50坪の住宅で外壁塗装を頼むと、費用はどのくらい?相場の目安を知っておこう

新築で家を建てて10年ほど経過すると、外壁に汚れや傷などが目立つようになってきます。そうなれば塗り直しが必要ですが、外壁塗装のメリットは見た目の美しさを取り戻すだけでなく、ひび割れを防いだり、壁の耐久性や防水性を向上させたりすることにもあります。ここでは、50坪の家の外壁塗装にかかる費用について、相場の目安をご紹介します。

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50坪の住宅は、どのくらいの広さ?

50坪の住宅を㎡換算すると165.29㎡となり、かなり広い家の部類に入ります。ここまで広ければあまり制約を受けず、理想の空間を作ることができそうですね。LDKに畳のコーナーを作ったり、階段の踊り場を広々と大きくとったりもできるでしょう。趣味を楽しむための部屋や、家で教室を開くためのスペースなどを確保することもできます。

また、将来住む人数が増えることを考え、キッチンを2か所に作ったり、祖父母・親・子のための収納スペースを作ったりもできるなど、三世代が共同で住むことのできる広さになります。また、この延べ床面積では3階建ての家も増えてきます。

50坪の住宅では、部屋数を多く確保しつつも、開放感のあるゆとりのある間取りが実現できます。二世帯住宅の場合には、リビング、ダイニング、キッチン、トイレを世帯ごとに別々に持つことができますし、各人の個室を持つこともできます。また、個室にはウォークインクローゼットやクローゼットなどの収納スペースも設けられるため、一人一人の収納スペースが確保でき、ゆとりのある住まいを作ることが可能です。

50坪の外壁塗装の相場は?

外壁塗装にかかる費用は、家の広さ・大きさにもよりますが、一般的な住宅の場合数十万円~数百万円と、かなり高額になります。そのため、「少しでも安くあげたい」「格安な業者にお願いしたい」と考えてしまうのも無理はないでしょう。

先に述べたように、この広さになると3階建ての住宅も多くなってきます。3階建ての場合、2階建ての住宅より塗装に必要な足場を高く設置しなくてはならないためその分、費用が多くかかります。

また、外壁の面積が広くなれば、壁が傷むリスクも高くなります。損傷した外壁を修繕しないままで塗装すると塗料の持ちが悪くなり、平均的な耐用年数より早く塗料がはがれてしまうこともあります。したがって、損傷個所があれば補修しなくてはなりません。大きな家になると、外壁塗装の際の下地補修にも大きく費用がかかってきます。

少しでも費用を抑えたくなる気持ちも分かりますが、あまりに格安な外壁塗装を依頼することにはさまざまな危険がひそんでいます。安さだけをアピールしてくる業者のなかには、平気で手抜き工事を行うところもあるからです。そうした悪徳業者と契約してしまわないためにも、自宅の外壁塗装を行う際にかかる費用の相場をあらかじめ知っておくことが大切になるのです。

標準的な50坪の一戸建ての場合、外壁塗装の面積は198㎡となります。ここでは、この面積を用いて、シリコン系塗料を塗装した際にかかる費用を算出してみます。

塗料代は500,000~700,000円となり、その他に足場の設置に120,000~160,000円、高圧洗浄に40,000~50,000円、養生に60,000~100,000円、シーリングに140,000~180,000円、下地の補修に10,000~20,000円、下塗りに120,000~180,000円となりますので、その他の諸費用を含めると、合計1,000,000~1,400,000円ほどになります。

実際には、お住まいの地域や施工業者、下地の状態、立地条件などによって費用は異なってきます。もし、上記の相場よりもかなり安い場合は、未熟なアルバイトの職人ばかりを雇っていたり、塗料を必要以上に薄めて使っていたり、作業工程を省いていたりすることも考えられますので、注意が必要です。

また、逆に相場よりも高い場合は、塗装をしない面(窓など)も塗装面積に計上するなど水増しをされていたり、余分な作業を追加されたりすることがあります。したがって、信頼のおける業者を見極めるためにも、おおよその相場を把握しておくことが大切です。

50坪の外壁塗装で、気を付けるポイントは?

50坪の家ともなると、外壁塗装にかかる費用はかなり高額になります。したがって、施工業者を選ぶ際には慎重になる必要があります。一戸建てに住んでいると、頻繁に外壁塗装の業者を名乗る訪問販売がやってきますが、以下のような言い回しを多用する訪問販売業者には十分気を付けたほうがよいでしょう。

たとえば、「品質が確かでない自社オリジナルの塗料を勧めてくる」「モニター価格で特別に安くできると売り込んでくる」「足場の設置費用を無料にすると言う」「今すぐに契約すればさらに値引きする」などと売り込んできたら注意しましょう。さらには「このまま放置しておくと柱まで腐りますよ」などと脅かすなど、住人の恐怖心をあおるような業者もいるかもしれません。

このような訪問営業の人が来たとしても、決してその場で契約をしてしまうことのないように十分注意してください。実際に、複数の業者で相見積もりをとってみたら、数十万円も差があったということもよくあります。営業マンのトークにうっかり乗せられないよう、冷静に判断することが大切です。

まとめ

50坪となると、単純に考えて「25坪の家2軒分の広さ」と考えることができますから相当に広いお家ですね。もちろん、家の構造や立地環境、外壁の材料などによって、外壁塗装の価格は大きく変わってきます。悪質な業者に手抜き工事をされたり、高額な費用を支払わされたりして後悔することを避けるためにも、おおよその相場をあらかじめ確認しておくことが重要となるでしょう。

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