専門家に聞く!ダイニングリフォームおすすめ箇所と費用相場|事例も紹介

リビングやダイニング、キッチンをリフォームする場合、費用やどこをすればよいかが気になりますよね。そこで今回は、ダイニングリフォームのおすすめの箇所や費用相場を、専門家が詳しく解説。実際のリフォーム事例も紹介しています!

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ダイニングは家族が集まる大切な空間!

いま一度ゆっくりろご自宅のダイニングを見渡してみてください。長年住んでいて汚れが目立ってきたり、収納が少なく片付かないままのものがあったり、移動するたびに誰かとぶつかったり……そういうことはありませんか? 

ダイニングは食事をするところなので、家族が集まってくる大事な空間です。ダイニングをリフォームすれば家事の負担を軽減するのはもちろん、見た目や雰囲気も変わるため生活が一変しますよ。

おすすめリフォーム箇所1. 負担軽減の横綱は「動線の充実」

これは当然のことでしょう。水回りに代表されるように、動線が悪い家はとにかく住みにくいことには異論がないでしょう。

例えばキッチンからダイニングへ行くのにドアを2回も開けて通らないとだめだったらどうですか? 普通はないケースですが、これでは使い勝手が悪くてどうしようもならないはずです。

その反対に、一般的によく言われるところの「水回りは一直線の動線」はどんな奥様に聞いても好評です。

おすすめは「水回りは一直線の動線」

【水回りは一直線の動線】と何気なく書いてしまいましたが、この言葉の意味を簡単に解説しておきましょう。

対面キッチンの前に立つ自分を頭の中で想像してください。前を見るとリビングがあり、そこではご主人やお子さんがくつろいでいます。そんな状況で右を見ると、脱衣洗面所がありその先にはお風呂までもが見通せるとします。こういう設計のことを一直線の水回り動線というのです。

つまり、「キッチン⇒脱衣洗面所⇒風呂」と連続していて、最短距離での移動が可能となるわけです。

お家で簡単!動線を改善するための調べ方

ところで、水回りのリフォーム動線を検討するときに調べてほしいことがあます。今お住まいのお宅において、ダイニングからキッチンへの距離(歩数)、ダイニングから食器棚までの距離(歩数)を計ってほしいのです。

そのうえでリフォームプランを練り、そのプランが現況より歩数が少なくて済むかどうかを見てください。やってみるとわかりますが、リフォーム後に「動線がよくなった気がする」と感じるはずです。

おすすめリフォーム箇所2. 「壁紙」はかわいく楽しいものに

ダイニングはテーブルを置いて家族が食事する場所です。そして、それぞれの家族が座る場所もほぼ決まっているのが一般的です。つまり、食事の最中にあなたが見ている景色と、他の家族が見ているのとは違うのです。

壁紙の張り替えはダイニングの気分一新にはもってこい。値段も知れていますので是非やっていただきたいリフォームです。

壁紙の張り替えを検討す前にやってほしいこと!

まずは家族全員の定位置に座って壁紙を眺めてみましょう。

明るい時間に見てみてください。そして夜であれば照明をつけて再び眺めるのです。

そうするといろいろと見えてくるもの。

「主人の席から見ると壁にいろいろと貼り紙があって落ち着かない感じがするわね」
「上のお姉ちゃんの席から見える壁は無味乾燥かしら?」

とそれぞれの席から壁紙を見てどんな種類のものを使えばよいのかじっくり考えましょう。

壁紙の張替え費用ですが、ダイニングだけならば4~5万円で足りると思います。この程度の費用で気分が一新できるのですから、かなり費用対効果の高いダイニングリフォームだと私は思います。

おすすめリフォーム箇所3. 「床」張り替えで気分一新!床暖房も◎

壁紙の次は足元に視線を転じてみましょう。今はどんな床になっていますか? 一般的なフローリングの方が多いかもしれませんが、古い家になると塩ビのような素材かもしれませんし、また畳の上で座って食事をしているご家庭もあるでしょう。

どんな床材を選ぶかはあなたの好みとなりますが、予算が許すのならばやってほしいのが床暖房。この記事を書いているのは2月の厳冬期ですが、あなたの家のダイニングは暖かいですか? 足元が深々と冷えるようなことはないですか?

いくら暖かい鍋を囲んでいても、足元が寒ければゆったりしていられないとは思いませんか? 

「今は平気だわよ」という声も聞こえてきそうですが、実際に床暖房を使ったらその圧倒的な威力で手放せなくなるのは間違いないです。

床暖房を取り入れた場合の費用

費用はおおよそ40万円前後を見てほしいのですが、この経費で冬場の足元はぽっかぽか。リフォームする価値は大いにありでしょう。

おすすめリフォーム箇所4. 「窓」もこの際変えてみませんか?

ダイニングには窓が欲しいです。特に朝でさえも日が当たらないようなダイニングはちょっと寂しい……と思いませんか? 

もともと窓がないリビングを使っている方にとっては「リフォームして窓を作ろう!」とはなかなか思いが至らないもの。しかし、設計上許せば、問題なく窓を作ることはできるのです。また、今のダイニングに窓があるとしても、もっと違う窓にするのも一考ではないでしょうか。

窓を入れ替えた場合の費用

一般的なリフォームは既存の窓を入れ替えるものだと推測できます。この場合の費用は、凝ったデザインのアーチ型の窓でもない限りさほどのお金は掛かりません。安ければ10万円程度でしょうし、性能の良いものであっても20万円も見ればけっこう良い商品を選べます。

筋交いが入っていて大きな窓を取れない状況であっても、小窓程度であれば何とかなります。いずれにしても壁を壊す工事が発生しますので、20万円〜40万円ほどはみてください。

ただし50年、60年といった築年数が深い場合は、壁の中がどういう状態になっているのかが予測不能です。壊した結果によってはもう少し費用が掛かるケースもあるので、業者さんと事前にしっかり話し合ってください。

おすすめリフォーム箇所5. 手が届く範囲に「収納」を設けよう

今暮らしている家のダイニングはすっきりしていますか? ひょっとすると、テーブルのすみに新聞や雑誌が押し込められていたり、その他の細々したものの置き場になっていませんか?

もし当てはまると感じるならば、それらをしまうスペースを手の届く範囲に作ることをおすすめします。

新聞や雑誌を収納する場所を壁際に設置するだけでダイニングテーブルはすっきり。しかも手の届く範囲にあるというのが肝。

ただ、そういった新聞や雑誌を決まった場所に仕舞う癖を付けなければ何の意味のないですがね(笑)

マガジンラックを取り付けた場合の費用

それでは、もっともお手軽な収納である、マガジンラックを取り付けた場合の費用目安をお教えしましょう。

週刊誌4~5冊、新聞の朝刊を2~3部収納できる程度を想定しますが、工事費込みで3~4万円で済むと思います。マガジンラックの質によって金額は上下しますが、それよりもマガジンラックを埋め込む側の壁の中が気になりますね。

中に柱や構造に影響を及ぼすものがあれば触ることはできませんし、壁が薄いとマガジンラックを埋め込みだけの奥行きを確保できないケースも出てきますので業者に相談してみましょう。

ダイニングリフォームの事例を紹介

千葉にお住いのDさんを取材したことがあります。ビデオ取材にも快く応じてくれたのですが、こちらのお宅はとても面白いケースでした。

「ダイニングをリフォームする予定など全くなかったんですよ(笑)」

奥さんはこう話すのです。よくよく聞いてみると、当初は子ども部屋の壁紙貼り換えのみの予定だったそうです。

自宅にやってきたのは、新築をした住宅会社のリフォーム担当営業マン。まずは2階にある娘の部屋に行き現地調査を完了。その後に1階のダイニングテーブルでお茶を飲みながら雑談をしたそうです。

「このあたりは結構雑然としちゃうのよね」

ダイニングテーブル周りの何とも雑然とした様子をネタに、奥さんが営業マンにこう話したのがきっかけだそうです。あれやこれやと営業マンと話をするうちに「(ダイニングのリフォームも)ちょっと考えてみるかな……」という経緯。

ここに写真を掲載できないのが心苦しいのですが、工事前の雑然としたリビングが信じられないくらいに激変。

とにかくすっきりと整理されているのに加え、照明を明るくし、壁紙を張り替え、床暖房に床の張替えというフルコースだったこともあり、以前のダイニングとはまったく違っていました。

数多くの事例を見ている私はわかるのですが、当初の予定では考えていなかった場所をリフォームするケースが物凄く多いのです。

リフォーム業者としても、正直なところそちらへ持っていきたいということを心の中では思っています。ただ、優良業者は心ではそうは思っていても、しっかりとお客さんの意思を尊重するのでご心配なく。

その逆に悪徳リフォーム会社ほど無理やりに押し込んでくるので、そのような営業マンはきっぱりと突き放してください。

ダイニングを変えれば生活も一変します!

ダイニングというのは毎日必ず使う場所ですし、朝食をしっかり摂る家庭ならば、1日のスタートの場でもあります。そんな場所が、暗くて、狭くて、テーブルの上に雑誌が置いてあり、そのうえ照明まで陰気なものだと気が滅入ります。

ダイニングリフォームは、生活を一変させるほどの力を秘めたリフォーム箇所だと私は断言します。

このアイデアの監修者

森住宅コンサルタント株式会社 代表取締役 森雅樹

名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。
退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住
宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサ
ルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行
っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。

森住宅コンサルタント(株)
http://mori-consultant.com/

※賃貸物件の場合、退去の際に原状回復を行う義務があり、修繕費用が必要となる場合があります。必ず賃貸借契約書を確認の上で、家主や管理会社の許可を取ってから作業を行いましょう。

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