築5年での外壁塗装は早すぎる?新築5年で考える条件と塗装時の注意点

外壁塗装のタイミングは一般的に築10年前後だといわれていますが、特に新築の場合は、築5年のタイミングで外壁塗装をおこなっても早すぎることはありません。今回は、築5年での外壁塗装が必要といえる理由やその条件、実際に塗装をおこなう際の注意点についてまとめました。

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築5年での外壁塗装が早すぎない理由

紫外線の当たり具合や施工の状態などによっても異なりますが、5年というと、多くの住宅で外壁にチョーキングが起こるタイミングです。チョーキングとは、外壁を触ると指に粉がつく現象です。粉の正体は塗料に含まれる顔料で、チョーキングは外壁の劣化のサインだといわれています。

外壁に塗る塗料には、外観をよくするほかにも、塗膜によって外壁を保護する役割があります。塗膜とは、塗料を塗ったときに外壁の表面にできる膜のことです。チョーキングが起こっている外壁は塗料に含まれる顔料がむき出しの状態ですから、塗膜がほとんど外壁を保護する機能を果たせていないことになります。

チョーキングが起きた外壁をそのままにしていても、それ以上状態がよくなることはありません。むしろ、放置し続けることで、ヒビ割れができたりコケやカビが発生したりといったさらなる劣化につながります。そのため、築5年での外壁塗装は決して早すぎるとはいえないのです。

新築の外壁に使われやすいアクリル塗料について

ここまで、「築5年で外壁塗装をおこなっても早すぎることはない」といえる根拠をご説明してきましたが、冒頭で「特に新築の場合」と前置きしたのには理由があります。

外壁の塗装に使われる塗料にはいくつか種類があります。そして、塗料の種類によって耐用年数が異なっており、耐用年数が長い塗料ほどコストも割高になります。新築の場合、依頼主が指定しない限りは多くのケースで、もっとも耐用年数が低く、かつコストがかからない「アクリル塗料」が使われます。

建築したばかりの家では、温度、湿度、気圧などの影響を受けて家を構成する建材(コンクリートや木など)が伸縮し、家が少しずつ動いてしまう現象が起こります。特に建てたばかりなら、設計や工事の質にかかわらず、自然現象としてどのような家にも起こるものです。

そして、いくら塗装に外壁を保護する役割があるとはいえ、どれだけ耐用年数の長い塗料を使おうとも、建物が動いてしまうことが原因で起こる外壁の劣化(ヒビ割れなど)までを防ぐことはできません。そこで、建物が動いてしまってある程度安定したところで希望の塗装にしてもらうため、新築にはアクリル塗料を使うのが一般的なのです。

アクリル塗料の耐用年数は、5~8年といわれています。家が動いたことによって外壁にヒビ割れなどができていれば、もちろん塗装が必要です。そうでなくても、アクリル塗料の寿命は最短で5年ほどなので、外壁の状況によっては、新築の場合だと築5年くらいでの外壁塗装が必要になってくるケースは多いといえるでしょう。

築5年で外壁塗装を考えるなら注意しておきたい2つのこと

築5年で外壁塗装を検討する際は、実際に進める前に以下のことに注意してください。

【本当に塗装が必要か専門家に確認する】
塗装に使われる塗料の耐用年数は絶対ではありません。塗装の状態は、湿度が高い・気温が低いといった家が建つ地域の気候や、日当たりがよい・海が近くにあるといった家を取り巻く環境などに影響されるからです。

そのため、アクリル塗料が使われているからといって、どの新築でも必ず築5年で外壁塗装が必要であるとはいえません。また、素人が外壁の劣化具合を判断することも、非常に難しいといえます。そもそも築5年のタイミングで外壁塗装をおこなう必要があるのか、まずは専門業者に確認してもらいましょう。

【業者は価格だけで選ばない】
外壁塗装にかかる費用は高額で、塗料の種類や外壁の面積によっては1,000,000円を超えるケースもあります。そのため、信頼できる業者を選ぶには相見積もりが基本ですが、その際にどうしても、もっとも費用が安い業者を選んでしまいがちです。

しかし、塗料の耐用年数には施工の技量も大きくかかわるので、質の悪い業者を選んでしまうと、それだけで塗装の寿命が大きく縮まってしまう可能性が高くなります。塗装の質は当然ながら、建物の見た目にも影響します。業者を選ぶ際は以下のポイントを確認し、信頼のおける業者を選択するよう心がけましょう。

・下地処理(塗装の前におこなう、壁の洗浄や補修)をきちんとおこなうか
・下塗り、中塗り、上塗りといった工事の手順を守っているか
・工期が極端に短すぎないか(必要な手順を省いている可能性があります。目安は2週間弱)
・業者の説明や提示してくる数字に根拠があるか
・こちらの質問にわかりやすく丁寧に答えてくれるか

はじめに塗装の必要性を業者に確認するときも、必要か必要でないかの判断基準を、根拠を示しながらしっかりと説明できる業者であるか、しっかりと見極めるようにしてください。

まとめ

いかがでしたか? 適切なタイミングで外壁塗装を施すことにより、家は長くもつようになりますし、資産価値も高まります。特に新築の家にお住まいの方は、築5年くらいのタイミングで一度、外壁の状態を専門業者に確認してもらうのがおすすめです。

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