金沢

金沢に関するアイデア一覧です。住まいや暮らしに関する豊富な情報を整理し、写真と一緒にわかりやすく金沢についてご紹介しています。

  1. 東山の家2|伝統環境保存区域の狭小敷地住宅

    建設地の金沢市東山は、細い街路に狭い間口の宅地割りの住宅が建ち並び、伝統環境保存区域に指定された景観上も重要な地区であり、建築の形態や屋根、外壁の色彩なども条例で規制されている。しかし、観光地の茶屋街周辺の景観整備とは異なり、住宅が建ち並ぶこの地区においては、サイディングによる外観や、駐車スペースのために道路から大きく後退した建物によって街並みの連続性や風情が失われている。準防火地域であるため外壁や開口部の仕様も限定され、条例の基準に適合する色彩であれば素材は問われないことにも問題がある。 家族二人が暮らす生活の場は1階にまとめ、2階は全て納戸としている。最小限の駐車スペースを確保した上で、前面道路側の東側を2階建てとして街並みの連続性を保ちながら、敷地奥側の南面に小さな外部空間をとり通風・採光を確保している。 玄関庇と袖壁による防火壁によって隣地境界からの延焼ラインを避けて、玄関廻りに板張りの外壁と木製建具の玄関戸を設け、人を迎え入れる玄関としての雰囲気を創り出している。

    家山真建築研究室
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  2. 白い洞窟の家 White Cave House

     白く厚みのある意匠が特徴的な、金沢市内の広い敷地に建つ中庭式住宅です。  建主さんのご希望はミニマルで真っ白な意匠と多数の屋外空間、すなわち屋根付き玄関ポーチ、2台分の屋根付きガレージ、中庭、そしてテラスを備えた住宅が欲しいというものでした。確かに屋根付きの玄関ポーチやガレージは降雪地帯において望ましいものですが、決められた予算の中でこれらを十分に確保した場合、生活するための内部空間が削られることになりかねません。その上、中庭は雪によって容易に埋められてしまうことが予想されており、要望は必ずしも現地の実状に即しているとは言えないものでした。  この問題を解決するため、提案されたのが屋外空間同士をクランクさせながら互いにつないでしまうというアイディアです。これによって屋外空間全体を一体化し、お互いの機能を補完させることで一つ一つの屋外空間の大きさを抑える一方、隣接する空間からの光を取り込むことでそれぞれ空間が狭苦しく感じられないように配慮がなされています。ただし、中庭やテラスはプライバシーを確保する必要があるため、各屋外空間は立体的にクランクしながら接続しており、光は差し込むものの外から内部を見通すことは出来ない構成になっています。住宅内部の居住空間はこのつながった屋外空間を取り巻くように配置されており、近隣から遮断された白いミニマルな空間に太陽の光が差し込む様を眺めながら生活することが出来るようになっています。また、つなげられた屋外空間は中庭やテラスに積もった雪を除去するための経路としての役割も持っており、中庭式住宅を降雪地帯で成立させるための方法論も兼ねていると言うことが出来ます。  この白くミニマルな屋外空間の美しさをさらに活用するため、テラスの白い防水層は浅く水を張ることが出来るように工夫されており、涼を楽しむための大きな水盤とすることが出来ます。白い壁に切り取られた青い空が水面に映る様は住宅の一風景という範疇を越え、日常から離れた別世界でのひとときを生活にもたらしてくれることでしょう。

    山本卓郎
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