納車前に知っておきたい、納車日と自動車保険を契約するタイミング

自動車を所有するときほとんどの人が自動車保険に加入しますが、車を買い替える場合、自動車保険の個別手続きが必要になります。新しい車の納車日までにこの手続きせず、仮に事故を起こしてしまった場合、補償を受けることができない場合があります。このような事態にならないよう、納車日を意識した自動車保険の手続きが必要です。納車日と自動車保険の契約手続きの関係について解説します。

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新しい車を所有する際に自動車保険へ加入するための事前確認

車を新たに所有する際、車を所有する手段(購入・譲渡等)によって事前に確認しておきたい内容をみてみましょう。

①自動車保険への加入は1台1契約が基本

1台につき1契約」が自動車保険へ加入する条件の基本です。今所有している車を手放して新しい車を所有する場合は問題ないのですが、セカンドカーを購入するなど2台以上を所有する場合は、新規に1台購入分の自動車保険を契約する必要がありますので注意しましょう。

②現在所有している車の自動車保険を利用するには、契約者の名義が同じであること

新しく購入する車の所有者が、現在の車の所有者もしくは同居の親族(配偶者等)である必要があります。

③譲渡によって車を所有する場合、名義変更が済んでいること

新規で購入するケースだけではなく、知人からの譲渡によって乗り換えをするケースも考えられます。この場合、必要書類を準備して陸運局へ届け出を行うことで名義変更の手続きができます。名義変更を行わないと納車と認められませんので、名義変更を行った上で車両入れ替えの手続きを行う必要があります。

④親族間であれば等級の引き継ぎが可能

親族間で車を譲渡するケースでは保険の名義変更が可能です。

自動車保険には「等級」という制度があり、等級によって保険料の割引が適用されています。親族が高い割引等級で自動車保険に加入できている場合、割引の高い等級のまま加入することが可能です。引き継ぐ親族にとっては嬉しい条件ではありますが、引き継ぎに適用される等級が7等級以上などの条件もあります。具体的な条件について気になる方は、保険会社に確認をしてみましょう。

⑤親族間で等級を引き継ぐ際の注意点

親族間で等級を引き継ぐ際に注意が必要なケースもあります。現在の等級が5等級以下だった場合、基本保険料より割高になっているケースが多いので新規で加入した方が安いケースもあります。親族間で車を譲り受け、自動車保険の引き継ぎを検討する場合は、現在の等級を事前に確認するようにしましょう。

このように、車を所有するケースによって事前確認が必要になりますので時間に余裕をもって準備を進める必要があるのです。

自動車保険に加入するタイミングはいつが最適か?

自動車を新たに所有する場合、譲渡や新規購入などいくつかのケースが考えられますが、いずれのケースも納車より前に、納車日にあわせた自動車保険の契約手続きを済ませておくことが必要です。

初めて車を購入する方は、納車日が確定した時点で納車日にあわせた自動車保険に加入しましょう。すでに自動車を所有していて車を買い替える場合は、現在加入している自動車保険に新しい車の納車日を連絡して「車両入れ替え」の手続きを行う必要があります。

ネット自動車保険を現在ご利用中の方は、インターネット経由で各種変更の手続きも可能です。

うっかり自動車保険の変更手続きを忘れてしまった場合

車両入れ替えの手続きをうっかり忘れてしまった場合も、あとから手続きすることはできます。

保険会社によって猶予期間が決まっているので加入している保険会社への確認が必要ですが、新しい車を取得(車検証を入手)した翌日から30日以内に手続きを終えるのが車両入れ替え手続きの一般的な目安となります。

仮に猶予期間中に新しい車で事故を起こしてしまった場合でも、旧車の補償範囲で自動車保険を利用することが可能です。

納車日前に準備しておきたい、自動車保険に加入するための情報

自動車保険へ新規加入する際や、車両入れ替え手続きをする上で事前に必要な情報を確認していきます。

自動車保険に新規加入・車両入れ替え手続きに必要な情報

●新しい車の「車検証」(※コピー可)
車を購入した販売店に相談すれば入手することができますが、納車日が確定していないと車検証がすぐに手に入らないケースもあります。販売店の担当者に「自動車保険の手続きのために車検証の情報が必要なのでいつ頃入手できるか」を事前に確認するようにしましょう。

車検証がない場合

車検証がすぐに入手できない場合、下記の情報を事前に販売店で確認をすることで保険会社の手続きが可能となります。

・車の型式
・車名
・初年度登録年月
・登録番号(ナンバープレート)
・車台番号
・所有者
・使用者

走行距離割引が適用されている自動車保険に加入している方が車両入れ手続きを行う場合、現在所有の自動車保険更新日から起算して、納車日までの概算走行距離数を聞かれるケースがありますので、事前に確認しておくと手続きがスムーズです。

納車日にあわせた自動車保険の手続き手順について

事前に必要な情報入手後、具体的な手続き手順をみてみましょう。

●ステップ1:必要情報の準備※上記参照

●ステップ2:新しい車両情報を保険会社に伝える
※ネット保険の場合、マイページなどから変更可能です。

●ステップ3:差額保険料の清算

●ステップ4:手続き完了

車両入れ替えの手続きの際には、差額保険料の清算が発生する場合もありますので、返金先の金融機関情報を手元に用意しておきましょう。

納車日に自動車保険に入っていないと危険な理由

現在車を所有していてすでに自動車保険に加入している方は、車両入れ替え手続きの猶予期間が30日ありますので、車両入れ替え手続きを忘れても30日以内であれば旧車の補償が適用されますが、初めて車を購入して親族からの引き継ぎ契約がない方は、納車日までに自動車保険の契約をする必要があります。

万が一、納車日に自動車保険未加入の状況で事故に遭遇してしまった場合、人生を大きく左右するような負債を抱える可能性がありますので、納車日までに自動車保険へ加入をするようにしましょう。

取り返しがつかない事態にならないように! 納車前に自動車保険の準備を

自動車を乗り換える場合、自動車保険の車両入れ替え手続きを行う必要があります。事務手続きが苦手な方もいると思いますが、自動車保険に加入していない状況で万が一事故を起こしてしまうと、取り返しがつかない事態になることも考えられます。事前の準備と納車日をしっかり意識して、ご自身にあった自動車保険を選ぶことが大切です。

プロフィール

岩渕昇
FP2級。結婚を機にお金のやり繰りに直面。お金の知識の必要性を実感し、その勢いでFP会社へ転職。「"今"を賢く使って、家族の"未来"を豊かに」をモットーに、将来を見据えたライフデザインへのアドバイスを提供。現在は、個人相談のかたわら、低金利時代でも賢く資産を殖やすためのヒントを、企業研修やブログを通じて広く発信している。

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