【手順解説】引出の前面の板が外れた時、こうやって直してます♪

タンスなどの家具には引出がありますよね。

この引出って長年お使いいただくと、
「前面の板が外れる」ということがあるのです。

そういう状態の引出をひらた家具店では直すこともあるんですが…
その手順を解説しよう!っていうのが今回のお話♪

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今回は「引出の修理」のお話。

どうもこんにちは!

あなたの暮らし応援アドバイザー。
北海道の標茶(しべちゃ)にある、ひらた家具店、

店長の平田敬(たかし・弟)です!



ひらた家具店ではソファーやベッド、タンスなどの家具、
カーペットやカーテンなどのインテリアを扱っているわけですが、
「修理」もちょっとやるんですね。

その中の一つに「引出の修理」っていうのがありまして。


ひらた家具店
例えばこういうタンスの引出。


上の写真だと普通の状態に見えますが…


ひらた家具店
店長が手に持っている前面の板にご注目くださいませ。
ひらた家具店
前面の板がこんな風に外れてしまっております。


こういう状態の引出の修理もやってるんですね。
ひらた家具店はもともと「建具屋さん」だったので、
こういう修理も今でもちょっとできるのです♪


それで、今回はこういう引出って
「どういう手順で修理しているの?」
っていうお話をいたしますね~(^^)


まずは前面の板を完全に外す。

先ほどの写真では、引出の前面の板が中途半端に外れていて、
正常に使うには難しい状態になっていたわけです。

そこで、まずは「前面の板を完全に外す」んですね。


今回の引出の場合は、引出の裏側を見ると、
「釘で固定されている」という状態でした。


ひらた家具店
引出を裏返した状態の写真。前面の板と底の板が釘で固定されてました。


引出の底の板って、「前面の板の溝にハマっている」というものが多いんですが、
昔のタイプのものだと、写真のように「釘で止まっている」ってこともあるのです。

なので、そういう時には釘をニッパーなどの工具を使って、
丁寧に取り外していくわけです。


そういう「固定している釘」を全て外すと、
前面の板は簡単に外れるんですね~。


ひらた家具店
前面の板を完全に取り外した状態。


古い接着剤を除去する。

前面の板が外れたら、それを戻していくわけですが…
その前に一手間ありまして。

それは「古いボンドなどの接着剤を除去する」ということ。


ひらた家具店
前面の板は基本的にボンドなどの接着剤で、大きな溝に固定されております。


前面の板にある大きな溝の中や、
その溝にハマっている方の出っ張った部分。

そこに残っている接着剤をカッターやノミなどの工具で
なるべく剥がしてあげるんですね。

その方が新しい接着剤がくっつきやすく、
くっついた後の安定性も良いのです♪


なので、古い接着剤を剥がす必要があるんですね~。


溝にボンドをしっかりと投入。

古い接着剤をある程度剥がしたら、木工用ボンドを溝に新たに入れます。


ひらた家具店
前面の板の溝に木工用ボンドを入れている図。


この時にとても大事なのは…

ケチケチしない、ということです(笑)

多すぎても問題ありますが、少ないと修理する意味がないので、
適量をしっかりと使い、前面の板を戻した際に
ボンドが少々溢れ出すくらいしっかりと使っていきます♪


前面の板を元通りに戻す。

ボンドをしっかりと入れたら元通りに戻すんですが…
その際にあると便利な工具が「ハタガネ」と呼ばれるものなんですね。


ひらた家具店
店長が指差しているのが「ハタガネ」と呼ばれる工具。年季が入ってます。


このハタガネは「クランプ」という工具の一種で、
「物を挟んで固定する」ということをする工具なんですね。

それを使って、引出の前面の板をしっかりと固定するわけです。


ひらた家具店
ハタガネを使って前面の板を固定している図。


このハタガネを使うと「締める」ということもできるので、
前面の板をしっかりと押し付けて、ボンドに密着させることができるわけです。

しかし、強く締めすぎると前面の板が歪んだりするので、
その辺は様子を見ながらホドホドに♪


そうやってハタガネで固定している間に…


ひらた家具店
底の板に再び釘を打っている図。


最初の通りに、底の板を釘で固定していきます。

この際、あまり長く太り釘を使うと木が割れたり、
打ちにくかったりするので、適当なサイズの釘を使いましょう!

そして前面の板の側に、やや斜めに打つのもコツです♪


ひらた家具店
釘を打ち、ハタガネを外した状態。


釘を打って固定し、元通りにしたら、
ハタガネは外してしまいましょう。

後はボンドが完全に固まるまで一晩から一日放っておくんですが、
その際にハタガネで締めっぱなしにすると、
前面の板が湾曲してしまったりするんですね。

そうなると困るので、ハタガネを外し、前面の板が湾曲したり
反ったりしていないか確認してから、そっと放っておきましょう♪


そして、ボンドが完全に固まったら完成です。

それまでは絶対にタンスに戻して物を入れたりして使わないように!
ボンドが固まる前に使ってしまうと、ボンドが緩んでしまったり、
変な風に固定されてしまったりするからなんですね~。


本日のまとめ。

今回は「タンスなどの家具の引出の修理手順」というお話でございまして。

めちゃ簡単に言うと、
「外れそうな前面の板を元通りにくっつける」
ということをするわけです(笑)


引出って引いたり押し込んだりして使うわけですが、
押し込んだ時に、前面の板がほんの少しずつ緩んで来て、
長年使うと前面の板が外れる、というのがほとんどなんですね~。

なので、そうやって前面の板が外れないように、
普段から優しく引出を押し込んであげると、
引出も長持ちしますよ~(*´∀`*)


長く快適にお使いいただくためにも、
家具は優しく扱ってあげてくださいね♪


さてさて。
それでは今回はこの辺で。

店長でした~!


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