カイガラムシの駆除方法!発生時期やおすすめの薬剤・予防方法・注意点も解説

本記事では、カイガラムシの駆除方法をまとめて紹介していきます。カイガラムシの発生時期や、駆除する際におすすめの薬剤、あらかじめ発生を予防する方法なども解説しているので「効率的にしっかり対策したい!」という方はぜひ参考にしてみてください。

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この記事の目次
  1. カイガラムシとは?
  2. カイガラムシによる被害
  3. カイガラムシが発生する時期
  4. カイガラムシの幼虫の駆除方法
  5. カイガラムシの成虫の駆除方法
  6. カイガラムシを駆除するときの注意点
  7. カイガラムシの予防方法
  8. カイガラムシの駆除に関するQ&A
  9. 害虫駆除に関する記事はこちら!

カイガラムシとは?

カイガラムシは、庭の草木や花、果実・野菜・観葉植物に発生して植物に害を与える害虫です。

葉や茎、枝にくっついて植物の樹液を吸い取って生きているため、育てている植物が枯れたり病気になったりしてしまうという被害が発生します。

代表的なカイガラムシの種類

虫の種類

見た目

発生時期

寄生する植物

ワタフキカイガラムシ

暗いオレンジ色で小判型の背中 綿を吹いたような白い下半身

5~12月

みかんの木 カンキツ類 モッコク ナンテン など

コナカイガラムシ

丸~楕円形で、足が17~18対 全身が粉をふいたような見た目をしている

6~11月

柿 梨 ブドウ イチジク カンキツ類 など

タマカタカイガラムシ

小豆のような色の丸い小粒 複数匹が密接している場合が多い

4~6月

バラ科 梅 梨 リンゴ など

ルビーロウカイガラムシ

赤茶色のいびつな小粒 複数匹が密接していることが多い

5~7月

ツバキ類 カンキツ類 モッコク 月桂樹 柿 など

植物に害を与える代表的なカイガラムシの種類は上記の通りです。

ワタフキカイガラムシやコナカイガラムシのように、粉をふいたような見た目の真っ白いロウでおおわれている虫は、目につきやすいのですぐに駆除できるのが利点です。

しかし、タマカイガラムシやルビーロウカイガラムシのように小さく、木になじみやすい色味の虫は気付きにくいため、日頃からこまめにチェックするなどの対策が必要となります。

カイガラムシによる被害

ここでは、カイガラムシによる被害は実際どんなものなのかを紹介していきます。植物の病気のサインを見逃さないためにも、把握しておくようにしましょう。

他の害虫を引き寄せる

カイガラムシが発生すると、その天敵となる虫も一緒に発生することがあります。

天敵の虫の種類によっては、カイガラムシだけでなく植物に発生したカビなども食べてくれるという有益な側面を持つものもいます。

しかし、天敵の虫の生態はまだ解明されてないことが多く、人体や植物への害の有無が定かではないため、天敵の虫の発生も避けるのが無難といえます。

木の枝や幹が「こうやく病」にかかる

カイガラムシが付着した後の樹木には、白色や茶色のフェルトが張り付いているかのようなカビが拡がる「こうやく病」が発生しやすくなります。

こうやく病が発生すると、植物の景観が損なわれるだけでなく、成長が妨げられてしまい、進行すると枯死につながるため注意が必要です。

葉っぱが「すす病」にかかる

カイガラムシが付着した場所は、カイガラムシの糞が溜まるため、葉っぱが黒いカビに覆われる「すす病」を発症しやすくなります。

すす病では、植物が枯れることはほとんどありませんが、大切に育ててきた植物の景観が損なわれてしまうという被害が発生します。

カイガラムシが発生する時期

カイガラムシは暖かい気候を好む害虫。発生するのは4~12月で、ピークは5~7月となります。

冬の間は休眠し、越冬してから春先に産卵するため、冬の間に卵ごと駆除するのがベストだといえます。

カイガラムシの幼虫の駆除方法

カイガラムシは、幼虫と成虫とで駆除方法が違うということを覚えておきましょう。ここでは、まず幼虫の駆除方法を紹介していきます。

専用の殺虫スプレー・薬剤を使用する

カイガラムシの幼虫は、エアゾールなどの殺虫剤や、スミオチンなどの薬剤で駆除することができます。希釈倍数や塗布などは、製品の注意事項に従って活用しましょう。

木酢液を希釈して噴きかける

カイガラムシの幼虫の駆除には、木酢液が利用できます。100倍以上に希釈した木酢液のスプレーをつくって、幼虫に直接噴きかけましょう

牛乳を噴きかける

植物に負担をかけたくないという場合は、牛乳を使って駆除することも可能です。

牛乳を希釈せずそのままスプレーにして、カイガラムシの幼虫に噴きかけるだけで、窒息死させるという形で駆除にいたります。

カイガラムシの成虫の駆除方法

カイガラムシの成虫は、体のまわりのロウが分厚いため殺虫剤があまり効きません。そのため、直接取り除く駆除方法がベストとなります。

駆除の際は、カイガラムシの体液に触れないように、軍手とマスク、肌が露出しない服を着て行うようにしましょう。

ブラシでこすり落とす

カイガラムシの成虫は、歯ブラシなどを使って直接こすり落とすことで駆除できます。

ロウに覆われているほど取り除きにくいため、硬めのブラシを用意するのがおすすめです。落としたカイガラムシは、袋に密閉して燃えるゴミとして処分してください。

カイガラムシの付いている部分を剪定する

ブラシで落とせない場合や、すでに病気が拡がってしまっている場合は、それ以上の被害を防ぐためにも、被害箇所を剪定するようにしましょう。

切り落とした枝葉は、まだきれいな枝葉にカイガラムシの卵が移らないよう、袋に密閉して燃えるゴミとしてすみやかに処分してください。

カイガラムシを駆除するときの注意点

提供:LIMIA編集部
  • 駆除の際は軍手・マスクをして、そのまま捨てられる服で行う
  • 自力で駆除しきれない規模の場合はすみやかに業者に依頼する

駆除の際は軍手・マスクをして、そのまま捨てられる服で行う

カイガラムシを駆除する際に潰してしまうと、体液が出ることがあるため軍手をはめてから行うようにしてください。

また、駆除する際に卵が風に乗って、顔や服などに付着する場合があるため、マスクも欠かさず付けるようにしましょう。肌の露出がない服装で行い、そのまま捨ててしまうのがベストです。

自力で駆除しきれない規模の場合はすみやかに業者に依頼する

カイガラムシが大量に発生している場合は、卵も大量に発生していると考えられます。

複数個所に散らばっている卵は目視で駆除しきれないため、繁殖が長引く可能性が高まります。そのため、早い段階で業者に依頼するのが吉となるのです。

カイガラムシの駆除は「害虫110番」に依頼するのがおすすめ!

※1 弊社運営サイト全体のお問い合わせ件数になります。
※2 対応エリア・加盟店により異なります。

カイガラムシの駆除に困った場合は、「害虫駆除110番」のカイガラムシの駆除サービスの利用がおすすめです。

8,800円(税込)〜依頼でき、最短30分の無料診断も可能。害虫駆除のプロがスピーディーに対応してくれます。電話・メールでのご相談は24時間365日受付中のため、カイガラムシの駆除にお困りの人はまずは気軽に事前見積もりのご相談をしてみてはいかがでしょうか。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前に了承得た上で調査費用等が発生する場合があります。

カイガラムシの予防方法

  • 薬剤を使って予防する
  • 風通しがよく日当たりのいい場所で植物を育てる
  • カイガラムシが植物についていないかこまめにチェックする
  • カイガラムシをみつけたらすみやかに取り除く

薬剤を使って予防する

カイガラムシは、オルトランなどの薬剤で予防することができる害虫です。

オルトランはホームセンターなどの市販で購入できる薬剤なので、手軽に買い求められるところが魅力のポイントとなっています。

風通しがよく日当たりのいい場所で植物を育てる

カイガラムシは、風通しや日当たりが悪い茂みに好んで住みつく習性があります。

茂みができている部分はこまめに剪定をして、日当たりと風通しのいい環境を整えながら植物を育てるようにしましょう。

カイガラムシが植物についていないかこまめにチェックする

カイガラムシは、どこからともなく風で飛んで来ることがあります。

そして、そのまま植物に付着・寄生して繁殖するので、日頃から植物にカイガラムシの成虫や幼虫がついていないか、こまめにチェックするようにしましょう。

カイガラムシをみつけたらすみやかに取り除く

カイガラムシは放置すると繁殖したり、植物を弱らせてしまう害虫なので、みつけたらすみやかに取り除くようにしましょう。

その際は、手袋・マスク・肌の露出がない服装で行うように心がけてください。

カイガラムシの駆除に関するQ&A

Q1. カイガラムシの駆除方法は?

A. 殺虫剤・専用の薬剤・牛乳・木酢液・ブラシなどで駆除することができます。

カイガラムシの幼虫は、希釈した薬剤や木酢液、殺虫剤、牛乳で駆除することができます。また、カイガラムシの成虫は、ブラシでこすり落とすか、大量に繁殖している場合は剪定して植物事切り落とす事で駆除することが可能です。

Q2. カイガラムシの消毒におすすめの薬剤は?

A. マシン油乳剤がおすすめです。

カイガラムシの成虫は殻が硬いため薬剤が効きにくいので、冬眠中の卵に散布するのがおすすめです。

Q3. カイガラムシの駆除に重曹は使える?

A. ほとんど期待できません。

重曹は、アリの駆除には効果的とされていますが、カイガラムシの駆除には期待できないといえます。しっかり駆除したい場合は、専用の薬剤を使用するのがおすすめです。

Q4. カイガラムシを駆除せず放置するとどうなる?

A. そのまま繁殖を続けたり、植物を病気にしたりします。

カイガラムシを放置すると、そのまま繁殖を続けてしまいます。また、繁殖するほど、植物への負担がかかって病気になる可能性が高くなるため、みつけ次第すぐに駆除するようにしましょう。

Q5. カイガラムシの発生原因は何?

A. 風に乗って来たり、公園などに出かけた衣服について来たりして発生します。

カイガラムシは、風に乗って近くの草木からやってくる可能性があるため、日頃からこまめに植物をチェックするようにしましょう。また、公園や自然が豊かな場所に行った時の服に付着して、自宅に持ち込んでしまう可能性もあるため、出かけて帰ってきた際は服をしっかりはたいてから家に入り、できるだけ早く洗濯するようにしましょう。

害虫駆除に関する記事はこちら!

※ 記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年5月)に基づいたものです。
※ 一部の画像はイメージです。
※ 一般的な使用方法をご紹介しています。製品の効能・使用法は、各社製品によって異なる場合もございます。各製品の表示・使用方法に従ってご利用ください。
※賃貸物件を退去する際には原状回復を行う義務があるため、壁や床、ドアなどの部屋の設備に変更を加える場合は必ず賃貸借契約書を確認の上、事前に家主や管理会社の許可を取るようにしてください。
※ 製品によって、お手入れのしかたは異なりますため、必ず製品の取扱説明書に従って作業を行ってください。
※ アイコン画像出典:PIXTA

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