外壁塗装の耐用年数の目安は?塗料別の比較や超過サインを解説

外壁塗装には耐用年数があり、紫外線や雨風によるダメージを徐々に受け止めきれなくなります。耐用年数を超えているのに再塗装をしないと、塗装が剥がれたり建物自体が傷んだりして大規模なリフォームが必要になることも。この記事では、外壁塗装の耐用年数の目安や、超過サインについて紹介します。

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外壁塗装の塗料別に耐用年数を比較

  • アクリル塗料:約5~8年
  • ウレタン塗料:約8~10年
  • シリコン塗料:約10~15年
  • ナノテク塗料:約10~20年
  • フッ素塗料:約15~20年
  • ラジカル塗料:約15年
  • 無機塗料:約20~25年

外壁塗装の耐用年数は、塗料によっても大きく異なります。ここからは、塗料別に耐用年数を解説します。

アクリル塗料:約5~8年

提供:LIMIA編集部

アクリル塗料の耐用年数は約5~8年

単価が約1,200~1,800円/㎡と比較的安いほか、発色の良さが特徴的な塗料です。耐用年数は短めなため、定期的なメンテナンスが必要となります。

参考:Q&A(一般社団法人日本住宅塗装協会)
参考:40〜100万円?20坪住宅における外壁塗装の相場と注意点(一般社団法人日本住宅保全協会)

ウレタン塗料:約8~10年

提供:LIMIA編集部

ウレタン塗料の耐用年数は約8~10年

単価が約1,400~2,000円/㎡と比較的安く、幅広い素材の外壁に使用できるのがポイントです。一方で耐久性はやや低く、こまめなメンテナンスが欠かせない特徴もあります。

参考:Q&A(一般社団法人日本住宅塗装協会)
参考:40〜100万円?20坪住宅における外壁塗装の相場と注意点(一般社団法人日本住宅保全協会)

シリコン塗料:約10~15年

提供:LIMIA編集部

シリコン塗料の耐用年数は約10~15年

単価は約2,200~3,500円/㎡と耐久性を鑑みた際のバランスが良く、コスパに優れた塗料です。伸縮性のなさから、ひび割れしやすい一面もあります。

参考:Q&A(一般社団法人日本住宅塗装協会)
参考:40〜100万円?20坪住宅における外壁塗装の相場と注意点(一般社団法人日本住宅保全協会)

ナノテク塗料:約10~20年

提供:LIMIA編集部

ナノテク塗料の耐用年数は約10~20年

単価は約3,000~5,000円/㎡とやや高め。しかし、色あせやカビ、藻などの発生が起こりにくく、外壁汚れも雨で流れる優れものです。

参考:設計価格表(水谷ペイント株式会社)

フッ素塗料:約15~20年

提供:LIMIA編集部

フッ素塗料の耐用年数は約15~20年

単価は約3,200〜4,700円とやや高め。耐用年数が長く、ナノテク塗料と同様に雨で外壁汚れを落とせるのが特徴的です。

参考:Q&A(一般社団法人日本住宅塗装協会)
参考:40〜100万円?20坪住宅における外壁塗装の相場と注意点(一般社団法人日本住宅保全協会)

ラジカル塗料:約15年

提供:LIMIA編集部

ラジカル塗料の耐用年数は約15年

単価は約3,000~4,000円/㎡とやや高めです。色の種類が少なく、業者によっては取り扱いがないところもありますが、ツヤを保ちながらコケやカビの発生を防いでくれる塗料です。

参考:エスケープレミアムシリコン(エスケー化研)
参考:パーフェクトトップ(日本ペイント株式会社)

無機塗料:約20~25年

提供:LIMIA編集部

無機塗料の耐用年数は約20~25年

単価は約4,200~5,200円/㎡と高めですが、太陽の紫外線に強いほか、防汚性があり、劣化や汚れに強いのが特徴です。塗料の硬さからひび割れしやすいデメリットもあります。

参考:Q&A(一般社団法人日本住宅塗装協会)
参考:40〜100万円?20坪住宅における外壁塗装の相場と注意点(一般社団法人日本住宅保全協会)

外壁塗装の耐用年数の超過サイン

  • 装の剥がれやひび割れ
  • チョーキング
  • カビやコケの発生
  • 鉄部分のサビ

外壁塗装の劣化にともなう耐用年数の超過サインはいくつかあります。ここでは、外壁で主に見られる4つの超過サインを紹介します。

塗装の剥がれやひび割れ

外壁材と塗装は密着した状態が理想ですが、経年劣化によって徐々に密着度合いが低くなり、塗装面が剥がれたりひび割れたりした状態になります。

塗装の剥がれやひび割れを放置すると、塗装のすき間から水が浸水して雨漏りを引き起こす原因になるため、外壁塗装をするタイミングです。

また、外壁塗装時に塗装業者の技術力が低いと、塗装の密着度が低い状態になり、耐用年数の目安を過ぎていなくても剥がれやひび割れが起きるケースもあります。

チョーキング

外壁を触った際に白いチョーク粉のようなものが付着したら、チョーキングという劣化のサインです。

塗膜が薄くなってきて塗料に含まれる顔料が外壁の外側へむき出しになっている状態。チョーキングを放置すると外壁の防水性がなくなり、雨などの水が侵入するようになります。

カビやコケの発生

外壁にカビやコケが発生、繁殖していたら、外壁の素材が傷みやすい状態になっているサインです。

さらに、カビやコケを放置するとアレルギーやシックハウス症候群などの原因になる可能性もあるため、できるだけ早めのメンテナンスを行いましょう。

鉄部分のサビ

外壁にサビが発生している場合は、手すりや窓枠などの鉄部分で発生したサビが外壁に伝って付着している可能性があります。

サビは放置していると広がっていき、やがて外壁に穴を開ける原因にもなりかねません。もし、外壁にサビが広がっている場合は危険信号ですので、外壁材の修繕や再塗装をする必要があります。

外壁塗装の耐用年数を長持ちさせる方法

外壁塗装は耐用年数の目安があり、永久的に効果を発揮するものではありません。

しかし、これから紹介する方法を実施すれば、外壁塗装の耐用年数を長持ちさせることができるでしょう。

こまめに外壁の掃除をする

こまめに外壁の掃除をしていると、カビやコケなどの付着を防げます

カビやコケの発生、繁殖を防ぐことで、外壁に根を張る事態を避けられます。さらに、お手入れをすることで外壁塗装の耐用年数の超過サインにも気づきやすくなり、早期発見や早期修繕が可能になる点も大きなポイントです。

優良な外壁塗装業者に依頼する

外壁塗装の剥がれや膨れは、外壁塗装業者の施工技術に左右されることがあります。耐用年数が長い塗料を選んでも、施工技術が低いと性能を生かしきれずに宝の持ち腐れになりかねません。

そのため、外壁塗装をする際は技術力が高い外壁塗装業者を選ぶことが大切です。

外壁塗装の耐用年数が超過したら再塗装しよう

外壁塗装の耐用年数が超過していると感じたら、再塗装を行いましょう。

外壁の再塗装をする際は、実力のある優良な外壁塗装業者を選定するのが大切なポイントです。ここからは、最適な外壁塗装業者を選べるサービスを紹介します。

外壁塗装プランナー

出典:外壁塗装プランナー

※ 事業者が運営するサイト全体の問い合わせ件数(2022年10月末時点)
※ 実査委託先:ゼネラルリサーチ(2018年度調査)

外壁塗装プランナー」は、外壁塗装業者探しをサポートしてくれるサービスです。

外壁塗装の専門スタッフが、希望に適した外壁塗装業者を上場会社独自のデータベースから探して紹介してくれます。平米数によって料金を設定する会計システムで、見積もりの後から追加料金は発生しないのが嬉しいポイントです。

通話料は無料で24時間365日受付中。Webでの問い合わせもできるので、外壁塗装業者をどのように探したらいいかわからない人におすすめです。

ヌリカエ

出典:ヌリカエ

ヌリカエ」は、外壁塗装の費用相場補助金の有無を検索できるサービスです。

専用フォームから簡単な質問に答えていくだけで、外壁塗装の費用の概算や、住んでいる地域の補助金を無料で検索することができます。見積もりやリフォームをしたユーザーの口コミ、レビューが公開されているので、業者選びの参考にできます。

全国2,000社以上の加盟業者がいる中で、クレームが多い業者は退会させるなどの徹底した管理が信頼できるポイントです。

外壁塗装を減価償却する場合に知っておきたいこと

外壁塗装にかかる費用は、会計手続き上で減価償却資産になることがあります。

ここでは、外壁塗装における費用を減価償却として計上する際に知っておきたいポイントについて解説します。

外壁塗装を税務処理しようと考えている方はあわせてチェックしてみてください。

外壁塗装の目的によって勘定科目が異なる

  • 劣化部分を直すために塗装する場合:修繕費(一括)
  • 建物の価値向上で塗装する場合:資本的支出(分割)

外壁塗装の勘定科目は、上記のいずれかになります。

建物の長寿命化を目的とした外壁塗装の場合は「資本的支出」となり、減価償却の対象です。一方で、劣化した外壁を直す目的であれば減価償却ではなく「修繕費」として一括で計上することができます。

国税庁が定める法定耐用年数

構造・用途

細目

耐用年数

木造・合成樹脂造

事務所用 店舗・住宅用 飲食店用 旅館・ホテル・病院・車庫用 公衆浴場用 工場・倉庫用

24年 22年 20年 17年 12年 15年

木骨モルタル造

事務所用 店舗・住宅用 飲食店用 旅館・ホテル・病院・車庫用 公衆浴場用 工場・倉庫用

22年 20年 19年 15年 11年 14年

鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造

事務所用 住宅用 飲食店用(述べ面積のうちに占める木造内装部分の面積が30%を超えるもの) 飲食店用(その他のもの) 旅館・ホテル用(述べ面積のうちに占める木造内装部分の面積が30%を超えるもの) 旅館・ホテル用(その他のもの) 店舗・病院用 車庫用 公衆浴場用 工場・倉庫用(一般用)

50年 47年 34年 41年 31年 39年 39年 38年 31年 38年

れんが造・石造・ブロック造

事務所用 店舗・住宅・飲食店用 旅館・ホテル・病院用 車庫用 公衆浴場用 工場・車庫用

41年 38年 36年 34年 30年 34年

※ 参考:耐用年数(建物/建物付属設備) - 国税庁

外壁塗装の減価償却する場合の法定耐用年数は上記の通りです。

外壁塗装は税務上で法定耐用年数が定められていないため、塗装した建物に準じて年数をカウントします。

外壁塗装の耐用年数に関するQ&A

提供:LIMIA編集部

ここからは、外壁塗装の耐用年数に関する疑問をQ&A形式で答えます。

Q. 外壁塗装の耐用年数は何年くらい?

A. 外壁塗装の耐用年数は10年が目安です

使用している塗料や周辺環境などによって、外壁塗装の耐用年数は異なります。この記事で紹介している超過サインが見られたら、再塗装を検討してください。

Q. 耐用年数を超えても外壁塗装しないとどうなる?

A. 耐用年数を超えると家の寿命が縮まる可能性があります

劣化した外壁から雨水が侵入して内部を腐らせるなど、家の寿命を縮める可能性があります。外壁塗装の耐用年数を超えた場合は、再塗装を検討しましょう。

※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年9月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。

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