「フォートナイト」戦わなくても楽しめる 居心地の良い「メタバース」

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【連載】VRはじめの一歩

「VR(仮想現実)」を基本の「キ」から押さえつつ、「VRを楽しむ達人」を目指す連載。今回のキーワードは「メタバース」だ。アバター(分身)を介し、人々が活動・交流できる仮想空間を指すが、VR以外でも「メタバース体験」はできる。

例えば、オンラインバトルロイヤルシューティングゲーム「フォートナイト」がその一つ。ガジェットライター・武者良太さんによると、昨今は戦いと無縁の「コミュニケーション空間」としての活用も目立つという。

雰囲気はまるでテーマパーク

子どもたちに人気のバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」。気がつけばスマートフォンで、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)で、パソコンで、戦いの場に赴き一戦一戦に一喜一憂している姿を見ているお父さん、お母さんもいるでしょう。

しかし中には、友達と電話をするように喋っていることもある。今日起きたこと、明日の約束を話している。お互いに銃を持って撃ち合いながら、そんな和気あいあいな雰囲気になれるのでしょうか。

実は、フォートナイトには「戦わなくてもいいモード」が備わっているのです。鬼ごっこやかくれんぼ、アスレチックなどのミニゲームで遊んだり、学生に戻った気分で学生のキャラクターを動かす、ゾンビを演じて人間を襲うなど特定の役をロールプレイしたり、自分の持っているコスチュームやアイテムを見せ合うなど、様々な世界観が作れるクリエイティブモードが2018年に実装されました。ぐるりと巡ってみると雰囲気はまるでテーマパークで、友達との会話がはずみます。

リアルな世界でテーマパークに遊びに行くとなると、自宅で準備をして、電車やバスで会場に向かい、現地で友達と待ち合わせてという流れとなります。フォートナイトの世界だと移動時間がないからお互いの都合のいいタイミングですぐ合流して、ボイスチャットで即お話できる(しかも交通費もかかりません)。コロナ禍で放課後の学校や公園で遊びにくくなった子どもたちにとっては、大人たちにとってのフェイスブックやツイッターと同じく、自分たちが居心地いいと思えるSNS空間なのです。

「ゲームはやらないけどライブが見られるなら」

2020年、コンサートや映画を見て楽しめる「パーティーロイヤル」(フォートナイト内で選べるモードの一つ)が追加、米津玄師やアリアナ・グランデのライブが開催されました。21年には、星野源をはじめとしたアーティストのライブが楽しめるミュージックショーシリーズ「サウンドウェーブ」が始まりました。これによりフォートナイトは、1つの場所に100人のユーザーが集まって、同じライブ映像を見ながら踊って飛んではしゃげる空間となっています。

2018年11月に2億、20年6月には3億5000万人だったフォートナイトのユーザー数は、21年6月に5億を超えました。ユーザーの年齢層は公開されていませんが、「ゲームはやらないけどライブが見られるなら」という思いから、子どもだけではなく青年層、中年層のユーザーも増えてきていると考えられます。「あつまれ どうぶつの森」でボイスチャット&CGキャラクター(アバター)を活用したコミュニケーションの楽しさを知った人たちも、入ってきているでしょう。

もしコロナ禍が収束しても、全世界の人がオンラインコミュニケーションの利便性の高さを知った以上、メタバース(仮想空間)におけるコミュニケーションはもっと加速していきます。直接対面しての会話、手紙、電話、メール、チャットの次にくる新しい交流様式を体験しておきたいのならば、フォートナイトでメタバースの今を学ぶべきです。

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