太陽光発電には多くのメリットがあるって本当?今おすすめする理由を教えます

2009年に売電価格が上がったことや2011年の東日本大震災を境に、「太陽光発電」は俄然注目の再生可能エネルギーとなりました。普段エコを意識しているなら、気になっている方も多いかもしれません。自宅にも太陽光発電システムを設置したいけれど、気軽に取り付けられるものではないし……と、お悩みの方もいるかもしれません。そこで、こちらの記事では太陽光発電のメリットをご紹介します。

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太陽光発電は、本当にお得になるの?

太陽光発電を行えば、ご自宅で使用する電力を賄えるようになるため、毎月の電気代は抑えられます。光熱費が浮くというだけでも、嬉しく感じるのではないでしょうか。ただし、どれくらい安くできるかは、「設置面積」「住宅がオール電化かそうでないか」など、さまざまな条件が関わってきます。一概にこれくらい安くできるとも言えませんが、以前かかっていた電気代の4分の1~5分の1で済んでいるというお家や、電気代ゼロになったというお家もありますから、太陽光発電を導入することで電気代がお得にできることは確かでしょう。

「電気代は安くできても、設置にかかる費用が高くつけば意味がない」と思っている方も少なくないでしょう。しかし、太陽光発電システムの設置価格は年々安くなっています。最近ではソーラーパネルの面積にもよりますが、総額1,000,000円ほどで設置できるものもあります。

それでも高いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、家庭用の太陽光発電システムであれば、各地方自治体から補助金を受けて設置できる場合もあります。そうなれば、初期費用もかなり減らすことができます。お住まいの自治体のホームページなどで、詳しく調べてみてもよいでしょう。

長年使用することを考えると、故障などが心配な方もいるかもしれませんが、太陽光発電システムは保証期間が基本10年間設けられています。最近では、メーカーによって15年や20年へ延長できる場合もあり、長期間保証を選択すればよりお得にできます。

発電した電力を売買できる

太陽光発電のメリットは、ご家庭の光熱費を節約することにとどまりません。電気代を「安く」することだけでなく、「売る」こともできるのです。電力会社に電力を売却できる売電制度には、ご家庭で使って余った電力を売るパターンと、発電した全量を売るパターンの2種類があります。

【余った電力を買取る】
太陽光発電で発電した電気は自分の家で消費しますが、その時消費しきれなかった電力は余っています(余剰電力)。その余った電力を電力会社に売ることになります。「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」で規定されている固定買取期間は10年です。

【発電した全量を買取る】
発電した電気を全て売れる、という制度です。これには「設置容量が10kW以上の太陽光発電に適用(いわゆる事業用)」という条件があります。「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」で定められた固定買取期間は20年です。ただし、こちらを選択すると工事負担金が高くなる上、補助金を受けられる制度がありませんから注意が必要です。

一般的なお家の屋根に設置できる太陽光発電システムの総出力は、せいぜい4~5kW程度なので、多くの一般家庭で選ばれているのは余剰電力を売るパターンです。個人の住宅でも広い屋根がある場合や、庭などにパネルを設置して総出力を10kW以上にできるなら、全量買取を選択できることがあります。補助金などが受けられなくても、事業として展開する予定があるなら選ぶ余地はあるかもしれません。

太陽光発電の売電価格は、日常で使用する電気価格(買電価格)よりも高く設定されています。ただし、太陽光発電システムの普及に伴い、売電価格は年々下がってきています。それでも、価格は売電契約時に一度決めればその後10年間は固定価格での売電になるので、できるだけ早めに設置した方がお得になるとも言えるでしょう。

太陽光発電のその他のメリット

ここまでご紹介した以外にも、太陽光発電のメリットは豊富にあります。

【1.災害時に停電した場合の予備電源】
太陽光発電は自動的に運転をストップして停電の状態になりますが、自立運転システムが搭載されていますので、太陽の光さえあれば引き続き発電を行えます。その際はパワーコンディショナーを自立運転モードに切り替え、自立運転用コンセントを使用する機器に接続すれば電力を使用できます。ただし、普通のコンセントが使えない点には注意しましょう。

また、自立運転用コンセントを使用する場合の電力量の上限は、通常1500Wと決められているので、大きな電力を要する家電(アイロン、電子レンジ、電気ケトルなど)は使用できない場合があるかもしれません。


【2.屋根材の温度調節】
太陽光パネルを設置することによって、太陽の光による屋根材の温度を抑えられる効果があります。そのおかげで夏は屋根の温度が下がるため涼しく、冬は温度が逃げるのを防ぎます。断熱性能が向上すれば一年を通して快適になる上、光熱費も抑えられます。


【3.省エネ】
太陽光発電は、もともと地球温暖化が問題視されるようになり、エネルギーの自給率を上げる目的で推進されてきたものです。CO2を排出せずに電気を作ることができるという、ほとんど環境負荷を伴わないエネルギーです。

また、太陽光発電を設置することによって、自宅で電力を使った後に余った電力を売れるという意識があれば、自宅の電力消費に対する関心も高まるでしょう。できるだけ電力をご家庭で消費しないよう、省エネ生活を心がけることができるかもしれません。

まとめ

こちらの記事では、太陽光発電システムを設置し、ご自宅で発電を行うメリットについてご紹介しました。これから太陽光発電の設置をお考えの方や、実際に計画中という方も多いはずです。自治体の補助金制度なども活用して、お得に一歩進んだエコライフを実現させましょう。

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