【レコード入門】「エサ箱のヴァイナル掘る」とか、言ってみたくない?

昨今のアナログレコードの人気に伴い、安くて性能のいいレコードプレーヤーが増えています。しかし、実際に購入するとなると、ネットのクチコミではわからないという人も多いのでは? そこで今回雑誌『家電批評』が、4万円以下のお手軽入門機を比較してわかったおすすめ6製品をご紹介します。選び方の参考にしてみてください。

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>※情報は『家電批評』2021年7月号掲載時のものです。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があります。

レコードの人気は右肩上がり

CDの生産が減り音楽配信がどんどん伸びるなか、アナログレコードの生産枚数が伸びています。2011年に再燃したアナログレコード人気はいまだ衰えず、レコードの生産枚数は右肩上がりを続けています。

アナログレコードの生産枚数

出典:日本レコード協会

グラフを見てもわかるように、レコード復権の流れはレコード人気が根強い海外からの影響もあり、2011~12年頃から始まりました。

2019年には50周年のアニバーサリーを迎えたザ・ビートルズなどのアナログ盤がヒットしたほか、J-POPやアニソンでもCDアルバムのアナログ盤を発売する動きが定着。2020年も前年比99%の売上であったと発表されました。

レコードの魅力とは?

ズバリ、レコードの魅力はいったい何でしょうか。そんなレコードの魅力を大きく3つにまとめてみました。

魅力1:音質

音をデジタル化すると上のイメージ図のように、自然な音から少しずれてしまいます。アナログレコードは元の演奏をそのまま録音するので、より自然な音となります。

魅力2:アナログ感

機械任せのCD、ブラックボックスのPCオーディオと違い、針を自分で盤面に落とすヒューマンなコンタクトが魅力です。

魅力3:ジャケット

ジャケットアートが時代の空気と匂いを伝えタイムスリップ。コレクション性もあり、インテリアとして飾る人も増えています。

1980年以前はレコードで聴くといい音で鳴る

デジタル録音が本格的に始まる80年以前は当然アナログで録音していました。それをデジタル化するより、アナログレコードで聴くほうがいい音になります。

針先をこまめにクリーニングし盤面のコンディションをケアしてあげると、レコードはいい音で鳴ります。

デジタルと比べて手間はかかるものの、聴き手の愛情を音で返してくれるのがレコード。CDのような時間表示がないので、演奏がどこまで進んだかを知るにはピックアップの位置だけが頼り。聴き手と直接のコミュニケーションもあるというわけですね。

1~2万円のお手頃価格のプレーヤーもあり!

レコードプレーヤーといえば高額なイメージがあるかもしれませんが、今や1万円台でスピーカー付きのプレーヤーが購入できるなど、レコード初心者に対するハードルは格段に下がっています。

デジタル世代はソニーの「USB対応機」

最近はレコードだけでなくカセットやCDなどあらゆるオールドメディアを再生できる「マルチレコードプレーヤー」も出ています。

しかし、デジタル世代がエントリーしやすい格安プレーヤーの筆頭は、ソニーの「USB出力対応モデル」です。USB端子経由でレコードの音源をデジタルファイルとしてパソコンに取り込むことが可能です。

ソニーの後はオーディオテクニカ等が追随し、今や立派にエントリーゾーンを形成しています。1~2万円台でスピーカーまで搭載した格安プレーヤーもあり、初心者も購入しやすくなっています。

レコードプレーヤーの仕組みは?

かつては積層合板をくり抜いてモーター(ターンテーブル)を埋め込み、好みのトーンアームを取り付けてレコードを回す「自作派」も多数いました。現在もアームレスプレーヤーは多いので、チャレンジしてみるのも楽しいかと思います。

ここでは、レコードプレーヤーの仕組みを知るべく、主要パーツの役割を理解しましょう。

ターンテーブル

ターンテーブルの回転方式は、ベルトドライブ方式と日本で発明されたダイレクトドライブ方式に大別されます。

ベルトドライブ方式

ベルトドライブ方式(ベルトドライブ式)は、安定した回転と静粛性に優れています。

ダイレクトドライブ方式

ダイレクトドライブ方式(ダイレクトドライブ式)は、システムがコンパクトにまとまる利点があります。

トーンアーム

水平バランスを取ってウエイト位置で相対的にレコード針に圧力をかけるスタティック型と、軸受けにばねを内蔵したダイナミック型に大別できます。

アームリフター

針先をレコード盤面へソフトランディングさせることを目的に、名門SMEをはじめ多くのトーンアームに手動のアームリフターが付いています。

回転数切り替え

回転数は33 1/3(LP)、45(EP)、78(SP)が基本。回転ムラを目視するためのストロボを持つプレーヤーも多く、DJ用途に回転数を調整する機構を持つプレーヤーもあります。

また、回転数の違いも把握しましょう。

カートリッジ

カートリッジは2種類あり、レコード針交換が可能で出力が大きいMM型と、セパレーションに優れ繊細に切れこむ音質のMC型が存在します。

カートリッジを取り付ける部分をヘッドシェルと呼び、脱着可能なタイプとトーンアーム一体型があります。

レコード再生には「フォノイコライザー」が必要!

アナログプレーヤーから出力される信号は非常に小さく、それを昇圧してアンプで使えるレベルに高めるのがフォノイコライザーです。フォノイコ内蔵のアンプと、非内蔵のアンプがあるので注意しましょう。

「フォノ入力」がアンプにあれば直接つなげられる

アンプに「フォノ入力」という端子があれば、アンプにフォノイコライザーが内蔵されていることを意味します。カートリッジの種類に応じた「MM型用」「MC型用」のジャックがあればベターです。

フォノ単品は5000円~、自宅コンポにつけ足しましょう

オーディオテクニカ
AT-PEQ20
実勢価格:2万1901円

手持ちのアンプに「フォノ入力」がなくても、単体のフォノイコライザーが5000円程度から販売されているので、これを経由させればOK。価格は高めですが、MM型/MC型のどちらでも使える仕様の「AT-PEQ20」がおすすめです。

レコードの再生方法は?

レコードの再生方法にはマニュアル、セミオート、フルオートとありますが、ここではマニュアルでアームリフター付きの場合を紹介します。

1:レコードをセット

アームにはクセがあるため、針の落ちる位置が盤面のどのあたりかを知っておきましょう。

2:針先をランディング

リフターを途中まで下げると、あとはガイド溝にソフトランディングしてくれます。

3:演奏終了

最内周まで到達して演奏が終わったら針をすぐに上げます。針先は消耗品と心得ましょう。

続いては、4万円以下のお手軽なレコードプレーヤーのおすすめ6製品をご紹介します。

【おすすめレコードプレーヤー その1】ION AUDIO「Max LP」

ION AUDIO
Max LP
実勢価格:9980円
サイズ・重量:約W418×H103×D387mm・約3.5kg
回転数:33-1/3、45、78回転
出力端子:RCA×1、USB×1、ヘッドホン×1

ION AUDIO「Max LP」は、ボディはやや大型ながらターンテーブルは小さめで、そのターンテーブルとアームベースが浮いている形状。アームのシャフトはアルミで、33、45、78回転に対応。背面にAUX入力があるので、カセット等アナログ機器を接続してUSB出力も可能です。

内蔵スピーカーあり

ボディの左右にスピーカーが上向きについており、単体でもレコードを鳴らすことができます。ノイジーながらも抜けがよくすっきりした音質で、クラシック向きといえます。

【おすすめレコードプレーヤー その2】ION AUDIO「Air LP」

ION AUDIO
Air LP
実勢価格:1万2600円
サイズ・重量:約W406×H114×D356mm・約3kg
回転数:33-1/3、45、78回転
出力端子:RCA×1、USB×1、ヘッドホン×1
Bluetoothバージョン:BT3.0

ION AUDIO「Air LP」は、光沢のある黒い樹脂製ボディ。スピーカーは内蔵しておらず、ライン出力かBluetooth機能でスピーカーに接続します。Bluetooth接続の音質はなめらかで良好かつオーケストラの金管に艶があり、色付きがなく自然でした。

【おすすめレコードプレーヤー その3】ammoon「DA206」

ammoon
DA206
実勢価格:4999円
サイズ・重量:W35×H28×D13cm(実測値)・3.18kg
外部入出力:ヘッドホン・RCA・USB・SD・Bluetooth

ammoon「DA206」は、U5000円と驚きの安さながらも、スーツケース状に変形するうえ、USB充電にも対応しており、屋外での使用にも最適。ヌケの良いサウンドも屋外向けといえます。

Bluetooth対応だけでなく、ステレオスピーカーが内蔵されており、外部入出力が豊富なのも魅力です。

【おすすめレコードプレーヤー その4】デノン「DP-300F」

デノン
DP-300F
実勢価格:3万1456円
サイズ・重量:W434×H122×D381mm・5.5kg
回転数:33・1/3、45回転

デノン「DP-300F」は、フルオート動作が可能なベルトドライブ方式のプレーヤー。トーンアームはカートリッジの交換が可能で、針圧、インサイドフォースの調整も行えます。

MM型のカートリッジを標準装備し、イコライザーアンプも内蔵。微細な情報の再現は平均的ですが、定位感や余韻はそれなりに演出します。

【おすすめレコードプレーヤー5】House of Marley「ワイヤレスターンテーブル STIR IT U」

House of Marley
ワイヤレスターンテーブル
STIR IT U
実勢価格:2万7191円
サイズ・重量:W42×D34.5×H11.5cm・約3.6kg

House of Marley「ワイヤレスターンテーブル STIR IT U」は、キャビネットに竹の集成材を採用しており、デザイン面で非常に目を引きます。

鳴らす音色もそのアコースティックな見た目にマッチするサウンド。音数は少なめながらも、アナログらしい厚みがあり、この価格帯としては抜群の「ハイコスパ入門機」といえます。

【おすすめレコードプレーヤー その6】ソニー「PS-LX300USB」

ソニー
PS-LX300USB
実勢価格:3万1800円
サイズ・重量:420×95×360mm・3.1kg
駆動方式:ベルトドライブ
※Amazon・楽天はともに中古商品のページです

ソニー「PS-LX300USB」は、ADコンバーターを内蔵し、USB接続経由でレコードの音源をデジタルファイルとしてパソコンに取り込むことが可能。録音・編集ソフトも付属しているので、CDに焼くのも、携帯プレーヤーで聴くのもストレスフリーです。

使い勝手が非常に優れている一方で、音質面はそれなりといったところ。

【まとめ】デジタル化でアナログ音源の魅力を再発見できる

以上、レコードプレーヤーのおすすめ6選でした。

レコードの魅力で忘れてはいけないのが、音の良さ。デジタル音源はすべてフォーマットの枠内で作られていますが、レコードには制約はなく、人間には聴こえないはずの音も出してくれます。その音は聴こえはしませんが、「感じる」ことは可能です。

それゆえ、現代のデジタルはアナログレコードの音の質感を追いかけているのです。ハイレゾの時代になり、より高解像度になっても、その点はレコードに敵いません。デジタルの進化が、逆にアナログレコードの素晴らしさを教えてくれたといってもいいのではないでしょうか。


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