無垢じゃない家具ってどんなのー!? VOL.1

前回、「無垢って何なの?」VOL.1とVOL.2におきまして、無垢材でできた家具の定義とメリット・デメリットについて、かなり主観を交えながらお話ししましたが、「え? 家具ってすべて無垢でできていると思ってた!」「無垢じゃない木製の家具はナニで出来てるの!?」「うちのは何なの!?」なんて疑問が沸々と湧き起っている人がそろそろいるはず。きっと。

ではリクエストにお応えしまして、今回は「無垢じゃない家具ってどんなのー!? VOL.1」 といったテーマでお送りします。
前回は無垢製家具の定義をお話しするにあたり、家具を構成する「大きな板」に注目しましたので、今回は「無垢ではない大きな板ができるまで」を(かなり端折って)ご説明したいと思います。

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無垢ではない大きな板は一般的に、「フラッシュ」と言う工法で作られます。

●まず乾燥させた原木を、例えば大根の桂剥きのように薄くスライスして、厚さ0.2mm~0.6mmの「突板」と呼ばれる材料をこしらえます。これが美しい木目の表面材になります。

●次に、「突板」を厚さ2mm~5mm程度のさほど美しくない合板(ベニヤ)に貼り付け、「化粧合板」という物を作ります。この時点で大きな板にはなっていますが、いかんせん厚みが2.5mm~5.5mmくらいしかありません。ペラペラです。※ココまで建材屋さんの仕事

●ではその次に、必要な大きな板のサイズに合わせて、まったく美しくはないけど頑丈な無垢の木をハシゴ状に組みます。これが「芯材」と呼ばれる骨組みです。※ココから家具職人さんの仕事

●さらにその次に、「芯材」と呼ばれる骨組の両面に接着剤で「化粧合板」を貼り、プレス機という鯛焼き機のお化けのような機械で圧着します。

●いよいよ最後。「木口」と呼ばれる食パンの耳に当たるの部分に、「面材」と呼ばれる無垢材(突板と同じ材料)を手で貼って「フラッシュパネル」という大きな板の完成です。

上のじょうずな絵だけでもお解りだと思いますが、無垢は中がぎっしり詰まった木の塊りに対して、フラッシュパネルは芯材が無い部分は中空です。※そうじゃない場合もあります。またお話ししますね。

こういったことから、無垢の家具しか家具と認めない!な~んて思っている一部の方から「合板だってwww」と言われたり、「張りぼてwww」などと揶揄されることがありますが、無垢の家具もフラッシュの家具も得意とするナッシュ ファニチャークラフツメンとしましては、けっしてそんなことはない!と断固として言いきります。フラッシュ家具の魅力や、フラッシュ工法でしか実現できない事がたくさんあるのです。
次回VOL.2では、そういったフラッシュ家具の特徴やメリットにも迫ります。お楽しみにー!

以上、ナッシュメンでした♪

実写(サンプル)です。 チークという高級材です。

挿し絵も撮影も手を抜きません!

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