いらない家具どうする!?“リサイクル”をする主婦が多かったその理由

引っ越し、大掃除、思わぬ故障など、いらなくなった家具はどうしていますか?捨てるにもお金はかかるし、いざというときに悩むもの。実際にどんな対処をしているのか、主婦50人にリアルな声を聞きました。家具別のリサイクルの方法や、自治体ごとの取り組みなど、知ればお得に家具をリサイクルできる知恵を紹介します。

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普段のゴミを捨てるのと違って、長年愛用した家具を処分するとなると、どこか名残惜しさも感じるものです。なかなか捨てられなくて、ずっと同じ家具を使い続けているという人も多いのではないでしょうか。でも「捨てよう!」と思った時が、きっと吉日!

ましてや、壊れてしまったものをいつまでも家に置いておくのは、おうちにいる時のモチベーションダウンにもつながりかねません。主婦にとって、家の中を快適な空間に保つことは日々の家事のやる気にも影響するため、やはり放っておくことはできません。

ようやく決心していざ!・・・という時、「あれ、家具ってどう処分すればいいの?」と悩んだこと、ありませんか?

そこで、主婦の方50人に聞いてみました。

「お宅のいらなくなった家具、どのように処分していますか?」

■目次
1. いらない家具の処分方法、第1位は「捨てる」
2. どこに売る?リサイクル?
3. あれ?家電はどうする?忘れちゃいけない【家電リサイクル法】
まとめ

1. いらない家具の処分方法、第1位は「捨てる」

シンプルに「捨てる」と回答した人が43%と、潔い方が結構いらっしゃるんですね。次いで「売る」が31%。7割以上の方が、このいずれかを選択されているようです。

でも家具を「捨てる」となると、あらゆる手段を使っても、多かれ少なかれ処分する費用がかかります。どちらかというとお金を払って捨てるより、お金をもらって気持ちよく家具を送り出したい、というのが多くの主婦の本音のような気もします。

それなのになぜ、「捨てる」という手段を選ばれたのでしょうか。

■「今のところすべて粗大ごみに出しています。十分使ったので、きれいではないので。」(40代・主婦)

■「ボロボロになるまで使用するので、捨てる以外に方法がありません。」(30代・主婦)

「しっかりと使ってから、捨てる」。家の中の一部として役目を果たしてきた家具を使い古すというのは、愛着であり、大事なエコ活動のひとつなのかもしれません。

さて、一方「売る」と回答された方のなかにも、「売る」あるいは「捨てる」で迷われる方がチラホラ。

■「使えなさそうなものは捨てる。まだ使えそうなものはリサイクルショップに売ります。」(40代・主婦)

断捨離の極意としても、「必要か不必要か処分する前に自分自身へ問いかけること」が大事だといわれています。「これはまだ使える?」そのジャッジが、処分方法を決めてもいいかもしれませんね。

でもやっぱり多かったのが、「捨てるのは、もったいない」説。

■「処分するくらいなら、儲けなどは一切考えずいくらでも売りに出したほうがいい」(40代・主婦)

■「できるだけ売れるものは売るようにしている。自治体の粗大ゴミに出すとお金を払わないといけないのも腑に落ちないから。」(30代・主婦)

なかには「新しい家具を購入する足しにしたい」という声もあり、これもまた家計を案ずる主婦の“やりくり上手”な一面ですね。

2. どこに売る?リサイクル?

「売る」という方の多くが、“リサイクルショップ”に売るとコメントされていました。中には「3月、4月だと喜んで買い取ってくれる」という情報も。これは、お得好き主婦としては見逃せないポイントですね。

また最近では、いらなくなった家具の購入者(引き取り手)を募るアプリやサイトも増えてきました。買い手も売り手も手軽で、とても便利に感じます。

ただし実際のアンケートでも「サイトを使う」という方もいらっしゃいましたが、その数はたったの2%。WEB社会とはいえ、まだまだ一般的、当たり前のツールとまではいかないのでしょうか。これからの発展が楽しみですね。

一方、「売る」に続き多かったのが、「リサイクルして他の用途で再利用する」「友人にあげる」。

なかでも気になったコメントが、こちらです。

■「まず親族や友人で必要な人がいないか聞いてみる。もしいなかった場合は自治体のリサイクルセンターに無償で譲渡し、リサイクルフェア等で新しい引き取り手を捜してもらう。」(30代・主婦)

■「リサイクルショップに売るとしてもほとんど値がつかず、逆に処分料を取られる。自治体に無料で引き取ってもらい、そこでリサイクルに回されたほうが誰のためにもいい。」(40代・主婦)

自治体が無償で引き取り→リサイクル!?気になりますよね。どんな取り組みなのか、調べてみました。

たとえば東京都千代田区の場合。千代田区の公式ホームページには、〔3R(リデュース・リユース・リサイクル)の推進〕という取り組みがあります。

https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kurashi/gomi/3r/index.html
(東京都千代田区 ゴミリサイクル「3R(リデュース・リユース・リサイクル)の推進」)

その中でも注目すべき取り組みをふたつ紹介します。

【ゆずります・ゆずってください】
https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kurashi/gomi/3r/yuzurimasu/index.html
(東京都千代田区 ゆずります・ゆずってください(リサイクル情報))

千代田区清掃事務所を通して、「ゆずってほしい人」「ゆずりたい人」をマッチングする取り組みです。

かつては、市役所の掲示板なんかにこういった情報が貼りつけてあったのですが、今でもこうして自治体のエコ(リサイクル)活動として残っているところもあるんですね。

【リサイクルショップ(リサイクルセンター鎌倉橋)】
https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kurashi/gomi/3r/kamakurabashi.html
(東京都千代田区 リサイクルセンター鎌倉橋)

この取り組みは、「ゆずりたい人=出品者」から区が不用品を預かり、「ゆずってほしい人」が有料で購入するというもの。

ただし重さ制限(5kg以内)など、「出品の条件」は細かく設定されているので、どんな家具でもいいというわけではありませんが、本当に必要としている方に買っていただくという点では、出品者・購入者ともにWIN-WINな取り組みだといえるでしょう。

もちろん、あなたの自治体でも、同じような取り組みがあるかもしれません。「捨てる」「売る」のほかに、「リサイクル」という選択肢にピンと来た方は、各自治体に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

また「売る」というコメントをいただいた方の中にも、その品物を必要としている方や、身近な方とWIN-WINなやりとりをされている方がいらっしゃいました。

中でも特に需要があるのが「ベビー用品」。

■「子ども用の可愛いタンス。子ども用の柵。子ども用の椅子。どれも高価な物でしたが、捨てるよりは誰かに使ってもらえたらとものすごく安く売りました。」(40代・主婦)

■「ベビーベッドは、子どもがハイハイをし始めると使わなくなるので、会社の人に安い値段で売った。」(30代・主婦)

ベビー用品の役目は、本当に一時のもの。赤ちゃんの時期は、あっという間に過ぎてしまいます。だからこそ、うまくリサイクルして、次のママにバトンタッチしたい!という人が多いようです。先輩ママからの素敵な贈り物ですね。

3. あれ?家電はどうする?忘れちゃいけない【家電リサイクル法】

何年か前、粗大ごみ処分として多く出されたのが、ブラウン管テレビです。

2011年にアナログ放送から地上デジタル放送へと切り替わり、多くの家庭でブラウン菅から液晶へとテレビは移り変わりました。中にはケーブルテレビの地デジチューナーでブラウン管でもデジタル放送を観ることができた家庭もありましたが、その数も激減。使い古されたブラウン管テレビの多くは、粗大ごみとして廃棄されたのです。

しかし、そうした粗大ごみを廃棄する時に「家電リサイクル法」という方法があることをご存知でしょうか?

「家電リサイクル法」は、「特定家庭用機器再商品化法」とも言います。家庭や会社、事務所から出された特定家庭用機器廃棄物から、部品や材料をリサイクルして資源を活用するという法律のことです。

次の家電4品目は、家電リサイクル法に基づいて、回収してもらう必要があります。

■エアコン
■テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)
■冷蔵庫・冷凍庫
■洗濯機・衣類乾燥機

その手順としては、
(1)購入もしくは買替えする家電量販店に回収してもらう
(2)自治体(市区町村)に問い合わせる
(3)指定引き取り場所に持ち込む

といった選択肢があるようですが、なかでも一般的なのは(1)のようです。

新しい液晶テレビを購入したお店に古いブラウン管テレビを持ち込み、回収(下取り!)。世代交代はしたけれど、しっかり再利用(リサイクル)の道をたどるブラウン管テレビ。長年愛用した方は、少しホッとしたのではないでしょうか。ただのお役御免ではなかったのだと。

おそらくみなさんの家庭でも今後、冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビと、家電リサイクル法対象の家電が我が家での役目を果たす日が来るでしょう。その時はまた、違う形で生まれ変われるよう、見送ってあげてください。

話は戻り、「捨てる」と回答された中にも、リサイクルを視野に入れている方が多くいらっしゃいました。

■「公営のゴミ処理場に持って行けば、使えそうなものは勝手にリサイクルしてくれるのでそちらに持って行く」(40代・主婦)

このコメントの通り、実際に自治体によっては、ゴミ処理場でリサイクル品と分別してくれているところが多いようです。

また粗大ゴミとして自治体に回収してもらうという選択肢以外にも、「廃棄業者」や「引越し業者」に回収してもらうというコメントもありました。

■「定期的に来る廃棄業者に、処分してもらっている」(20代・主婦)

■「大抵は、引っ越しの時に処分するので、引越し業者に回収してもらいます。」(40代・主婦)

大量に粗大ゴミが出た時や、自分では持ちだせそうにない大きさの家具の処分時には、こうした業者にお願いするのも、有効的な手段ですよね。とても助かります。

しかし、なかには自治体に無許可で回収を行い、不法投棄や不適正な処理・管理を行う業者も存在します。さらには、悪徳業者からの高額請求トラブルも発生しているとの報告もあります。

【参照】経済産業省 資料『家電4品目の「正しい処分」早わかり!』
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/kaden_recycle/fukyu_special/index.html

これによると、以下の点に、注意したほうがよさそうです。

■市町村の「一般廃棄物処理業許可」や委託を受けている業者のみ、家庭の廃棄物を回収できる。

■「無料」を語って作業を始めたが、荷物をトラック(車)に積み終わると「すべてが無料ではない」と高額請求してくる業者がいる。

「無料です」とメガホンで呼びかけながらトラックを走っていたところを、声をかけて見積りに来てもらうと、高額な費用が請求されたという人もいます。

何点か処分するつもりだったので、無料ならば大助かりと飛びついたものの、結果的には女ひとりの家で少し怖い思いをしたそうです。

経済産業省の資料にも書かれていましたが、まずは適正な回収料金を確認することが最優先。そうすれば、「なぜ何も購入していない業者が、無料で回収してくれるの?」という疑問が浮かびます。そのうえで「適切な業者なのか」もう一度考えてからでも、“いらなくなった家具”の処分は間に合うのではないでしょうか。

まとめ

アンケートの数字的に見ると、一見「捨てる」「売る」の2択が大半のようにも見えましたが、その裏をじっくり除いてみると、いずれも「リサイクル」という共通事項に結びつけている方が多くいらっしゃいました。

またそれはもちろん、私たちが新しい家具を迎えると時にもいえることだと思います。前のオーナーが大事にしていた家具を、リサイクルして我が家へ。

リサイクル品は、DIYでかわいくイノベーションする楽しみだってありますよね。新品もいいですが、リサイクルした家具には、その家庭で育んだ思い出が詰まっており、捨てがたい魅力があるのも確かです。

「この家具は本当に“いらなくなった家具”?まだ使える?」。売る、捨てる、リサイクルする前に、もう一度、考えてみてください。

アンケート期間:2017年3月2日
対象:20代〜50代の専業主婦、正社員、パートアルバイト、個人事業主の方
アンケート総数:50

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