どう実現する？マンションの部屋を増やすリフォーム

マンションの部屋はどこまでリフォームできる？

マンションには、「専有部分」と「共有部分」があります。専有部分とは、個人の所有であることが認められている箇所で、室内の大半を占めています。具体的には、玄関からエントランス手前までを指しています。ただし、室内であってもマンションの構造に関わる耐力壁や、給排水管などはリフォームが行えない場合があるため、管理規約などで事前に確認が必要です。

共有部分とは、マンションの住人の全員に所有が認められている部分であるため、基本的にはリフォームが行えません。具体的には、マンションの階段やエントランスなど、住人全員が平等に利用できる部分や、外観に関わる部分を指しています。

部屋を増やすリフォームを検討する際には、この専有部分と共有部分について十分に把握しておく必要があります。例えば、耐力壁やコンクリート壁の撤去、間仕切り壁の設置に伴う配管の移設など、共有部分に関わるリフォームは行えない場合があるため、注意しておきましょう。

マンションで、部屋を増やすには？

マンションの部屋を増やすリフォームには、いくつか方法があります。以下では、各方法のメリットと注意点をご紹介します。

方法その1　アコーディオンドアで間仕切りをする

アコーディオンドアとは、伸縮性のある折りたたみ式の扉を指します。天井にレールを設置して、アコーディオンドアを吊るす方法が一般的な工事の手法です。メリットとしては、伸縮性があるため曲線的な設置が可能になる点があります。このメリットにより、比較的自由に間取りの変更を行うことができます。

注意点としては、天井にレールを設置してアコーディオンドアを吊るした場合、光が遮られて圧迫感が生じることがあります。そのため、天井とアコーディオンドアの間に光が差し込む隙間を作る工夫が必要になる可能性があります。また、あくまで簡単な間仕切りとなるため、部屋と部屋を完全に分断することはできず、プライバシーに対する配慮などは不十分になる可能性があります。

方法その2　パネルドアで間仕切りをする

パネルドアとは、何枚かの板を組み合わせて作られた簡易型の扉を指します。パネルドアには「引き戸式」と「折りたたみ式」の2タイプに分かれており、室内上部の垂れ壁に設置する方法が一般的なリフォーム方法です。

メリットとしては、板状の枠組みに半透明のガラスをはめ込むタイプで作られていることが多く、採光性に優れている点です。また、隙間ができにくいため、既存の扉の様に設置できる点も挙げられます。

注意点としては、パネルドアの設置には垂れ壁が必要になる場合が多いため、設置できる場所が限られている点があります。垂れ壁を新たに設置するなど、追加で工事が必要になる可能性があります。また、壁で仕切る場合と比較して、防音効果などはそれほど期待できません。

方法その3　間仕切り壁を設ける

間仕切り壁の素材には、最も一般的でコストを抑えやすい「石膏ボード」と、防音効果が大きく期待できる「コンクリート」があります。

メリットとしては、完全に間取りを仕切ることができるため、上記の方法に比べ部屋として独立した空間を作りやすい点です。

注意点としては、間仕切り壁を新設した後、いずれかの室内に不足したコンセントや出入り口の扉などを新設する必要が出てくることが挙げられます。既存のコンセントの位置や数、扉の有無などを考慮して、慎重に計画を立てると良いでしょう。

おわりに

マンションで部屋を増やすリフォームを行う際には、共有部分・専有部分についての十分な理解が必要です。しかし、今回ご紹介した注意点を考慮して計画を立てることで、理想の間取りに一歩近づけるかもしれません。まずは信頼できる業者さんを見つけ、リフォーム相談から始めてみませんか？見積を複数の業者から取り寄せて比較検討しながら優良業者さんを探すには、一括見積の利用がおすすめです。

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