【話題】自家消費型太陽光発電〈PPA〉とは?電力販売契約について解説

自家消費型太陽光発電PPAという言葉を聞いたことがありますか? 太陽光発電導入の新しい形として話題を集めるPPA。こちらの記事では、そんなPPAについての概要やメリット、電力販売契約についての仕組みについて解説しています。PPAの導入を検討中の方だけでなく、「PPAとは?」といった疑問をお持ちの方もぜひ、参考にしてください。

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PPAとは? 太陽光発電導入の新しい形として注目

太陽光発電導入の新しい形として注目されているPPA(ピーピーエー)は、正式にはPower Purchase Agreementと言います。この頭文字をとってPPAと呼ばれます。具体的には電力会社と電力事業者(発電者)の間で締結する「電力販売契約」を指します。

電力販売の新しいモデル「PPAモデル」

このPPAをもとに新しい電力販売のビジネスモデルができています。それが「PPAモデル」です。電力事業者が太陽光発電システムを顧客(電力消費者)の敷地や屋根などに設置して、発電した電力を売ることで事業としているのです。

通常、電力消費者は契約した電力会社から供給された電力を使いますが、このPPAモデルでは敷地内で発電した電力事業者の電力を購入するという形になります。太陽光発電システムをレンタルして、使用した分の電力料金だけを支払うと考えると分かりやすいでしょう。

アメリカではPPAモデルが確立され、太陽光発電が普及

アメリカではこのPPAモデルが確立されたことにより、住宅用の太陽光発電システムの普及が進みました。住宅用の太陽光発電システムのうち、70%以上がこのPPAモデルと言われています。日本でも各地でPPAの普及が広まってきており、エネルギー消費量の削減や温室効果ガス排出量の削減といった日本や地球規模の問題解決が期待されています。

PPAモデルがもつさまざまなメリット

顧客側のメリット

このPPAモデルは大きな脚光を浴びていますが、その理由はメリットが豊富だからです。まずは顧客のメリットから見てみましょう。

1.初期費用が無料か少額
2.メンテナンス費用が不要
3.月々の電気料金が安くなる
4.災害時や停電時に非常用電源として利用できる

通常、太陽光発電システムを設置する場合、その際の費用はすべて顧客が支払います。顧客にとってこの負担は小さくなく、投資した金額を回収するためには長期に亘り運用することが不可欠となります。ただし経年によって劣化しますし、故障が発生するリスクもあります。顧客にとってこれらのリスクは大きいものです。

【初期費用がほとんどかからない】

しかしPPAモデルの場合、電力事業者との契約によって違いがありますが、初期費用がほとんどかからないのが通常です。太陽光発電システムの設置は電力事業者が行うため、顧客が持ち出す費用はほとんどないのです。またメンテナンスも電力事業者が担うのが一般的です。

電気を使用してその代金を支払う点に関して言えば、顧客にとってみれば電力会社と通常の契約をしているのと大きな違いはありません。しかし太陽光発電システムで発電した電力を自宅で消費する場合は、「再エネ賦課金」「燃料費調整費」などが不要となります。そのため、電力会社よりも電気料金が安くなるというメリットも得られるのです。

【災害や事故の発生にも強い】

また災害が発生した際や、事故などで停電となった場合でも、太陽光発電システムが稼働していれば非常用電源として活用することができます。電化製品がなければ生活できない今の時代は、電力が少しの時間でも使えないと不便ですが、そのリスクも最小限なのです。

電気事業者側のメリット

一方、電気事業者側のメリットとしては、
●小規模な電源をたくさん所有することで事業ができる
●余剰電力を電力会社に売ることができる
などが考えられます。

設置費用やメンテナンス費用はかかりますが、電力を安定的に発電して顧客に供給することで事業を成立させられます。また顧客が使用しなかった電力を電力会社に売ることで電力は無駄になりません。このため利益を生み出すことができるのです。

PPAってかんたんに始められるの?

ほとんど費用をかけずに始められる

電力事業者によって異なりますが、太陽光発電システムを設置する際の初期費用を顧客は負担しないのが一般的です。ですから安価というよりもほとんど費用をかけずに始められるのがこのPPAモデルの魅力です。

もちろん電力の使用料金なども電力事業者が提示するプランによって異なってきます。比較検討をしてご自身に最適なプランを選ぶといいでしょう。

ある程度の条件をクリアする必要はある

ただし、太陽光発電システムを設置するにはある程度の条件をクリアしなければなりません。例えば、周囲が高い建物に囲まれているなど、有益な日照時間が得られないケースなどです。また、日当たりが良い場所でも屋根や敷地内に太陽電池モジュールを設置できるスペースがない場合はPPAモデルを利用することはできません。

PPAモデルが導入できるかどうかは、このように土地条件や周囲の環境によって違ってきますので、各電力事業者に相談してみましょう。

PPAモデルを活用すれば手軽に太陽光発電を導入できる

光熱費の削減に貢献する太陽光発電システムですが、高額な初期費用やメンテナンス費用が導入の障害になっているようです。しかし顧客が費用をかけることなく太陽光発電システムを導入できるのがPPAモデルです。

費用をかけずに光熱費を削減し、さらに地球温暖化の抑制、日本のエネルギー問題の解決にも役立つことができます。費用をかけずに「光熱費を削減したい」「太陽光発電を導入したい」と思ったら、ぜひPPAモデルを検討してください。

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