建築豆知識 井戸田工務店のブログより。

住宅建築に関するちょっとした知識。

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柱を抜く

リフォームなどでよく出る話で、柱や壁が邪魔で撤去したいなんてのが有りかすね。
でも、知識の無いリフォームやの場合、とても危険な状態になりかねないです。
詳細はブログを参照して下さい。

土台と通し柱

一般に柱の太さは一辺3.5寸(105ミリ)、土台の太さは同じく3.5寸(105ミリ)
建物の角などに建つ1階から屋根までつながった通し柱は一辺4.0寸(120ミリ)
土台に乗った通し柱は土台より大きいのではみ出してしまいます。
これで大丈夫?そんな質問を多く見かけます。

実は問題ないのです。
隅にある柱にかかる重量は他の場所より少ない少ないんです。
例えば、田の字型の柱の配列を考えて下さい。
中央の柱は周り全方向の床の重さが乗っかってきますが、
角の柱はその4分の1にしかなりません。
建物が倒れようとする時、強い引っ張り力が架かるので ホールダウン金物によって強固に固定されますが、
元々木材は引っ張り方向の力には強いもの 一番の目的は2階床を支える胴差し(通し柱にとりつく梁のようなもの)
を取り付けるため切り欠かれて減少した断面積を補うために太くなっているのです。
切りか欠かれた柱は実質3.5寸角程度の断面積。 従って掛かる力は3.5寸角と同等と考えられます。
だから3.5寸角の土台で受けても大丈夫と解釈できます。

たとえこの事を説明され、理解しても何となく不安になる気持ちは分かります。
こういった不安をお客様に抱かせないためにも予算が許せば
3.5×4.0または4.0×4.0の土台が使えると良いですね。

住宅の遮音

我が家の居間の隣に息子の部屋があります。
出入り口は1本引きのフラッシュ戸です。
エレキギターが趣味の我が息子、ギターの練習する時は戸は閉めてくれますが、
所詮は普通のフラッシュ戸音はしっかり漏れてきます。
ロックが好きでディープパープルやヴァン・ヘイレン・・・
テレビを観ていると聞き取れなくなってしまいます。

予算に余裕があれば遮音にも気を遣うべきなんだなあと思いました。

ギターに限らず、ピアノ、オーディオが趣味の場合も家族はもちろんのこと近隣の皆様から苦情が来たら大変です。
壁部分の遮音シートや防音扉、外部は2重サッシにするなど対策はいろいろあります。
ただ、完全に音漏れを防ぐのは非常に難しいです。

究極は地下室なのかなあ・・・・
ちなみに我が家は4階なので、窓さえ閉めればそれほど問題がありません。

また、寝室などは吸音性の高い材料で仕上げ、ドアなどもある程度遮音性の高い物を使用すると安眠しやすいです。

まあ、予算の関係でなかなか思うようにいきませんけどね。

ウッドデッキの落とし穴!?

私が匿名でやっている某サイトより

最近は外部にウッドデッキを設置される家も多いかと思います。
先日も某リフォーム番組での工事でもウッドデッキを作っていましたが、
観ていて気になった事があるのでこちらに書いておきます。

空間的な広がりやつながりを演出するために室内とウッドデッキの高さを
同一にしたがるデザイナーさん達がよくいます。
これってどうなんでしょうか?

確かに見た目には格好いいですが、室内とウッドデッキの境目の開口部、
一般にはアルミサッシなんですけど。雨水の浸入対策のため一般にはアル
ミサッシのレールは室内を基点として外へ行くほど低くなっています。
(最近はフラットになるサッシもあるようですけど、雨対策は疑問です。)

ウッドデッキの高さを室内と揃えるとそこには大きな溝が出来てしまいま
す。実際我が家にもウッドデッキではありませんが、事情により同様の場
所がありました。甥が遊びに来た時そこに足を落とし転倒してしまいました。

子供や老人だけでなく元気な若者でも、大きな荷物を抱えたりしていたら
同じような事が起きてしまう事は十分考えられます。最悪の場合、足を
骨折しますよ!

理屈だけのデザインコンセプトよりも、住む人の立場に立った設計を重視
したいものですね。設計の欠陥で起きた事故は設計事務所にどんどん苦情
入れても良いと思います。それが世の中のためです。

結露

ペアガラスが主流になった最近では少なくなりましたが、
寒い日ガラスに水滴がつく結露現象、これがなかなか厄介です。
去年の冬、カーテンやブラインドの取り付けだけを頼まれて訪れたお宅、
ペアガラスの内側にも結露が発生し、もちろんアルミ製のサッシ枠も水滴だらけ

そのお宅の生活の仕方の違いで発生したりしない場合があるので始末が悪いです。
加湿器を使えば発生しやすいし、石油やガスを燃やすファンヒーターやストーブは水素と炭素の化合物が燃えることによって二酸化炭素と水を放出します。
かといってエアコンだけでは空気が乾きすぎて健康上好ましくないし・・・・。

湿度をコントロールできる内装材である程度回避できそうですが、やはり究極は寒冷地で見られる樹脂製の内窓でしょうかね。
でも2重窓は使い勝手が悪いのが難点です。そしてコストアップも・・・。

窓枠など

アルミサッシの内側には通常窓枠を取り付けます。
これは、雨の降り込みや壁仕上げ材が痛むのを防ぐのが目的です。
また、いくらペアガラスを使用してもアルミ製のサッシ枠は結露しやすいモノです。
仕上げ材とアルミの直接接触を防ぐために窓枠は必要です。

その枠の組み立ては昔は角を45度に切った留め加工が主流でした。
ただ、これは結構高度な技術を要求されるんです。
それで、最近の主流は縦材を少し大きくしてその間に横材を挟み込む縦勝ち収まりが主流になってしまいました。
私自身は留め加工の方が好きなんですけどね。
厳しいコストのため、縦勝ちを選択せざる場合も多いです。
既製品の内装ドア枠も縦勝ちばかりですね。

LIMIAのアカウントを取って放置していましたが、少しはなんかやらないとと思い、
少し投稿することにします。
最初はウチのブログ(http://idota.sblo.jp/)の転載となりますが、いずれは同時進行で書いていきたいと思います。

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愛知県名古屋市北部を拠点に、注文住宅、リフォームなど建築工事を請け負っている、個人経営の小さな工務店です。営業担当もいない零細企業のため、お問い合わせに即時対応…

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