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南側立面です。赤い列柱は雨樋と庇の柱によってできています。この庇は夏の直射日光への対策という役割の他に、列柱とともに空間を構成し干渉帯としての役割も担っています。日本には古くから縁側という空間があり、その役割の一つにプライベートとパブリックを切り結ぶ役割がありました。ここでは、大きな生産施設が近隣の人の生活道路に向き合うに当り、この空間が縁側の様な干渉帯になるような意図を込めています。ただ、いかにもその様に見えるようには造っていません。この施設は異なる文化を背景にもつ外国の方も利用します。この施設を利用する人は誰であっても、其々の背景に引き寄せて受けとめて貰えるように、抽象化を心がけたデザインにしています。それは施設全体に通底するフィロソフィの一つです。

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