処理に困る生ゴミの防臭対策や保管場所は?気になる生ゴミ処理機も使ってみた

放置すると強烈な臭いを発する、台所の生ゴミ。野菜の皮や食べ残しなど、気づいたらたくさん溜まってしまい処理に困ることもしばしば。どのように保管すれば臭いが気にならなくなるのでしょうか?今回は、便利な方法をいくつか実践してみました。

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料理をすると必ず出る「生ゴミ」。特に、家族の多いご家庭では1日に何度も大量の生ゴミが生まれます。ただのゴミなら良いものの、生ゴミは放っておくと強烈な腐敗臭を放ち、時にはコバエがわいてしまうことも。

できることなら手を汚すことなく簡単に処理したい! というわけで、今回は生ゴミの処理方法を色々と試してみました。ゴミ収集日まで臭いを防ぐ工夫から、虫対策も実践。また、以前から気になっていた、生ゴミ処理機を購入し体験した内容もレビューします。

これで、憂鬱なキッチンの臭いともおさらばしちゃいましょう!

■目次
1.生ゴミに関する悩み
2.新聞紙、ビニール袋を使った生ゴミのまとめ方
3.重曹や消臭スプレーの効果は?
4.ゴミの日まで冷凍保存してみた
5.生ゴミを干してみた
6.自作コンポストで生ゴミ処理
7.生ゴミ処理機を使ってみた
まとめ

1. 生ゴミに関する悩み

生ゴミとは、調理をした後などに出た水分を多く含む食材の残りかすのことを指します。野菜の皮、果物の皮や芯、コーヒー殻、お菓子、肉類、魚介類、茶殻や、食事で出た残飯も含まれています。

生ゴミは1日でも常温に放っておくと腐敗し、強い匂いを放ちます。通常燃えるゴミとして出すため、収集日は多くても週に2日ほど。その間どのように匂いを出さずに保管するかというのは、頭を悩ますポイントです。

・どこに置くか?
・臭いを防ぐ方法はないか?
・水分の漏れは防げるか?
・夏場、コバエの発生を防ぐためには?

今回は、以上のような悩みに沿って生ゴミの管理・処理方法にチャレンジしていきます。

2. 新聞紙、ビニール袋を使った生ゴミのまとめ方

これらの生ゴミを捨てる場所は、キッチンの三角コーナーが一般的です。水気を切るための穴が開いているものを使用しているご家庭も多いのではないでしょうか。

しかし、使っているうちにぬるぬるして洗うのが手間、つい生ゴミを溜めてしまう、三角コーナー自体の衛生を保つのが難しいという問題もあり、あまりオススメしません。生ゴミはすぐに捨てることができる新聞紙かビニール袋に溜めておくのが良いでしょう。

■水切り方法
キッチンで水を切る方法は、ビニール袋を使う方法と、新聞紙を使う方法の2種類があります。

生ゴミが臭う大きな原因は、水分です。生ゴミの約80%は水分のため、水気を切らないで捨てると、ゴミ袋の中やゴミ箱の底に水分がたまり、臭いを発生させる原因となります。生ゴミを捨てるときは「濡らさないこと」が大原則。もともと水分を含んでいる生ゴミをさらに濡らすと、水垂れの原因にもなってしまいます。

【新聞紙】
新聞紙を使う方法は、新聞紙に直接捨てて包む、新聞紙でゴミ箱をつくる、ビニール袋と新聞紙の2重にする、という3つのやり方があります。

1・新聞紙に直接捨てる

カレーライスのメニューのように野菜くずが大量に出る日は、キッチンの調理台に新聞紙を敷き、その上で野菜をカットすると楽です。野菜を切り終わったら、くしゃっと丸めてゴミ箱に捨てるだけ。

新聞紙が野菜の水分を吸い取ってくれるため、夏場のように生ゴミが腐敗しやすい時期にもおすすめです。

2・新聞紙でゴミ箱をつくる

新聞紙、チラシがある家庭は、折りたたんで箱形のゴミ入れにしましょう。シンクに置いてあっても違和感がなく、野菜くずのように水気が多いものは、水分を吸い取ってくれます。

新聞紙は破れやすいため、水気が多い残飯を入れる場合は、水分をよく切ってください。新聞紙のゴミ箱に入れた生ゴミは、いっぱいになったらくしゃっと丸めて、ビニール袋で包めばOKです。

3・ビニール袋と二重にする

ビニール袋のなかにあらかじめ新聞紙を入れ、そこに生ゴミを捨てましょう。捨てる際も、比較的手を汚すことなく処理することができます。

【ビニール袋】

ビニール袋は穴あきタイプと、穴が開いていないタイプが市販で売られています。スーパーで購入した商品を入れるカウンターにもビニール袋が置いてあるため、ドリップが出やすい食品を包んでもらってくるのも良いでしょう。小さめのビニール袋を準備しておくと、調理して片付けをした後にすぐ捨てることができます。

また、生ゴミを出す際には以下のことにも気をつけるようにしましょう。これらを気にかけるだけでも、生ゴミの匂いを圧倒的に少なくすることができます。

・ 野菜はむいてから洗い、生ゴミを濡らさない
・ 残飯が出たら水に浸けず、そのまま捨てること
・ 食器を洗い終わったら生ゴミを放置せず、口を縛って捨てる
・ 水気を含んだら袋を2重にすると臭いが気にならない

3. 重曹や消臭スプレーの効果は?

シンクに生ゴミを長時間置いておく場合は、重曹などを使用した消臭スプレーの活用が便利です。重曹は生ゴミの上から振りかけるだけなので簡単に消臭することができます。

生ゴミの臭い発生のもとは酸性のことほとんどです。重曹はアルカリ性の性質を持っているため、中和されて臭いがなくなります。また、ビニール袋に重曹を入れてから、生ゴミを入れるという対策もおすすめです。重曹が水分を吸収し、水気の腐敗を防いでくれます。

また、度数の高いエタノールを使用することもできます。市販の消臭スプレーを買わなくても、薬局に行けばエタノールが安価で売られているので活用してみてください。

アルコールの臭いが気になるときは、アロマオイルを数滴入れると気になりません。おすすめは、ミント、ティーツリー、ユーカリです。これらの植物はもともと消臭効果も高く、虫を寄せ付けにくいです。コバエの発生も防ぐことができますね。

100均などで買ったスプレー容器にエタノールを入れておくと、すぐにシュッとスプレーできて便利です。重曹はキッチンの引き出しに常備させておくと、汚れ落としにも使えます。

4. ゴミの日まで冷凍保存してみた

いつもは生ゴミが出たらビニール袋に入れて捨てていましたが、今回は「ゴミの日まで冷凍保存する」というのを試してみました。これなら、生ゴミが腐敗することもありません。

生ゴミを冷凍庫に入れるのに抵抗がある方は、ティッシュの空き箱や100均のケースを冷凍庫にセットし、そこに生ゴミを入れた袋を入れるようにしましょう。これなら、ほかの食品と触れることがありません。

また、専用のタッパーを準備して、その中に入れるのも良いでしょう。万が一生ゴミの水気が漏れてしまった場合は、冷凍庫内をアルコール消毒すれば問題ありません。

野菜くずをビニール袋に入れ冷蔵庫で保管する方法なら、他の食品に匂いが移る心配もなく、精神的に楽でした。この方法なら生ゴミの保管が面倒だという方でも取り入れやすいのではないでしょうか。

5. 生ゴミを干してみた

生ゴミが出たら、ザルに乗せて、天日で干してみました。野菜くずなどはこの方法でも手間がなく、カラスなどに狙われる危険性も少ないため実践しやすいです。野菜くずは乾燥させることでカサが減り、ゴミの日に出す量が減って楽なのも嬉しいポイント。

また、カラカラに乾いた野菜くずは、コンポストに入れる際に虫がわくのを防ぐことができます。

残飯を干す場合は、ザルの上に新聞紙を敷いて、その上に乗せると干しやすいです。魚や肉などカラスに狙われる残飯が含まれている場合は注意しましょう。

こちらが、天日干ししたジャガイモの皮です。2日でこのくらい乾燥させることができました。厚い部分はまだ水分が抜けていませんが、薄く剥いた部分はしっかり乾燥しています。

これならばゴミとして出す際にもかさばらず、臭いも出ません。また、庭の肥料としても使用することができそうです。

6. 自作コンポストで生ゴミ処理

次は、段ボールを使った自作コンポストを作成してみました。コンポストとは、生ゴミや雑草などを処理して堆肥として使うことができるようにするもののことです。

段ボール製のコンポストは、キッチンに置くのに最適です。汚れたら新しいものに交換しやすいのもポイント。費用がかからず、基材の土を購入するだけで済みます。

■用意するもの
・段ボール
・ココピート(ピートモス代用可)15リットル、もみ殻くん炭10リットル
・通気性をよくするための台(レンガなどでもOK)
・新聞紙

■作り方
1. 家庭で1日に出る生ゴミを入れられる、適度な大きさの段ボールを用意します。

・通気性をアップするためガムテープはクラフト用を用意
・段ボールのすき間をガムテープでとめる
・段ボールの内側や外側はビニール袋で覆わない

2. 段ボールの内側には新聞紙を貼ります。新聞紙はなくても大丈夫ですが、あったほうが水分を吸収しやすく、内側が汚れたら簡単に交換が可能です。

3. 台となる部分の上に段ボールをセットしたら、ココピート(ピートモス)ともみ殻くん炭を入れます。コンポストの基材となるココピート(ピートモス)、もみ殻くん炭は、ホームセンターのガーデニングコーナーに置いてあります。セットになっている商品があればそれを購入するのも手軽です。

段ボール製にすると通気性がよく、生ゴミの水分を発散してくれます。ビニール袋で覆うと通気性が悪くなり、土のなかに住んでいる微生物への酸素供給ができない原因となるため避けてください。

同じようにプラスチック容器も、自作コンポストの材料としては向いていません。発泡スチロール容器も同じく良くありません。

生ゴミを入れる前にスコップで中心部分を堀って、生ゴミを入れたら土をかぶせておきます。キッチンから出た生ゴミをゴミ袋に入れるのと手間は変わらず、段ボールの上から新聞紙でフタをすれば気になる虫がわくこともありません。

段ボールで作るコンポストは以前から話に聞いたことがありました。ダンボールをそのまま使うだけでよく、目張りをして基材の土を入れるだけなので簡単に行うことができました。

7. 生ゴミ処理機を使ってみた

■値段
今回購入した市販の生ゴミ処理機は、8,980円でした。2000円ほどの比較的安価なものから、5万円以上する本格的なものまで多く種類があるので、ご家庭に合わせて選ぶのが良いかと思います。

付属しているのは上と下から通気をするタイプのプラスチック容器、専用のフタ、基材となる土、スコップが入っています。これ1セットのみでコンポストができるため便利です。一緒に入っていた基材は3~4か月に交換するのが適しているそうです。

■ポイント

コンポストに入れていいもの、悪いものが記載されていました。肉類や魚類は活発に分解するもので、ペットのえさも入れることができます。おかし、穀物類、野菜、果物、花、茶殻やコーヒーかすも可能です。鶏や魚の骨、卵の殻などは分解に時間がかかります。

また、分解できるものは食品のみで、貝殻やガム、とうもろこしの皮を入れるのは避けてください。

■臭いが発生した場合
生肉や魚の内臓を入れると、分解するまでの間に腐敗臭がすることがあります。肉類や魚類は分解が早いほうなので、2~3日くらいかきまぜて様子をみてみましょう。臭いが強い場合は、コーヒー殻を入れると和らぎます。重曹を振りかける方法も活用してみてください。

■虫がわいたら
ハエがいると虫がわく原因となるため、コンポストがある部屋にハエを入れないのが一番の対処法です。夏場など窓を開けて入ってきてしまう場合は、コンポストに蓋をすることで侵入防止になります。

虫の卵は生野菜にも付着していることがあるため、気になる場合は生野菜を一度ゆでてから捨てると、卵をなくすことができます。また、コンポストの温度がしっかり上がっていれば、虫対策になります。

■白いカビが生える
カビが生えても失敗ではないようです。よくかき混ぜると目立たなくなります。基材に入り込んだカビが増えたためで、カビ自体は害になることはありません。

■発酵が促進されない
微生物の活動を活性化するには、酸素の供給が必要です。そのため毎日かき混ぜる必要があります。ときどき微生物を更新するために、発酵食品をコンポストに入れるのもおすすめです。室温が低い日は発酵が進みにくいので、保温してみましょう。

まとめ

今回は様々な生ゴミの処理の方法を紹介しました。家庭によってもどの対策が適しているかは異なると思います。いろいろと試して最適な方法を見つけてみてください。

また、私自身「虫がわいたらどうしよう?」と思って二の足を踏んでいた自作コンポストは、思ったより管理が楽そうでした。段ボールで手作りするのが面倒な方は、市販の商品を使ってみるというのも一つの手です。ちなみに、コンポスト購入に助成金が出る地域もあるため、購入の際には調べてみましょう。

これで、生ゴミのイヤ〜な臭いからも解放されますね。衛生的に保管して、快適なキッチンを目指しましょう!

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