災害への備え。「京都府舞鶴市 防災ハンドブック」より

まず始めに、この度の九州北部豪雨災害により被災された多くの方々、並びに東北の豪雨災害により被災された多くの方々に、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧をお祈りいたします。

近年、日本全国でかつてない規模と頻度で様々な災害が発生しており、次はどこでどんな災害が発生してもおかしくない状況です。

そんなイザという時、具体的にどう考えてどう行動するべきか、ここ舞鶴市では「舞鶴市防災ガイドブック」という冊子にまとめられています。

本記事では、その「舞鶴市防災ガイドブック 抜粋版」の内容をご紹介しながら、災害への備えについて考えてみたいと思います。

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舞鶴市 防災ガイドブック

舞鶴市防災ガイドブック(抜粋版) より引用
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000000138.html

「生き抜く。」とは、とても重い言葉ですね。

自分の命は自分で守る。
家族の命は家族で守る。
自分たちの地域は自分たちで守る。

基本はやはりこれなんですね。

災害時の心得

舞鶴市防災ガイドブック(抜粋版) より引用
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000000138.html

1. 災害をよく知り、とるべき対策を考える
2. 正確な情報を得る
3. 事前の備えを怠らない
4. 災害時、冷静かつ適切な行動をとる
5. 自分の命は自分で守る、家族の命は家族で守る、自分たちの地域は自分たちで守る

これら5つの項目を念頭においた、普段からの備えと早め早めの行動が、自分や家族、地域の人々の命を守る事になるのですね。

災害時における情報伝達の流れ

舞鶴市防災ガイドブック(抜粋版) より引用
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000000138.html

テレビ、ラジオ、ホームページ、メール、災害行政無線、広報車、消防署、消防団、警察署、自治会などなど、様々な手段で情報を発信する仕組みになっているようです。

又、電話が集中した場合は通話中になってしまう事もあるようですが、災害行政無線(防災無線)の放送内容を、電話で確認できるのですね。

H23年の東日本大震災の際にクローズアップされた、防災無線の内容が聞き取れなかった、という問題への対応策の一つになっていますね。

情報の入手方法

舞鶴市防災ガイドブック(抜粋版) より引用
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000000138.html

記載されている情報の発信元のうち、了承頂けた先のリンクを貼っておきますね。

また、記載されている以外で、役立つ情報が記載されているサイトのリンクも貼っておきます。

情報入手の便利な手段。まいづるメール配信サービス!

まいづるメール配信サービス より 引用
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/cmsfiles/contents/0000000/142/verCS.pdf

舞鶴市ではメール配信という形で、登録者へ迅速に情報を届けるシステムが運営されています。

行政や防犯、防災などの様々な情報をメールで受信する事ができる上、情報が関連する地域を指定する事もできますので、この機会に、ぜひ登録をしていただけたらと思います。

防災に係わる情報は、次の事柄について配信されるようです。

----------
■まいづるメール配信サービスのページより引用

防災情報
◇気象警報 
◇土砂災害警戒情報 
◇地震情報 
◇避難情報(避難準備情報、避難勧告、避難指示)
◇避難所開設情報など

J-ALERTと連動し配信される情報
①国民保護情報(弾道ミサイル情報、大規模テロ情報など)
②緊急地震速報(推定震度4以上)
③津波情報(大津波警報、津波警報、津波注意報)
----------

詳しくは、リンク先をご覧くださいね。

風水害のときの避難行動パターン

舞鶴市防災ガイドブック(抜粋版) より引用
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000000138.html

川の水位によって注意報や警報が出されます。その目安がこのページの表になるわけですね。

危険水位等の設定が無い河川もありますが、増水しないというわけではありませんので、台風などの発生時には近づかないようにするのは、他の河川と同じです。

又、状況に応じて避難所が開設されますので、早めの避難が大切です。

開設の情報も、先ほどお伝えしたテレビ、ラジオ、ホームページ、メール、災害行政無線、広報車、消防署、消防団、警察署、自治会などなどの方法で伝えられますので、最新の情報に触れる事ができる状態にしておきましょう。

気象庁 指定河川洪水予報 より
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/flood.html

水位によってどのような注意報、警報が出されるのかを判りやすく図解したものがこちらです。

又、洪水予報の標題(種類)、発表基準、市町村・住民に求める行動の段階として、このような内容が記載されています。

<氾濫発生情報> レベル5 氾濫発生 氾濫水への警戒を求める段階
<氾濫危険情報> レベル4 氾濫危険水位 いつ氾濫してもおかしくない状態。避難等の氾濫発生に対する対応を求める段階
<氾濫警戒情報> レベル3 避難判断水位 避難準備などの氾濫発生に対する警戒を求める段階
<氾濫注意情報> レベル2 氾濫注意水位 氾濫の発生に対する注意を求める段階

注意報や警報が出された時、どのような行動をとるべき段階なのかを覚えておくといいですね。

詳しくは、リンク先をご覧くださいね。

舞鶴市のこちらのページも参考になると思いますので、どうぞご覧ください。

土砂災害のときの避難行動パターン

舞鶴市防災ガイドブック(抜粋版) より引用
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000000138.html
舞鶴市防災ガイドブック(抜粋版) より引用
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000000138.html

土砂災害とは

・がけ崩れ
・土石流
・地すべり

の3つに大別され、それぞれの災害の前兆現象と言われるものがあるそうです。

(がけ崩れ)
・かけからの水が濁る
・地下水や湧き水が止まる
・斜面にひび割れや変形がある
・小石が落ちてくる
・がけから音がする
・異様な臭いがする

(土石流)
・山鳴りがする
・雨が降り続いているのに、川の水位が下がる
・川の水が濁ったり、流木が混ざったりする

(地すべり)
・地面にひび割れができる
・井戸の水が濁る
・がけや斜面から水が噴出す
・家や擁壁、樹木、電柱が傾く

前兆現象に注目する事で、土砂災害が起こる前の危険信号をキャッチする事ができます。
気がついた時は、早めの避難と市役所、消防、警察などに通報をする事で、自分と地域の人々の安全を守りましょう。

舞鶴市のこちらのページも参考になると思いますので、どうぞご覧くださいね。

地震のときの避難行動パターン

舞鶴市防災ガイドブック(抜粋版) より引用
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000000138.html

地震発生時のとるべき行動は・・・

・まずは落ち着いて自分の身を守る
・揺れが止まればすばやく火の始末
・ドアや窓を開けて逃げ道を確保

まずは命をまもり、二次災害を防ぎ、危険な場所から退避する、という流れですね。

舞鶴市防災ガイドブック(抜粋版) より引用
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000000138.html

被害を軽減するために、住まいの地震対策が紹介されています。

・火元に消火器を設置
・非常時持出し袋を常備する
・タンスなど背の高い家具は、L型金具や支え棒で固定する
・照明など、揺れるものはひもなどで固定
・ガラス飛散防止フィルムをはる
・柱、梁、土台を補強する
・ブロック塀ではなく生垣を
・住まいの基礎を補強する
・筋交いを入れる
・屋根瓦やトタンを点検。危険なものは固定するか、専門業者に依頼して修理、交換する
・壁や基礎にひび割れなどないか、腐ったり、シロアリに食われたりしていないか点検する

細かい事や大掛かりな事が多いですが、その積み重ねでより安全な住環境を実現する事ができますので、事前の対策をおすすめします。

知っておこう。緊急地震速報!

さらに、緊急地震速報を活用する事も大切です。

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■気象庁 緊急地震速報とはより引用

 緊急地震速報は、地震の発生直後に、各地での強い揺れの到達時刻や震度を予想し、可能な限り素早く知らせる情報のことです。強い揺れの前に、自らの身を守ったり、列車のスピードを落としたり、あるいは工場等で機械制御を行うなどの活用がなされています。

■気象庁 緊急地震速報の特性や限界、利用上の注意より引用

 緊急地震速報を発表してから強い揺れが到達するまでの時間は、数秒から長くても数十秒程度と極めて短く、震源に近いところでは速報が間に合いません。また、ごく短時間のデータだけを使った速報であることから、予測された震度に誤差を伴うなどの限界もあります。
----------

その仕組みや詳しい利用方法など、リンク先をご覧ください。

舞鶴市 避難所マップ

この記事を書くにあたって、市役所の危機管理課の方とお話しさせていただく機会があったのですが、避難所の指定内容は随時多少の変更があるのだそうです。

法令などの変更による基準の変更、施設の老朽化や耐震補強の進み具合などの状況に対応しつつ、その時期に最も安全を確保できる場所を選定し、市役所の担当者の皆さんが調整してくださっているそうです。

こうして常日頃から市民の安全の為に尽力してくださっている方が居る事も、忘れてはいけませんね。

ちなみに、わが家にもこのガイドブックはあるのですが、数年前の物なので避難所マップが古いかもしれないという事ですね。

記事の最後に“舞鶴市防災ハンドブック(抜粋版)”のダウンロードサイトへのリンクを貼っておきます。その時の最新版がアップされているとの事ですので、皆様もダウンロードしておかれる事をおすすめします。

又、市役所に行けば冊子を無料で配布しているとの事ですので、もらいに行かれてもいいですね。

舞鶴市防災ガイドブック(抜粋版) より引用
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000000138.html

舞鶴市全体の避難所マップ

舞鶴市防災ガイドブック(抜粋版) より引用
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000000138.html

中地区、西地区の避難所マップ

舞鶴市防災ガイドブック(抜粋版) より引用
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000000138.html

東地区の避難所マップ

要注意!災害の種類や規模によって、利用できる避難所が変わります

舞鶴市防災ガイドブック(抜粋版) より引用
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000000138.html

避難所マップの凡例と、避難所が対応している災害の種類です。

災害の種類や規模によって、利用できる避難所が変わるのが大切なポイントです。

各種災害時、どの避難所が開設されたかについては、先にお伝えした様々な方法で伝達されますので、最新の情報に触れられるようにしておきましょう。

又、福祉避難所については、直接の避難は受入れておらず、一般の避難所において要配慮者の状態により、福祉避難所への避難が必要だと判断された場合に利用できる避難所、となるそうです。

どんな災害の時にどの避難所が利用できるのか、又は利用するのか、事前に確認の上、家族で話し合っておくといいですね。

自主防災

舞鶴市防災ガイドブック(抜粋版) より引用
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000000138.html

・自分の命は自分で守る。
・家族の命は家族で守る。
・自分たちの地域は自分たちで守る。

災害発生時はこの3つの考え方を柱に、当事者意識、責任を持って行動する。という事に尽きるのですね。

かけがえの無い大切な物を守る為には、「ナントカナルサ」の指す意味が、「誰かがなんとかしてくれる」ではなく「人事を尽くして天命を待つ」でなければならない、という事なのでしょう。

日頃の備え

舞鶴市防災ガイドブック(抜粋版) より引用
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000000138.html

ここでは、必ず備えておきたい定番の非常時持出品がリストアップされています。

・非常食
・飲料水
・ヘルメット、防災ずきん
・携帯ラジオ
・懐中電灯、ろうそく
・予備電池
・毛布、タオル
・救急衣料品、常備薬
・貴重品
・生活用品

などなど。すぐに取り出せるところに保管しておく事も大切ですね。
ちなみに、重さは持ち歩ける15キロまでが目安だそうです。

わが家の防災メモ

舞鶴市防災ガイドブック(抜粋版) より引用
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000000138.html

大切なご家族、お知り合いとの連絡先をメモしておきましょう。

近頃はスマホ頼りで電話番号もメールアドレスも覚えていない、という事はありませんか?この機会に、紙に書き出しておきましょう。

災害用伝言ダイヤルの使い方も、確認しておきたいですね。

情報元のリンク

本記事の引用元となった、舞鶴市防災ガイドブック(抜粋版)のダウンロードページへのリンク

舞鶴市が発表している洪水、地震、土砂災害の各ハザードマップ(災害予測地図)のダウンロードページへのリンク。

ご自宅はもちろんの事、学校やお勤め先、それらの場所への経路などを、このハザードマップ(災害予測地図)でご確認いただき、「台風の時はこの道は通らない方がいいな」とか、「洪水の可能性が高い所だから、早めに避難しよう」というように、危険予測のお役に立てていただきたいと思います。

“備えあれば憂いなし” “災いは、忘れた頃にやってくる”

住まいとは、暮らしの場。末永く安心して暮らしていただける住まいを提供するのが私ども谷田工務店の使命だと考え、精一杯のご提案と施工をさせて頂いておりますが、災害は、いつどんな形でやってくるかわかりません。

“備えあれば憂いなし”
“災いは、忘れた頃にやってくる”

先人の知恵のつまったこんな言葉を胸に、皆様のかけがえの無いものを守るため、谷田工務店はこれからも精進してまいります。

皆様もこれを機会に、災害とその備えについて考えて頂ければ幸いに思います。

家族みんなで話し合っておきたいですね。
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