秩父の織物〔逸見織物〕で作る、秩父銘仙のオーダー小物

東京都心から日帰りでも行ける秩父地方は、江戸時代から温泉や札所巡りに多くの人が訪れてきました。最近では温泉だけでなく、わらじカツなどのグルメや、神社を目当てに行く人も急増中のスポットでもあります。そんな秩父で誕生し、2013年に伝統的工芸品に指定された「秩父銘仙」をご紹介します。

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秩父駅から徒歩5分! アンテナショップ内にある〔逸見織物〕出張所

写真:大浦春堂

「秩父銘仙」は、大正~昭和初期の女性たちが普段着やおしゃれ着として夢中になった織物。カラフルで美しい織物は、時を超えてパスケースやストールなど、日常使いにも取り入れやすい小物として登場しています。秩父の街を歩けば、現代女性も思わず手に取りたくなる、かわいい銘仙小物が目に飛び込んできます。

写真:大浦春堂

とりわけめずらしいのは、秩父で90年以上の歴史をもつ老舗織元の3代目・逸見恭子さんがオープンさせた〔逸見織物〕の出張所。「秩父銘仙」を使って、好みのアイテムをオーダーできるめずらしい工房です。

写真:大浦春堂

店内には伝統的な柄物のほかにも、恭子さんが作る、和のモチーフを現代的にアレンジしたポップな柄の銘仙が所狭しと並びます。

写真:大浦春堂

ランチに活躍しそうな小型トートのほか、ストール、小物入れにも使えるがま口やポーチなど、秩父旅行の記念に買って帰りたくなるアイテムがいっぱい! 着物の生地というと高額なイメージを持たれがちですが、ヘアクリップやパスケースなど、1,000円以下の手ごろな価格で購入できるものも少なくありません。

写真:大浦春堂

入り口には織り機が置かれており、予約制ですが、秩父銘仙の手織り体験もできるそう。

どんなものをつくる? 自分だけのオーダーメイドにチャレンジ

写真:大浦春堂

〔逸見織物〕の出張所では店内に陳列されたアイテムを購入できるだけでなく、銘仙を使ったオーダーメイドも受け付けています。「オーダーというとむずかしく感じるかもしれませんが、店内の小物を元にして『ここをこんなふうに作ってほしい』といったふうに依頼いただいても」と恭子さん。たしかにそれならば、ゼロから考えてお願いするよりもずっとかんたん! 気に入った既成品を元に注文すれば、色の組み合わせやデザインに自信がなくてもイメージが湧きやすいですね。

写真:大浦春堂

今回、取材時にオーダーしたのは、おでかけ時に持ち歩くお財布やペットボトル、コンパクトデジタルカメラ、化粧ポーチが入るスクエア型のショルダーバッグ。壁に並べられていたポーチに使われていたグレー×グリーン×オフホワイトのドット柄を使い、作ってもらうことにしました。

オーダーでは銘仙ならではの注意点も。「ショルダーバッグのように体に接するアイテムを作るときには、銘仙は外側だけに使用するのがおすすめです。使っているうちに擦れて生地が切れてしまうんですよ。お直しも承っていますが、『帆布を内側に銘仙を外側に』というのが長持ちする組み合わせです」。

使う布が決まったら、あとは大きさを決めます。既成品のショルダーバッグよりひと回り大きなサイズがほしかったので、規制品を採寸してもらい、好みのサイズになるよう3~5センチほど足してもらいました。恭子さんがその場でデザインを書き、サイズや色をすり合わせたらお店での作業は完了です。

完成品の到着はオーダーしてから1ヶ月前後♪

宅急便で届いたショルダーバッグは、こんなふうに仕上がってきました。

写真:大浦春堂

表面に銘仙、裏面は紫色の帆布を使用しました。

写真:大浦春堂

海外旅行をするときにも携帯できるよう、ファスナーもつけてもらいました。内ポケットやマチもしっかりあるので収納力も抜群です。

写真:大浦春堂
写真:大浦春堂

しっかりとお店で完成形をすり合わせているので、望み通りのかばんが仕上がり、大満足の結果に。完成品の到着は作るものにもよって異なりますが、ショルダーバッグでおよそ1ヶ月。スタンダードな手さげかばんであれば最短40分で仕上がるとか。

旅の思い出を、特別な形で残したい人はもちろんのこと、着物や和柄が好きな人、自分だけの小物作りができるお店を探している人におすすめのお店でした。世界にひとつだけのオリジナルができるので、父の日や母の日、誕生日など大切な人への贈り物をオーダーするのもよさそうです。

写真:大浦春堂

【逸見織物 出張所】
●住所:埼玉県秩父市本町3-1 秩父ふるさと館1階
●電話:0494-23-7300
●営業時間:11:00~17:00
●定休日:水曜日

●ライター・写真 大浦春堂
社寺・トラベルライター、編集者。雑誌やWEBマガジンへ社寺参りに関する記事の寄稿を行う。著書に『御朱印と御朱印帳で旅する全国の神社とお寺』(マイナビ出版)のほか、『神様と暮らすお作法(協力:三峯神社)』(彩図社)、『神様が宿るお神酒』(神宮館)、『おいしいお詣りスイーツ』(講談社)などがある。

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