レザークラフトを始めよう!⑥-2(仕上げ編)ここまで読めばだいたい作れるよ!

【コバ磨き】
レザークラフトを語る上で外せない工程でありながら、市販品にはあまり行われていない手法であります。

せっかく自らの手で仕上げるのですから、最後まで気を抜かずに行きましょう(^∇^)
作品としての格が必ず一段上がります。

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それでは前回の続きです。
ヤスリで平滑になり、ヘリも丸く落とされ、もうほぼ完成といっても良いですね。

ここからの行程は自己満足の世界です。
常用する小物であればいずれまた毛羽立って来てしまいますので、あくまで自然な仕上がりにしておくのもいいと思います。

しかしコバの光沢は高級感を演出できますね。やろうと思えばビカビカに光らせることもできますが、今回は身近にあるタオルで自然な仕上がりにしてみましょう。


トコノールを垂れない程度に指に取ります。

垂れたり、表面についてしまわない程度にこんもりと乗せましょう。
トコノールは染み込ませるものです。トコノールに含まれる水分がコバをふやかし、革の繊維を濡れている間だけ緩めてくれます。パーマに近いでしょうか。

まずはポンポンポンと点で乗せていき、少しずつ広げてまんべんなくしていくと上手くいきます。

トコノールが十分染みこんだら、表面に残っているものは一度拭き取ってしまってください。ティッシュで良いです。
表面にトコノールは乗っていないものの、コバがしっとりしているの伝わりますでしょうか?この塩梅がちょうど良いです。

タオルは端の方の毛足がない部分を使います。大きくても10センチ角程度に切っておきましょう。

力加減こそ慣れですが、特にコツはありませんね。言葉では磨くと言いますが、繊維を寝かせる作業なので研磨するほどの力はいりません。

トコノールの原理は覚えておきましょう。
コバを磨けるようにしているのは水分。
トコノールに含まれるのは主に水分、糊成分とワックス類。
糊成分でその形をキープ、ワックス成分は艶、程よい色味を与える。
染み込ませることが大事です。

段差なく貼り合わせ。
ヤスリがけではみ出たボンドを落とす。
ヘリ落としで角を丸く。

前の行程で下地がしっかりできているコバを整えるのはこんなに簡単。
貼り合わせの段差をコバ磨きで力任せに平らに寝かせようとしたり、ボンドが残っていると上手くいかないです。

お疲れ様でした。
ここまでで基本の基本が終わりました。
ノートカバー等、ここから派生する平面的な作品は型紙さえ起こせばもう簡単ですね♪

最低限必要な道具で作ってみて、レザークラフトは自分に合いそうでしたか?
レザークラフトやってみたい!楽しい!と少しでも感じてくださった方が居たら嬉しいのですが(^^)

これからは、知っていると便利な道具、技術を少しずつ紹介していきますので、これからも楽しめそう、という方は追加で揃えて頂いても良いかと思います。

その時はまずウッドスリッカーからですね( ´ ▽ ` )

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革作家。ライター、アドバイザーとしても活動しています。2017 ミラノサローネ出展王道の革工芸はもちろん、デザイン学校卒業、その他の経歴、知識を活かし一風変わっ…

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