしていて感じることが
キッチンを重要視するがあまりにダイニングスペースが狭くなってしまうことがございます。

キッチンだけが重要ではなく、毎日食事をするダイニングスペースもとても大切であると考えております。

家具屋だからこそ気づくところですが、

対面キッチンの場合30㎝~40㎝ほどのキッチンカウンターをつけられる方が多いと思います。
そのカウンターは本当に必要なのでしょうか?
カウンター下は20㎝~25㎝ほど空いている場合がありますが、
そのスペースがあればダイニングテーブルが20㎝~25㎝大きくすることができると
考えたことはありますでしょうか?

カウンター上の使い方が具体的にあればその価値もあるかもしれませんが
カウンターの必要性よりもはるかに重要なのがテーブルの大きさであると考えます。
マンションによくあるパターンですが
カウンターがあるおかげで幅150㎝のダイニングテーブルが置けない場合がございます。
仮に150㎝のダイニングテーブルを購入して頂いても15㎝ほどカウンター下のスペースに
突っ込む形でテーブルを使用している方は少なくないのではないでしょうか?

30㎝ほどのカウンターがなければ150㎝のダイニングテーブルが広々とつかえ
キッチンとダイニングを遮る腰壁上には12㎝ほどの笠木があるので
調理を終え、盛り付けしたお皿をのせるのには十分な広さがあります。
ものをのせるほどであれば12㎝ほどの笠木があれば十分です。

下の写真のように無駄にキッチンカウンターを作るのではなく、すっきりさせることで
ダイニングテーブルを大きなものを置くことができます!
今回は幅160㎝のダイニングテーブルを置き、通路を挟んでソファ、ソファ前のスペースも
十分あく理想的な長さのLDKとなりました。

是非、キッチンカウンターの必要性を十分ご検討ください!

対面キッチンのキッチンカウンターだけでなく、オープンキッチンという奥行き90㎝以上ある場合も
同様のことが言えます!

キッチンの大きさを大きくし過ぎることでダイニングスペースを狭くするようであれば
I型のキッチンに腰壁を設けてオープンキッチンとしてもいいのではないでしょうか?

また、キッチン裏の収納を希望される方もあると思いますが
扉の開閉スペースは60㎝ほどあると理想的です。
人がしゃがんでものを収納させたりするのに必要なスペースと考えます。

キッチン裏の収納があるけど、ダイニングテーブルの位置を考えれば
使いにくいということは良くある話です。

家具から住まいを考えればこのような話にはなることはございません。
「きっと家具から始まる家づくり」を理想とするならば
実際使ってみて初めて不都合がわかるといったことが起こりにくくなるのです。

是非、一人でも多くの方に家具から住まいを考える考え方を身に着けてもらいたいものです。
家具屋だからこそかもしれませんが、まだまだ住宅業界は
ハードからソフトを考えているように思います。
携帯電話のように端末というハードは使い方に合わせて小さくハイスペックな能力を備えるという
ソフトからハードを考えてもらいたいものです。

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