【夏の自由研究】冷凍庫を使わずに野外でアイスクリームを作ってみよう!

夏休みの自由研究や工作を、なるべくラクに、なるべく安く完成させたい……!というキッズ&保護者のみなさんに提案!小学校低学...

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夏休みの自由研究や工作を、なるべくラクに、なるべく安く完成させたい……!というキッズ&保護者のみなさんに提案!小学校低学年には、“野外アイスクリーム作り”がおすすめ。

アイスクリーム作りは、キャンプやバーベキュー、ピクニックなど夏のおでかけの際に楽しめて、制作の様子をまとめれば夏休みの宿題としても提出できるといううれしいお手軽体験だ。刃物を使わないため、幼児から一緒にできるのもうれしいポイント!

キャンプやピクニックに繰り出したものの、「で、何する?」状態になったことはない?BBQやお弁当でお腹を満たしたあと、フリスビーやバドミントンをやってみるのもいいけれど、夏の陽射しの下で体を動かすのはむしろ危険かも!?そんな時の対策としてもおすすめなのが、今回紹介する“野外アイスクリーム作り”だ。大人だけでもひと盛り上がりできるうえ、実験要素も強いので子連れにはぜひ挑戦してみて欲しい。

チャレンジの際には、食中毒に十分留意し、食材の扱いには細心の注意を払うことを忘れずに!

では早速、作り方を説明しよう!

素朴でやさしい味わい!手作りアイスを野外でつくる方法とは?

<準備するもの>(4~5人分)
A.
生クリーム(動物性)…100ミリリットル
牛乳…200ミリリットル
卵黄…1個分
グラニュー糖または砂糖…大さじ3

B.
氷…市販のロック氷なら1袋程度
塩…500グラム程度
チャック付き冷凍保存袋…大・小1枚ずつ
大きな布かバスタオル…1枚(軍手でもよい)

C.(あると便利)
ステンレス製のスープジャー

必要な材料はこちら!このほかに、大きめの布があれば完璧

<作り方>
1.アイス液を作る

スープジャーなら、生クリームと牛乳、卵の温度を下げず、空気を含ませながら混ぜられるのでラク
小さいチャック袋に流し入れたら、チャックをきちんと閉じるのもお忘れなく

小さいサイズのチャック付き冷凍保存袋(以下、「チャック袋」)かスープジャーに、A.をすべて入れてシェイクし、アイス液を作る。空気を入れて振り、たくさん泡を作っておくとよい。砂糖が溶け残りがちなので、上下に強く振り、よく溶かしておこう。スープジャーでアイス液をつくった場合は、アイス液をチャック袋に移す。最後に、空気を抜いてしっかりとチャックを閉じ、密閉する。

【注意点】
・夏場に生卵を常温で保管するのは食中毒の原因となるため、移動中など十分に保冷できない場合は卵黄を抜いて作ること。卵黄を入れるとバニラアイスのようなコクが出るが、入れなくても美味しく食べられる。
・この作業はこれから食べるというときに行うのが原則。
・保冷効果のあるスープジャーでも、アイス液の持ち運びは絶対に禁止。ここでスープジャーをすすめているのは、すでに冷えている生クリームや牛乳の温度を上げないため。

2.冷却装置を作る
大きいチャック袋にロック氷をまずは半量(約500グラム)入れ、さらに塩を250グラムほど(1キロ容量なら、1/4程度)入れる。もちろん氷を全量入れてもよいが、子供が手伝うなら重いとしんどいので、まずは軽めに。

氷に塩をじゃんじゃん入れる。こんなに入れて大丈夫?と不安になるくらい入れる

3.冷却装置にアイス液を仕込む
アイス液の入った小さいチャック袋を、氷の入った大きいチャック袋に入れる。小さいチャック袋がなるべく氷に囲まれるように、上手に入れよう。

氷と氷の間にアイス液の袋がはさまるようにしまう

4.安全対策する
塩を入れた氷は、0度よりも低い温度になるため、素手で触ると凍傷を引き起こす。チャック袋は、大きな布またはバスタオルに包むか、軍手をはめてから触ろう。ここでは大きな布を使用した。

大きな布やバスタオルで包んで

5.冷却装置ごと撹拌する
チャック袋を上下に振ったり、テーブルやレジャーシートの上で転がしたりして、撹拌する。塩を氷全体に行き渡らせ、アイス液をなるべく氷に接触させるイメージで振ると早い。氷は塩に触れるとどんどん溶け、同時にまわりの熱を奪う。氷だけなら溶ける温度は0度だが、塩を加えると0度よりも温度が下がるため、急速にアイス液を冷やすことができるのだ。

振ったり揺すったりもんだりして、アイス液を急速冷却しよう

6.様子を見てみよう
ときどきチャック袋をあけて、アイス液のかたまり具合を確認してみよう。氷が溶けて減ってきたら残りの氷と塩を追加で入れて、さらに振る。気温にもよるが、10分程度でアイスクリームができあがる。

途中で布から出してみたところ。氷がどんどん溶けているのがわかる

7.完成!
器に移して、みんなで食べよう!

【注意点】
・アイス液の入ったチャック袋は信じられないほど塩まみれなので、濡れふきんなどで塩を拭き取ろう。手指にも塩がありえないほどつくので、こちらも濡れふきんで拭くか、水道水で洗い流す。
・塩水や塩は絶対に地面に捨ててはいけない。とくに公園やキャンプ場など土の地面に捨てるのは御法度中の御法度。濃度の高い塩水が塩害を引き起こし、植物の生育や土壌に悪影響を与えてしまうからだ。塩水はかならず持ち帰り、多めの水で流し捨てること。

塩を払い、チャックを開けてみたらアイスクリームが完成してる!
【写真】おいしそうにできたアイスクリーム。急いで皿に移さないと溶けるぞ!

<さいごに>
この工作は、子連れのレジャーでぜひとも挑戦してほしい。

凝固点降下や溶解熱により、アイス液が凍るほど温度が下がるわけだが、ここでは「氷に塩を加えると冷却ブーストがかかる」程度の理解で十分。「実際にアイスクリームができた」という体験が、理科の授業で炸裂するはず!

また、野外だけでなく、自宅でも試す価値大あり。冷凍庫で凍るのを待つことなく、わずかな時間でアイスクリームができあがるので、夏休みのおやつ作りに最適だ。

さらに、アレンジ次第で好みの味に仕上げることも可能。アイス液を混ぜる際、ココアパウダーを加えたらチョコレートアイスに、抹茶パウダーなら抹茶アイスに、つぶした果物やフルーツソースを混ぜればフルーツ味のアイスになる。バニラエッセンスを垂らすのもいい。残った生クリームをかために泡立て、ミニパフェを作るのも楽しいだろう。

大人も、「ストックのビールを冷蔵庫に入れ忘れていた」などのピンチに応用できるので、氷+塩のパワーを存分に活用してもらいたい。

参考:公益財団法人塩事業センター
https://www.shiojigyo.com/siohyakka/about/data/freeze.html





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