記憶のリノベーション

家族構成と生活パターンの変化に対応した、併用住宅の2階住居部分の改装

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子供さん達が成長し家族構成と生活パターンの変化に対応した、木造2階建て歯科医院併用住宅の2階住居部分の改装です。

現況を拝見しての最初の打合せの際、薪ストーブを入れられないものだろうかとの相談がありました。
煙道は屋根を抜けば可能ながらストーブ設置にはある程度のスペースの確保が必要になります。
使われていない子供室の壁を撤去し、2方に接する廊下部分を含めて居間スペースとする案をまとめました。

初めてのプラン提示で即断即決!
階段を含め居間、台所・食堂、に水回りの改修計画の企画案が決定しました。

着工を目前にする頃、ご子息が帰省の際「子供部屋の写真を撮って帰りました。」とのお話を伺いました。

合理性で割り切れない所に、「人の住み処」があり、その点にこそ「住宅」が「住い」となり得る根源があると常々考えながら、安直に合理的判断で割り切ってしまっていたのではと心の片隅に呵責の念。

完成してしばらく後、「子供たちも喜んでくれました。」との一言でいくらか負担が軽くなったのですが・・・

想い出の部屋をなくしても、そこに過去の住いの空間的断片や部分が新たな空間に統合された生活空間として受けつがれ住みつがれて行くとすれば、過去の記憶に加えて現在からの記憶が重ね合わされ連続し重層したより豊かな記憶の総体として認識されてゆく、記憶もまたリノベーションされてゆくの想いに至っています。

photo by Kenji Goto
食堂、左手に台所
photo by Kenji Goto
居間から階段ホール、食堂
photo by Kenji Goto
台所から食堂、正面は既存の出窓を改修
photo by Kenji Goto
間仕切りを撤去し、2方向の廊下部分を含め一室空間とした居間
photo by Kenji Goto
薪ストーブのある居間
photo by Kenji Goto
階段ホールから居間
photo by Kenji Goto
居間から食堂、ガラススクリーンの向うに勾配改装した階段
photo by Kenji Goto
内装仕上げ及び襖・障子を更新した和室
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「木」の持味を生かした設計が得意な「豊かな日常空間づくり」をテーマとする岡山市の設計事務所です。

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